池上彰 国際問題がわかる!世界地図の読み方

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 124
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (95ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093881432

作品紹介・あらすじ

外国製の世界地図+池上解説でとにかくわかる!

政治、経済から世界情勢まで、どんなニュースもわかりやすく解説してくれる「ニュースの達人」池上彰さん。彼の趣味は、世界各国で発行されている世界地図を収集することです。世界地図なんてどれも同じじゃないか、と思ったら大間違い。ユーラシア大陸がまっぷたつに割れたアメリカの世界地図、上下逆になったオーストラリアの世界地図、アメリカと日本だけが白地になった北朝鮮の世界地図、日本海が存在しない韓国の地図……。実は作られた国によって、さまざまな違いがあるのです。そしてそこには、私たちが見慣れている日本製の世界地図ではわからなかった、各国の主張や歴史、抱えている問題が透けて見え、世界情勢を学ぶ教材としても最適だと池上さんは言います。本書ではその「池上コレクション」を教材に、そこから見える国際問題をわかりやすく解説してもらいます。

感想・レビュー・書評

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  • 198 9年5月、民主化を進めていたハンガリーがオーストリアとの国境の鉄条網を撤去すると、東独国民が集団でオーストリア経由で西ドイツへ亡命します。この様子が西ドイツのテレビで報道されると、それを見た東独国民がさらに同じ行動に出ました。国境を越えて飛んでくる電波は、防ぐことができない。東ヨーロッパの国民は、西ヨーロッパからのテレビ放送を見ていたのです。東ドイツでは、3分の2を地域で西ドイツの放送を受信できました。198 9年2月には、イギリスの放送外車が衛星放送を開始、東ヨーロッパのどの国でもイギリスのニュースを見ることができるようになっていました。56-7p

    ある日世界地図を見ていたラシード首長は「西洋と東洋の真ん中に位置する我がドバイに巨大な港を作れば世界物流の拠点になるではないか」と発想。海外から資金を調達して、ペルシャ湾を望む世界最大級の人口貿易港ジェベル・アリ港を開港しました。しかもドバイ全体を免税地区にし、行き来する貨物に税金がかからないようにしました。その結果、今や世界120カ国以上、 6,400社の貨物が集散する世界物流のハブ港となっています。…ホムルズ湾が封鎖されたら世界がパニックになるとお話ししましたね。これでその理由もお分かりになると思います。73p

    例えば、日本とヨーロッパの物流。現在は南回りですね。快速が横行するマラッカ海峡を通り、もっと海賊が多くて危険なソマリア沖を渡り、スエズ運河を通過して、地中海を抜けていきます。スエズ運河では、当然のことながら、エジプト政府に通行料を払わなければなりません。…標準的な貨物船一隻で、1回に日本円にして1000万円も払うのです。そんなに高額なら、南アフリカの喜望峰を回れば良いかと言えば、その分、日数も燃料も余計にかかってしまいます。…ところが北極を通る航路が開設されると、運河の通行料は入りませんし、海賊はいないので安心。…横浜ハンブルク間で比べれば、南回りの18390キロメートルの航海に対し、北極海航路だと11130キロメートル。距離にして約40%の短縮です。88-9p

  • 世界の国の其々が、自国の世界地図があり、領土領域、首都の名、地名の名が、異なることに、この本を読んで、どうして、そうなったのか?が、よく分かる。

    今まで、国際問題は、世界地図から、全体像が見えて来るのだと、知らないで、日本での、世界地図しか見ていなかった。
    紛争の当事国が、今、ニュースで、問題になるには、歴史的経緯、地理的、自然的、等の過去の問題があるからで、世界地図の変移で、理解出来た。

    国際問題をステレオタイプで、見てはいけないと、後ろのページに書かれているが、日本の評価と言うか、代表的に見られているのが、芸者、忍者、お相撲さん、、、、
    そう言えば、少し前の、ヨーロッパでの教科書では、日本は、ちょんまげに、着物を着ていたのが、掲載されていたのを思い出した。

