青森ドロップキッカーズ

著者 :
  • 小学館
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感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093878999

作品紹介・あらすじ

いじめられっ子の中学生・宏海と、中途半端な不良の雄大。そしてトップを目指して氷上で闘うアスリート姉妹、柚香と陽香…。見た目もキャラもまったく違う凸凹な4人が、カーリングホールで巻き起こす、このうえなく爽快で泣ける青春小説の決定版。

感想・レビュー・書評

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  • ブクログ使い始めて9年過ぎました〜(^^)
    ちょうど一昨日が記念日でした。
    読むのはゆっくりですが、楽しく続けられて、ブク友もたくさんできて、いい感じです。
    これからもよろしくお願いします。

    ◇◆━━━━━━━━━━━━
    1.感想 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    そんな9年目はちょうど好きな作家の森沢明夫さん作品ということで、なかなかによかったです。

    「人生は行運流水。自由なんだよ」というセリフのように、人生を自由に生きてる私ですが、これからも走っていこうぜぃ、と、思わせてくれる作品でした。

    ドロップキッカーズという名前がいいですね。
    元気と勇気と、そして笑顔をもらえる作品でした。
    やっぱり、読後感は最高ですね。


    ◇◆━━━━━━━━━━━━
    2.あらすじ 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    いじめられっ子の宏海はカーリングと出会うことで、人生を大きく変えていく。
    そして、カーリングで伸び悩む柚香も、宏海たちとの出会いで、新たな道に一歩を踏み出す。
    カーリングを通して、2人とその周りの人たちの人生が大きく展開していく。


    ◇◆━━━━━━━━━━━━
    3.主な登場人物 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    苗場多恵
    苗場助松 夫、亡くなっている
    苗場宏海 ヒロちゃん、多恵の孫、10歳〜中学生

    岡島新平
    桃子
    美佐子

    沢井柚香 カーリング選手
    沢井陽香 柚香妹
    赤平玲子 カーリング選手
    一戸香織 いちのへ、カーリング選手
    長内直之 コーチ、39歳
    金城一美 25歳、カーリング選手
    金田つばき 22歳、カーリング選手

    長野亜美 宏海同級生
    猪瀬仁
    工藤雄大

    • Manideさん
      aoi-soraさん、こんにちは。

      お褒めのコメントありがとうございます。
      お世辞に気づかない人なので、喜んでます(笑)

      森沢明夫さん、...
      aoi-soraさん、こんにちは。

      お褒めのコメントありがとうございます。
      お世辞に気づかない人なので、喜んでます(笑)

      森沢明夫さん、いいですよ〜
      ただ、この前、みんなでやりとりしていたような、キュンキュンな感じは少ないです(^^)
      あのやりとりは、コメントしてないけど、面白かったです(。╯ᴗ╰)〜♡
      2023/07/01
    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      Manideさん、おはようございます♪
      9周年おめでとうございます!

      私はまだ1年ちょっとですが、これからも、どうぞよろしくお願いします。...
      Manideさん、おはようございます♪
      9周年おめでとうございます!

      私はまだ1年ちょっとですが、これからも、どうぞよろしくお願いします。

      いつも思っているのですが…
      主な登場人物もレビューしていただいているのも、嬉しく感じてますね。続編などのつながりのある本を読むときなども助かります。
      いつもありがとうございます!!(*^^*)v
      2023/07/03
    • Manideさん
      チーニャさん、こんにちは。

      コメントありがとうございます。
      1年なんですね〜、これからもよろしくお願いします。
      感想を読んでいると、その人...
      チーニャさん、こんにちは。

      コメントありがとうございます。
      1年なんですね〜、これからもよろしくお願いします。
      感想を読んでいると、その人の「人となり」がよくわかって、面白いですよね。フォロワーメモ機能がほしいですよね(笑)

      チーニャさんの読書スピードだと、本棚の冊数は5年ぐらいで抜かれてしまいそうですが…(^^)

