- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093876162
作品紹介・あらすじ
ベルリンに「ヒロシマ通り」があることをご存じですか。沖縄の米軍基地の中に村役場が建てられたことを知っていますか。本書は、行動する憲法学者水島朝穂が、ドイツ・北海道・広島・沖縄・カンボジア・韓国など、各地での出会いと発見をもとに、具体的なエピソードや貴重な資料から説き起こし、幅広く憲法をめぐる現状を示すとともに日本国憲法の特質をわかりやすく語りかけるものです。現場と個人の視点に立脚し、憲法と平和の問題をどう考えるべきかを示していきます。日本国憲法制定60年を前に、「憲法」が日常的な話題になり関心が高まっていますが、浅薄なムードや観念的な論調に流されず、ひとりひとりが考えていくことの大切さを訴えます。
感想・レビュー・書評
-
法学の先生が書いた本。ブックレポートの題材にした。
私たちは、憲法とは国民に課せられた義務だと思い込みがちだ。しかし、その成り立ちを見ていくと、その感覚は全くの間違いであることがわかる。
歴史的な過去の過ちを繰り返さないために、憲法は生み出された。それは、国民というよりも権力者に向けての制約だ。だから、安易に憲法を改正することは私たち自らの首を絞めることになってしまう。
この認識は、欧米では当たり前のものだ。欧米人は自分たちの手で民主政治を実現したため、政府などが極端に権力を持つことに敏感だ。
一方、日本は外国からの圧力で開国し、上からの近代化を行っている。つまり、権力に対して従順になりやすい。
何のために憲法があるのか、1人1人が確認していかなければならない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
課題のために。
話し下ろしにしても、もう少し本を出す者としての自覚を持って頂きたい。対談じゃあるまいし。
まあ読みやすいといえば読みやすい。しかしこのような本を強制するのはどうかと思う。国語力落ちる。