100歳詩集 逃げの一手

著者 :
  • 小学館
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093878876

感想・レビュー・書評

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  • 幼いときから、童謡で、あるいは国語の授業で、意識をせずともまどさんの詩には触れてきた気がする。彼の詩集を読むのはこの歳になって初めてなのだが、まどさんらしいシンプルな感性に加え、老いを逆手に取ってユーモラスに表現した、どこかシュールでシニカルな言葉たちは、読めば読むほど心に沁みた。100歳の重みがあるなぁ、100歳を経ても「マンネリズムで書きたくない」「どんなにささやかでも新発見を書かなくてはいけない」という彼の姿勢、心から尊敬します。「逃げの一手」というタイトルも好きだなぁ。
    改めて、これまでの詩集でまどさんの軌跡を辿ってみたいなという気になっている。

  • まどみちおさんも初めて読んだ
    リズム感がすごい
    これは子どもが声に出して読むの好きそう
    詩人の方が声に出して読むのは重要、ということを仰ってるのを目にしたけどなるほどと納得した
    あとやさしいお人柄なんだろうなと
    「くもりびだった」「水仙の花」「ダジャレ2」が好き

  • まどさんは相変わらず謙虚。
    読んでいると泣き笑いみたいな顔になってしまう。
    先日偶然、あるブログでまどさんの息子さんが亡くなったということを知った。
    昔、アルバイト先の出版社で隣の机に座っていた石田さん。62歳は若すぎる。
    まどさんのように長く生きると、そういう悲しみも引き受けなくてはならないんだ~。

  • 少し疲れた時、いつも自然と、まどみちおさんの本を買う。今回も優しい気持ちになりました。何を焦ってるんだ自分。

  • 読めてよかった

  • 「なぜって//なぜいうんだろ//だからこそ//なぜなんだろ」

  • 詩集。2009年。

  • http://sgk.me/eqo3tt 2009年11月16日に100歳を迎えた著者。
    「ぞうさん」「一年生になったら」などで知られる、まど・みちおさんは、日本で唯一「国際アンデルセン賞作家賞」を受賞した詩人です。
    ながく童謡・詩を発表してきた詩人が、時にはユーモアを交え、時には世界を鋭く斬りながら、老境の感慨をうたいあげました。

  • 地球ということばが好き。
    自然ということばが好き。
    人間が好き。

  • まどさんの詩はいつも日常のことを書いてるのに
    それに普通の人は気付いてなかったりする
    そんな日常に気付かせてくれる詩がいっぱい詰まってました。

    100歳になって病気療養をしながらも
    思ったことを言葉にする
    絵にする

    素敵です。


    この詩が大好きだったので引用します



    あしは

    くつくつ わらう
    げたげた わらう
    あしは
    ごきげんなとき

    ぶらぶら あるく
    ふらふら あるく
    あしは
    たいくつなとき

    ぼかぼか けとばす
    バカバカ けとばす
    あしは
    はら たつとき

    ふふふふ えへらら
    このごろの
    アシなら
    ヨシだもんな


    言葉のリズム

    きれい

    まどさん全詩集ほしいなあ

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著者プロフィール

詩人。1909~2014年。はじめての詩集『てんぷらぴりぴり』出版で第6回野間児童文芸賞。1976年『まど・みちお詩集』(全6巻・理論社で第23回サンケイ児童出版文化賞。同年、川崎市文化賞を受賞。「ぞうさん」「やぎさんゆうびん」などの童謡詩で広く知られ親しまれている。


「2017年 『女声合唱組曲 ねこに こばん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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