      私はそんなにたくさん本を読めてはいないですが、内容とか、登場人物とか、忘れてしまう作品ありますよね。チーニャさんのコメントいただいて、そういうのを思い出せるような登場人物の記録ができるようにしていきたいと思いました。ありがとうございます。
      2023/07/03
  • ひょんなことから凸凹チーム結成してメキメキと実力をつけていく中3の宏海はカーリングにであって運命の扉を開き成長していくそんな爽快青春物語でしたw
    点差が開きすぎて勝ち目がない時、潔く負けを認め敬意を込めて相手に握手を求めて試合を終わらせるコンシードとゆうルールがあることは前回のオリンピックの時に知りましたが作中でもフェアプレイ精神が描かれていてウルウルきてしまいました。

  • 青森三部作が読んでみたくて、青春小説を手に取った。
    オリンピックでカーリングを観て以来、その面白さ奥深さを感じていた。チームワークと頭脳が問われスポーツ。
    森沢明夫さんの取材力のおかげでカーリングのいろはがよくわかる。
    沢井柚香、陽香姉妹の対照的な魅力。苗場宏海と雄大の幼なじみの関係性。森沢明夫さんの物語の展開にいつしか夢中になっている。
    絶望感、憂鬱、不安神経症、だれもがその可能性を秘めている。でも何か夢中になれるもの、打ち込めるものがあれば乗り越えられるかもしれない。
    いや、それだけでは無理だ。あったかい人とのつながりがそこに加われば。
    最後の最後に先日読んだ「津軽百年食堂」との接点が見えた。
    青春のドロップキックで気分爽快!
    森沢明夫さん、ありがとう!

    カーラーは、不当に勝つなら、むしろ負けを選ぶ。
    カーラーは、ルール違反をしたとき、自ら申告する。
    カーラーは、思いやりを持ち、常に高潔である。

  • 青森三部作 第二弾はズバリ青春!

    共働きの忙しい両親、小柄で痩せっぽちの宏海の側にはいつも優しいばあちゃんがいた…小6までは。

    突然始まったイジメ、イジメる側にまわった幼馴染
    誰にも言えず、ただただ耐える宏海がカーリングと出会い成長していく物語。

    最初イジメられる宏海が可愛そうで(/ _ ; )
    幼馴染なにしとんのや‼︎助けんか‼︎
    とイライラしましたが…

    さすが森沢氏!
    カーリングに出会ってからはもう心がホカホカ♪
    頑張れ宏海!凄いぞ宏海!
    良かったねぇ宏海(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

    そして第一弾「津軽百年食堂」とさりげなく繋がってましたよ♪(^ ^)ウフ


  • いじめを受けている中三の苗場宏海。いじめグループに属している工藤雄大
    二人は幼馴染で、六年生まで親友だった。二人は兄弟の様に育ったのに…。
    完全なおばあちゃん子だった宏海
    ーヒロちゃんはいつも「ニコニコ」と「ありがとう」が一等賞で、偉いねえ。-
    ー目に見えないものは、誰かに分けてあげればどんどん増えていく。-
    ある日、学校で初心者向けカーリング講座開催のチラシが配られる。
    スポーツは苦手な宏海だったが、何かを変えたいと思い参加してみた…。

    沢井柚香は妹陽香と伴にカりーリングに打ち込み、かなり実力を付けている。
    協会の意向で選抜チームに入るが、しかし選抜チームをクビになって、動けなくなってしまった柚香…。


