考えない練習

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093881067

作品紹介・あらすじ

頭で考えずに、もっと五感を使おう。するとイライラや不安が消えていく―
東大卒現役僧侶による休脳のすすめ
文庫版、電子書籍版も発売中。

感想・レビュー・書評

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  • いいことが書いてあるのだが頭に入ってこなくて一旦返却することにした。
    この本から一つ得たことは、心を込めて丁寧に=(イコール)音を立てないようにすれば所作がきれいに見える。なるほど。心がけようと思った。

  • もやもや考えてしまうことが多く、考えないということに関して気になって読書

    実感を強める訓練をとのこと。マインドフルネスにつながる話なのだろうか。

    メモ
    ・考えることで人は無知になる。
    ・心の衝動エネルギーの大きな三つが欲、怒り、迷い
    ・思考という現実そのものに直結しない妄想に耽った報いとして、実感がスカスカになり幸福感が損われる。
    ・仏道、八正道
      自己ルールを課し、ぶれない芯を作る
      集中力を養う
      気づく

    ・気づき、考えてしまっているなら、感じる方に意識を強める
    ・各感覚について、受動ではなく能動的に行ってみる。今そこにあるものに、趣を感じ取る。

    ・話す時は常に自分自身の声に耳を傾けておくこと。喉を響かせている音の刺激に意識を集中してみる

    ・風の音など、諸行無常の音を聞くトレーニングを。
     大きな音刺激の強い音に流されない意識的に繊細な音を聞く。世界に耳をすませば世界が変わる。
    微細な音に注意深く耳を傾けていたら自然に相手の話に集中し理解できるでしょう。
    ・絶えず変化している相手の表情声をとらえる。観察する。内容のみならず、シグナルを
    ・食べている際に感じられる味わいや食感をぼんやり感じるのではなくしっかり感じること味わうと言うことが大事。一つ一つの動作に鋭敏に意識を置く。口に何かを入れたらお箸も一旦下に置く食べることに集中する。。舌の動きに留意する。
    噛むことや味や食感に集中しやすくするため目を閉じてみることを遮断する。口の中でバラバラになっていく食べ物これを舌で感じる。実は舌は常に動いている膨大な情報量がそこにあるが、他のことを気にするため情報が切り捨てられている。

    ・所有するということは、それとセットで失うことに対する恐怖心も持つということ。またものが、増えると覚えていられないものが増えて、自分の心を広く見渡せなくなり、自己統率力を減らしてしまう。
    たとえ引き出しの奥にしまっていても、心はちゃんと覚えていて、どうしようかなと思い続けている。
    捨てることで失うことの恐れから解放される。

    ・集中力がとぎれたら、触れている感覚に注意を向けてみる

    ・思考病。日中はやることに気を取られているが、眠る時は刺激がないので、潜在化していてみえなかった思考のノイズが一気に表面化する。刺激がなくなると刺激を求めてしまう。心配事や不安も強い刺激。
    ・対策は二つ。思考一つ一つをみつめ、感情を観察して突き放すこと。。もう一つは慈悲の瞑想。慈悲の心を念じていくこと

  • 聞こえているを聞く、見えているを見るといった、
    自分の感覚に能動的になることで、思考というノイズに引きずられることなく、今、この瞬間の情報をはっきりと認知して、心が充足感を覚えるようになる。

