『求めない』 加島祥造

著者 :
  • 小学館
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レビュー : 182
  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093877220

作品紹介・あらすじ

「求めない――すると、本当に必要なものが見えてくる」「求めない――すると自由になる」。詩人、アメリカ文学者であり墨彩画家、そして近年は「老子」を現代語に翻訳して大きな支持を得ている加島祥造氏が日々書きとめてきた、すべてが「求めない」で始まることば。「何かが欲しい、手に入れたい、誰かのようになりたい、誰かにこうしてもらいたい」――人は誰でも求めます。まったく求めないでいることは難しいけれど、信州・伊那谷の自然のなかでくらす83歳の著者は、「ほんの3分でいい、求めないでごらん。不思議なことが起こるから」と語りかけます。「求める」ことに追い立てられ、強いられる時代に生きる私たちが、心平安に、幸せに生きるための知恵が詰まった珠玉の詩集です。

感想・レビュー・書評

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  • 「求めない生き方とはなにか」、著者の考えが書かれた詩集です。

    「求めない すると…」と、続いていく言葉には、うなずけるものが多かったです。

    特に「求めるからこそ、求めたものが来なかったらどうしようという不安や恐怖が生まれる」という考えには、同感です。

    ただ毎日唱える言葉として「求めない」という否定の形は、少しつらいなと感じました。

    ○○するな、と言われると、ダメ出しのように感じてしまうからです。

    求めないに代わる良い言葉を思いつかないのが悔しいですが、それでもあえて言いかえるなら「私はいま、じゅうぶんにしあわせだ」「ありのままでいる」かな、と思いました。

  • 丸山隆平オススメ

  • 求めない。自分自身はそんなに物欲はないし、服とかもよっぽどでないと買わない。求めないと言われてもあんまりピンと来ず。反対に、自分のやりたいことをするために求めるっていうことは大切なんじゃないかなと思った。何も求めないよう求めないようと念じ始めたら、心の健康に悪いのではないかと。要は、人の捉えようですね。

  • 求めないと○○になれる。結果ばかりに視点が置かれている気がする。
    求めないためにはどうしたらいいか、その方法が知りたかった私には、何のためにもならなかった。

  • 求めない 080630
    加島祥造 小学館

    ご本人も言っておられるとおり
    古き昔から言い伝えられてきた「足を知る」を
    知識でなく心で感じた瞬間を書き綴ったものなのだろうか

    この世は人間にとって結果という物質を求める肉体と
    プロセスという体験を求める精神との二つが渦を成すことで存在している

    今、結果を求めすぎる社会に傾いているから
    求めない方へ少し戻る必要が起こっている
    だからといってすべてを放棄したら元も子もなく
    この世は消え去ることだろう

    それが証拠に加島さんは
    「求めない」姿を求めてやまない
    声を大にして皆に伝えたいのだろう
    これほどに口を酸っぱくしてまで繰り返し口説いているエネルギーは
    まさに欲でしかない
    そのことが矛盾で成り立っている相対界を浮き彫りにしている

    後書きの後に「真実は嘘に支えられている」とある
    この言葉からも加島さんがあえてこの世の矛盾に挑んだことが読み取れる
    この本によって社会は何ら変われなくても
    個人的な変化をもたらすことができればと期待しているのかも知れない
    知識でなく心が体験で捉えた瞬間に誰かが溶け込む勇気を得るかも知れないと

    もしも地球が矛盾のない世界に変わってしまったら
    次の誰かの心が「足を知る」ことに触れるチャンスをなくしてしまう
    だから大自然は体験の場として矛盾している地球を譲らないだろう

    丁度裏山や遊園地が子供にとって危険と裏腹の冒険の場であるように
    いつの日も人々は「足を知る」ことを求めて繰り返し
    未知の日々を右往左往しようとしていることだろう

  • 「求めない」・・簡単そうでけっこう難しい。
    でも、

    「求めないーすると心が広くなる」
    「求めないーすると悲しみが消えてゆく」
    「求めないーすると判断がフェアになる」
    「求めないーすると自分の好きなことができるようになる」

    作者の言うとおりいいことばっかりだ。
    極め付けは

    「人生の中から惨めさを消すには、ひとに求めないことだ
     ひとはかならずあなたの期待を裏切るからだ。」

    もう何にも求めたくなくなったはず(笑)
    それでも求めたくなったら・・

    「一切何も求めるな、と言うんじゃあないんだ
     どうしようか、と迷ったとき
     求めないーと
     言ってみるといい。すると気が楽になる」

    そんな時・・ホントに言ってみた、ホントに気が楽になった。
    これからの人生の愛読書になると思った。

  • お金のことを考えてて、この本を手に取ったような気がします(笑)。それ以外にも勿論有効に対応できる一冊です。
    http://www.ne.jp/asahi/behere/now/newpage082.htm

  • 声に出して読みました。詩の音読には、ヨガみたいな効果があると思います。頭は空っぽになりませんでしたが…
    欲のないフリして、実は欲まみれな自分です。求めない、がどういう状態か、いまいちピンとこず。。でも、そう気づけたことが、第一歩なのかなぁ。

  • 2008年1月12日読了。以下、過去の日記から抜粋。

    密かに話題になっている詩集ですね。
    図書館にあったので借りてきました。
    なかなか深い内容が込められています。
    特に印象に残ったのは(うろ覚えなのですが)、

     求めない するとあなたに求める人は去っていく
     求めない するとあなたに求めない人が残る

    なかなかいい言葉だと思いませんか?
    人間ってつい相手に求めてしまいますよね。
    無意識の中で相手にこうしてほしいなと願っている。
    そして、勝手に怒ったり、傷ついたりしている。
    それをやめると、きっと楽になるんじゃないかな。
    人間関係に悩んでいる生徒に言ってあげたい一言です。

  • 1923年生まれの著者、加島祥造さん。
    いくつもの大学で教鞭をとられた人生の
    大先輩からのお言葉はシンプルだが、
    奥深いものがあります。
    求めてばかりいる現代人に贈るココロが
    楽になる本です。

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著者プロフィール

一九二三年東京・神田生まれ。早大英文科卒。『荒地』同人。
米国クレアモント大学院留学。信州大学、横浜国大、青山短
大で教鞭をとる。詩人、翻訳家、英文学者。フォークナーそ
の他の英米文学の翻訳・研究から、『老子』のタオイズムに
親しみ、自然と交流するタオイストとなる。伊那谷に居を転
じ、詩作、著作のほか墨彩画を手がける。詩集に『晩晴』『
放曠』。著書に、英語版からの自由な翻訳を試みた『タオ・
ヒア・ナウ』(PARCO出版)『老子』全訳を収めた『タオ――老
子』(筑摩書房)『肚――老子と私』(日本教文社)『いまを生き
る』(岩波書店)『荘子ヒア・ナウ』(PARCO出版)『求めない』
(小学館)ほか多数。

「2007年 『静けさに帰る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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