    『カーリング精神』をもとに登場人物達が、壁や試練を乗り越えてゆく姿が清々しい。
    苦しみや辛さを経た上での、極上の喜びと幸せ。
    やはり、何度も何度も涙が止まらなかった…。
    宏海と雄大の和解もとっても熱くて涙・涙…。
    選抜チームメイトを信じる事が出来ず、自分のせいで負けた試合の後、しっかり自分の気持ちを伝えた柚香。
    チームじゃなく仲間になれた瞬間…涙がこぼれました。
    そして、雄大のカーリング精神
    それを、快く受け入れ惜しみなく拍手する周りの人々やチームメイトの姿にも涙がとまりませんでした。
    カーリング精神…とってもカッコいいなぁ
    人と人の繋がりが素敵だなぁ
    一歩前に踏み出す勇気と希望が湧いてくる。

    『津軽百年食堂』のお姉ちゃん桃子の登場も嬉しかった。
    そして、最後に弘前城桜まつりに屋台を出してる大森食堂の登場(*≧∀≦*)♡
    七海と陽一の携帯の待ち受け画面も四葉のクローバーだったなぁ。
    この物語でも四葉のクローバーが、とっても物語を情感豊かにしていました。

    私も「ニコニコ」と「ありがとう」の一等賞でありたいな

  • 青春カーリング小説!
    各章毎に語り手が代わるので物語に立体感が生まれて心地良いテンポでストーリーが展開していく。

    また各章タイトルもコイントスから始まり、第1エンドから第10エンド、最後にエキストラエンド…森沢明夫さんの小粋な演出がたまりません。

    酷いいじめをされていた宏海
    いじめる側にいた親友の雄大
    カーリングで鬱になりかけた柚香

    カーリングで育まれた仲間との友情とチームワークが、こうも人を強く逞しくするのかと心を打たれた。
    そして祖母である苗場多恵の教えが物語の全体を包みじんわりと温かく胸に響く。

    森沢明夫さんの作品は本作が2作品目だった。
    青森3部作の2作品目にあたるというのは、田澤拓也さんの解説で始めて知った。千葉県出身の作者が何故…という単純な疑問がスッキリした。

    ここからは余談だが、全国を出張で回っている夫が、先日プライベートの旅行先に真っ先に候補地として選んだのが青森県。
    田澤さんの解説によれば「にっぽんの掘りごたつ」の様なその県を近々旅行するのがとても楽しみになってきた。
    そして、その魅力に気付いた夫を密かに誇らしく思えた。

  • 青森三部作!楽しみにしてたから読めて嬉しいです。カーリングと青春良いなあ。ライバル、友情。
    やっぱり森沢明夫さんは間違いない!

  • カーリングをテーマとした青春小説…というのは珍しいテーマで面白かった。

    カーリングのプロである柚香の視点と、カーリングを始めて成長していく宏海の両者の視点から物語は進んでいく。

    全体的に話としては短く感じ、もう少しストーリーの深掘りがあっても良いかなと思った。

    最後の試合の結末は、スポーツマンシップとはかくあるべきという姿を見ることができ、清々しいものだった。

  • おばあちゃんの思い出話から始まって、最後に繋がっていく。森沢さんらしい優しい小説でした。

    登場人物が優しくて、そして面白い。
    会話のやりとりにも上手い!とニヤけてしまうところもありました。

    柚香さんの繊細な所は共感できて、ちょっと苦しくなってしまったけど、柚香さんの周りのみんなの優しさに自分の事の様に感謝でした。

    森沢さんが書いているあとがきも、おすすめです。

  • 平昌オリンピック思い出しながら読んでた

    ストーリー進行は森沢明夫には珍しく筋だけな印象。もうちょい掘り下げほしかった。

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著者プロフィール

1969年千葉県生まれ、早稲田大学卒業。2007年『海を抱いたビー玉』で小説家デビュー。『虹の岬の喫茶店』『夏美のホタル』『癒し屋キリコの約束』『きらきら眼鏡』『大事なことほど小声でささやく』等、映像化された作品多数。他の著書に『ヒカルの卵』『エミリの小さな包丁』『おいしくて泣くとき』『ぷくぷく』『本が紡いだ五つの奇跡』等がある。

「2023年 『ロールキャベツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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