  • <第1章>思考と言う病
    □人間の3つの基本煩悩-「怒り」と「翼」と「迷い」→これは「心の3つの毒」である
    □ネガティブな思考を捨て去る練習
    私は「むかつく」…と思っていると繰り返し念じてみる
    <第2章>身体と心の操り方
    □悪口は結果的に自分の心を汚す
    □無駄話を他人に押し付けない
    現代日本に蔓延する「ありがとう平」は心を歪ませる→メリハリとバリエーションが大切
    □相手の感情を浮き彫りにして受け止めてあげること
    □批判された時は相手の苦しみを探して余裕を持つ
    □「私は苦しんでいるのに、相手は苦しんでいない」の誤解
    □テレビのお笑い「同調圧力」と「サクラ」には要注意。見ない方が良い。
    <コラム>
    □計画する
    →あれこれ考えねばならない時間が少なくなり、結果的に心身に良い
    1.最初に計画をじっくり立てる
    2.それを貫徹しないと、後で嫌な思いをすることを、あらかじめ自覚しておく
    3.それを邪魔するようなものは見ない訓練をする
    □買う
    →セールで安いものを見たとき、「あ、安い買っとこうかな」となっても、「あ、これは「安い」→『得したいから買いたい』と言う思考ノイズの反射に過ぎないやめておこう」と一拍おくことで、無駄なものを

  • 「考えるな、感じろ」と言うことではないけれど、もっと五感を使って、五感を感じてってことを
    やっていくと、自ずとイライラしなくなったり、
    感情的になりにくくなる...といったことが書かれて
    いたように思います。
    とは言うものの、こういった思考や習慣のない人間からすると、そう簡単なものでもないなと。
    ただ、訓練や意識をしていけば、後にその世界へ
    行くことができるかもしれない。
    また、あがり症の人や、心が乱れそうになった時のコントロール法が書かれていて、耳にはするけど、改めて必要な事なんだなと感じました。
    動揺した時や緊張してしまった時、目を閉じて呼吸に集中する。決して抗わない。抗っても心は空回りし、ますます混乱して頭が真っ白になるだけ。
    これも訓練かなぁ……笑

  • 「聞こえている」を「聞く」に変え、
    「見えている」を「見る」に変えるように

    五感を研ぎ澄ます練習をしていきますと、

    一見つまらなそうなものにも
    充実を感じてきます。

    (小池龍之介/住職
    『考えない練習』より)

    * * *

    ココロはいつも
    「考えごと」でいっぱい……

    人と話をしていても
    ご飯を食べていても
    テレビを観ていても

    「次は何を話そうかな?」
    「あの人の言葉、気になるな~」
    「今日の夕飯、何にしよう?」

    あれこれと思考は止まらない

    目も前のものを
    見ているようで見ていない

    相手の話を
    聞いているようで聞いていない

    食べているのに
    その味を感じていない

    いま、わたしは
    何をしているとき?

    「考えごと」に支配されないで
    「感じる」時間を大切にすると

    ココロが穏やかになっていく

  • 三つの基本煩悩=心の三つの毒「怒り」「欲」「迷い」この心の衝動エネルギーによって、心のメインメモリが奪われ、五感が鈍りぼんやりする。感覚に能動的になって、”五感を研ぎ澄ます練習"をすると心は充足する。

    ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB01324326

  • 読み直してみた。
    自分はただ漫然と生きているんだなと実感。
    五感や自分の意識に集中することで冷静沈着、研ぎ澄まされた状態に。

  • 自分の人生を生きやすくするためのヒントが満載の一冊。
    偶然見つけて、10年ぶりに読み返していますが、10歳年取った私には、また違ったかたちで私の心に響く。
    筆者の言葉は、今、そしてこれからの私の人生に確実に影響を及ぼすと思われる。

  • 実行してみたい考え方が多く書かれている。

    悩みを原始仏教的に神父みたいに述べてくれている。
    寺にこういうサービスがあったら良いのに。

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著者プロフィール

1978年生まれ。山口県出身。東京大学教養学部卒業。月読寺(神奈川県鎌倉市)住職、ウェブサイト「家出空間」主宰。僧名は龍照(のちに空朴に改名)。住職としての仕事と自身の修行のかたわら、一般向け坐禅指導も行う。執筆活動も手がけ、『考えない練習』(小学館文庫)、『しない生活』(幻冬舎新書)、『超訳 ブッダの言葉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、多くの著作を持つ。2018年9月に月読寺を引き払い、路上生活者に。11月には修行の旅に出る(現在は音信不通)。

「2019年 『やっかいな人を自分のお城に入れない方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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