スーツの法則: 抜き出る男は第一印象で差をつける

著者 :
  • 小学館
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093876155

感想・レビュー・書評

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  • 2015/2/28
    スーツの基本を歴史から読める。
    せっかくなら説明と連動した図解が同じページにあれば良かったのに。

  • ◆スーツという衣服を、国際政治や歴史と結びつけて語りながら、その着こなし方を紹介している一冊です。ブレア、シラク、マンデラ、小泉純一郎、田中角栄、吉田茂、白洲次郎など、国際社会の表舞台に立った人のファッションから政治を見抜くのは面白いです。

    ◆ぱっと表紙をみただけではスーツのハウツー本なのですが、それ以上に国際社会とスーツというのは面白い視点ではないでしょうか。ブレアが、赤色に緑のカエルがプリントされたネクタイをつけてフランスへの侮蔑(フロッギーは、イギリス人がカエルを好むフランス人に対して使う蔑称)を表現したり、スタイルで相手国との親和を示すといったメッセージを言葉でいわずに表現することができる(それだけに、伝わるかはわからないけれど)。それはスーツの歴史的背景、ドレスコードなどを踏まえてきちんとした格好をしているからこそできるというもの。スタイルが崩壊していたら元も子もないと著者はいいます。

    ◆ところが日本には、そんな裏のメッセージはお構いなしと、滅茶苦茶な着こなしをする日本の政治家もいらっしゃる。たとえば、ネクタイを外すだけでカジュアルになるという誤解。著者はそんな日本の政治家を批判しています。

    ◆適当に手に取った本でしたが、ハウツー本とは違った切り口だったので面白く読みました。

  • 第1章 リーダーたちの装い12~110頁、第2章 スーツは自己表現112~146頁、第3章 スーツを彩る小道具たち148~191頁。
    第1章では、コフィ・アナン、ネルソン・マンデラ、トニー・ブレア、パウエル、ブッシュ、ラムズフェルド、ゴルバチョフ、小泉純一郎、吉田茂、白洲次郎らの服装について、著者の見方を述べる。第2章では、スーツ購入時に留意するポイントについて述べる。第3章では、ポケットチーフ、靴、ホーズ、アタッシェケース、カフリンクス、腕時計、万年筆について述べる。
    各章の独立性が高く、読者は自分の興味によって、色々な楽しみ方ができる。

  • フォトリーディング 1/13 #3 /29
    TPOに合わせてスーツを変えて行こうぜ、みんな!って感じの本。いわゆる薀蓄本なんだけど、こういう知識って意識して学ばないと知らないですよね。スーツ自体が欧米の文化ですし、今のおじさん達でも若い頃にお洒落に興味がなかった人には知識的には微妙かなって印象持ちますよ。それだからこそ知ってる男は違うって印象を持たせられる=強み、に出来るんですけどね。これが逆に知ってて当たり前の知識だったら、そんな事も知らんのかいな?と逆の印象を持たれること請け合いです。僕は正直この本かなり良いと思いました。

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著者プロフィール

1959年生まれ、埼玉県出身。作家・ジャーナリスト。国際政治や外交関係をリーダーのファッションから分析するなど、独自の評論活動を展開。主著に『スーツの法則』(小学館)がある。近年は日本の伝統文化をアジア全体のなかで捉え直したり、新しい視座から読み解くことを試行している。自身も茶や能、短歌を遊び、本書はそうした体験から生まれた。世界の染織文化にも造詣が深い。

「2010年 『花と死者の中世』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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