- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093876056
作品紹介・あらすじ
本人のディープ・インタヴュー、関係者70名強の証言に、時代時代の雑誌・DVD・単行本からの引用も駆使して、「常にHiとLoな文化を同格に極めて来たがゆえに、今なお、ミステリアスな存在」であり続ける藤原ヒロシの四半世紀を3‐D化。
感想・レビュー・書評
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初読
なんとなく、ずっとオシャレ番長としてぼんやり知ってた藤原ヒロシ。
自分の中の90年代回顧ブームもあり読んでみた。
世代的にタイニーパンクスは後追いだし、
その辺りの下りがへえー!と楽しめました。
でも、やや読みにくい構成かも。
MILKの大川ひとみ氏が随分引き立てたんだねぇ
ロンドン行きの出来レースとか、若い頃ならではって感じだ。
ミュージックマガジンで中村とうようがランDMCに5点つけて
今頃出るラップのレコードは5点、来年なら3点てレビューした時に
藤原ヒロシがミュージックマガジン破いて
「俺たちが歴史を変えるぞ!」とステージでかましたとか、
ヤン富田氏がプレゼントしたレコードを2枚が決して一生懸命練習してたとか、
意外でいい話。
松濤に家を建てたりしてお洒落なホリエモンに見えなくもないって時もあったという下りは笑った。
交流のある大物、マルコムマクラーレンや百瀬博教が鬼籍に入り、
死への気持ちはどう、という下りでそこに対しては寂しいけど
生き物が辿り着く所だし、みたいなやり取り、
それこそこの本の編著者、川勝さんに思いを馳せちゃうね…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
藤原ヒロシという日本の"ストリート文化"のカリスマの自伝であると同時に日本のストリート文化史。
EDITという感覚・センスがキーワードであったので、本書の編集自体も遊び心と実用性に富んだ素晴らしいモノになっている。
日本のポップカルチャーを語るときに決して避けて通れない本。 -
あまり表に出ない藤原ヒロシの半世記。
多少硬い文章ではあるものの、どういった経緯で藤原ヒロシが今の地位にいるのかがわかる。
「エディット」というのが本当に似合う人だなと思う。 -
藤原ヒロシって色んなところで目にしたりするけど一体どんな人なんだろう?
という疑問を払拭するために購入、読んでみた
のはいいのだけれども、なんかモヤモヤした感じが否めない
今までファンではなかった人をファンにするほどの強力な読み物ではないかも知れない
音楽もファッションもカウンターカルチャーとして70年代のオリジナルパンク=
Sex Pistolsが全ての発端になっているというのが本当に興味深い
ジョンライドンとマルコムマクラーレンのセンスは本当に偉大なのだ
カルチャー(特にサブカルチャー)って魅力的だけど曖昧な言葉なような気がする
要は趣味でやるんなら各自で徹底的に楽しめ!っていう思想なんだけど、
形から入ったり、変な美学が生まれたりするほど純粋に面白がれない部分ってある
だけど形(ファッション)とか美学をとことん突き詰めていく人たちもいるんだな~と
自分にとっては新しい価値観を得た本ではあります
内容紹介
藤原ヒロシは、80年代以降現在に至るまでの、日本のユースカルチャー、ストリート・ファッションのカリスマ的存在だ。
スケートボーダー/サーファー、クラブDJ、ミュージシャン/プロデューサー、ファッション・リーダー、
「裏原宿のカリスマ」…。本書では、藤原ヒロシが18歳のときから現在に至る26年間を、
本人の発言や作品だけでなく、国内外の80人を超える証言から構成した
オーラル・バイオグラフィ(証言による伝記)である。
ファッション界、音楽界の世界的なセレブとなり、渋谷松濤に自宅を、
六本木ヒルズにスタジオを持つ藤原ヒロシは、なぜ20年以上も「流行の最先端を行く男」であり続けているのか? -
長い! けどよくまとまっています。カルチャー史として素晴らしい。
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新潮2009年6月号書評より
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特段理由もなくいけ好かないと思っていた藤原ヒロシであるが(ラストオージでの語り口のせいかと)、本書を読み終えてそれが単なる思い込みであったと痛感した。ファッション以外においては自分の通った道のそこかしこに藤原ヒロシの影があったのだなぁ。
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おもしろい!
藤原ヒロシって、インテリな人からはあまり好かれてないと思うけど、そういう人たちにこそ読んでもらいたい1冊。 -
2009.6.29 図
今あるストリート系のカルチャーでHFの影響を受けていないものなんてないんじゃないだろうか?嗅覚とか求心力とかがハンパないんでしょう。
10数年前黎明期のスペースシャワーでYOUと司会やってたBUM TVをよく観てたな。逆に直接的な繋がりってそのくらいかな?あと何枚かアンビエントDUB作品のレコードを持ってる。間接的な繋がりは数知れないでしょう