- 本 ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093881234
作品紹介・あらすじ
激動の時代を破天荒に生きた作家とその妻の壮絶な人生
昭和23年、急逝した太宰治のピンチヒッターに立った船山馨は、準備期間のない新聞連載の執筆に心身とも消耗し、ヒロポンに溺れていった。やがて妻・春子も追うように中毒になり、なりふりかまわず借金を重ね薬物を買い漁った。同じ幻覚を見ながら、奇行をくりかえすふたり。懇意にしていた林芙美子の死をきっかけに薬物を断つが、馨の作家としての評価は地に堕ちた。しかし、春子は夫の復活を信じて、家族を守るために奔走するーー。
本書は、「石狩平野」「お登勢」「茜いろの坂」など数々の名作を残した北海道出身の作家・船山馨と、彼を公私ともに支え続けた妻・春子の破天荒な生涯を記録したノンフィクションです。遺族や知人、また渡辺淳一氏など作家仲間や元担当編集者らの証言に加え、薬物に溺れた馨の苦悩が記された創作ノートや、借金地獄への過程がリアルに綴られた春子の日記を丹念に追いながら、激動の時代を生きた夫婦の姿を描き出します。
【編集担当からのおすすめ情報】
本作品にも登場する、馨と春子の二男・船山滋生氏は現在、彫刻家・画家として活躍、朝日新聞「声」欄のタイトル画でも有名です。今回はその滋生氏に、本書カバーのために新たな彫刻作品を作っていただきました。
感想・レビュー・書評
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急逝した太宰治のピンチヒッターに立った船山馨。ものを生み出すことのプレッシャーってすごいんだなと思いました。それを支える妻・春子のひたむきさにも感激します。作家の苦悩が分かる作品です。
http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784093881234詳細をみるコメント0件をすべて表示
著者プロフィール
由井りょう子の作品





