花の巡礼

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  • 小学館
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093877695

作品紹介・あらすじ

「花」と書いて、変化のものと解く。その心は…。花の魔性に魅せられた詩人たちの言葉とみずからの記憶を織りまぜて綴る、詩人・高橋順子によるモノクロームの花随筆。

感想・レビュー・書評

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  • 小説、詩、短歌、俳句など、文学の中にひっそりと咲く様々な花の種類を示してくれ、匂いでむせ返りそうになるほどうっとりする作品を沢山収めた詩人の随筆。なので一つの花に対する「目」が多く、一つにとどまらない花へのイメージがそれぞれ意外性を含み、とても面白いものとなっていた。それと読みながら思い浮かべたのは、土台が同じでも一つの奥深い「目」で書かれた澁澤龍彦「フローラ逍遥」。双方共に美しく、そして気高い。

  • 花にまつわる詩歌についてのエッセイ集。知らなかった作品や、この人がこういう歌も詠んでいたのか…というものがあり、興味の範囲が広がりました。『あじさい』が秀逸だったので、作品を探してみたいと思います。(2008.08.30読了)

  • かつて女も男(漢?)も小さな花や儚い花に心を寄せ、歌ってきました。本書で紹介されているのは昭和以前の男性詩人が多いです。
    平成の今、花に心を寄り添わせて歌う人の数は減っていないか、ちょっと心配です。

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著者プロフィール

作詩:詩人(1944~ )。東京大学仏文科卒。第一詩集『海まで』('77年)刊行後、詩人として第一線で活躍。[主な詩集]『花まいらせず』('86年、現代詩女流賞)、『幸福な葉っぱ』('90年、現代詩花椿賞)、『時の雨』('96年、読売文学賞)、『貧乏な椅子』(2000年、丸山豊記念現代詩賞)、『海へ』('14年、藤村記念歴程賞・三好達治賞)


「2017年 『女声合唱とピアノのための 放心の先には』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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