    世界の情勢が、慌ただしく変移している。
    今、アメリカの大統領選が、行われているが、これによっても、又世界が、変わって来るのだと、、、、

    池上彰氏のように、世界を見つめ、分かりやすく、解説してくれる事に、今まで、素通りして来た国際問題が、理解出来るようになって来ていると、思う。

  • 著者が収集した世界各国で発行されている世界地図を元に、そこから見えてくる各国の主張・歴史・抱えている問題をわかりやすく解説する本。

  • おわりに、で書かれている
    「国際問題の理解には、ステレオタイプの見方はいけません」
    という言葉を体感できる本。
    薄い本ですが(全95P)ですが、多くのことが学べます。

  • 世界各国の世界地図を通して、国際情勢を読み解くという本。

    中東・中国と台湾・日本とロシア・東西冷戦・フォークランド・ペルシャ湾・日本と韓国・北朝鮮・アメリカ・環境問題

    最近色々な本を読み漁って必ず出てくる、中東や中国台湾の問題はもちろん、アルゼンチンとイギリスのフォークランド問題や、UAEのペルシャ湾の名前など、多岐に渡るテーマをわかりやすく簡潔にまとめている。


    イラン(アーリア人)→ペルシャ湾
    UAE(アラブ人)→アラビア湾
    当事国の主張が、他の各国の政治的配慮で使い分けられるというのがおもしろい。
    同じことが日本の北方領土(ロシアから見ればクリル諸島)にも起こるし、日本海(韓国から見れば東海)にも起こる。

    特に興味深かったのはアルゼンチンとイギリスのフォークランド。
    地球の裏側で起こっているこの領土問題を知らなかったので、興味深く読んだ。
    また、アルゼンチンが南極大陸の一部を領土として主張していることもはじめて知った。

    図書館で借りて読んだが、各国の状況の下敷きとして、買ってもいいと思った。

  • 内容自体は、池上彰が既にTVでしゃべったことしか書いてかいていないが、それは私がこの本を読む前に池上彰のTVで内容を聞いたからである。というわけで個人的にはこの本自体に新鮮さはないが、この本自体は、良著である。

  • ★★★★☆
    第二次世界大戦前後から冷戦あたりの歴史と国際関係を、世界地図を眺めながらひもといていく。
    「東」「西」が持つ意味、日本が真ん中ではない地図、北と南が逆転した地図、日本に色を付けていない地図。
    地図って奥深いなあ(’’)
    (まっきー)

  • 登録日:1/26

  • 世界の様々な時代・国の世界地図を取り上げて世界情勢や国際関係を教えてくれる大変面白い書。コンパクトにまとめられてるが、簡単にさらっと読めてしまうが気づかされることや為になる知識や考え方が多く素晴らしい。

    以下メモ
    国際情勢・政治で急に抽象的な言い方をしてきたり、抽象概念が出てきたら何かを隠していると思い、クリティカルに考えよ

    イスラエルがイランに攻撃をしかければイランはホルムズ海峡の閉鎖を予告している。実行されれば原油市場および国際情勢はパニックになる

    ヨルダンはイスラエルに散々負け国家安全保障のためにイスラエルを国家として承認するものの、実情は承認はしたくない

    台湾は一昔前まで清朝の後継国家の立場から支配地域だった現在モンゴル国の外蒙古およびロシアの一部地域までも台湾の国家として地図に表し、モンゴル人は自国の領土の国民であるためモンゴルから台湾へのパスポートの使用を認めなかった。

    フォークランド戦争でイギリス軍を運ぶ為にクイーンエリザベス二号まで徴用された

    メガネをかけているだけで知識人とみなされ、カンボジアではポルポト派に殺された。

  • 表題通りでたいへん分かりやすい。抽象的な話は具体的なもので説明すると良く分かるという典型。世界地図の色分けが4色で良いという「四色定理」が理解できない。2011/01/09

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著者プロフィール

池上彰(いけがみあきら)
1950年、長野県松本市生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、NHKに記者として入局。さまざまな事件、災害、教育問題、消費者問題などを担当する。科学・文化部記者を経て、NHK報道局記者主幹に。2005年3月にNHKを退職し、フリーのジャーナリストに。
主な著書に、『経済のことよくわからないまま社会人になった人へ(第4版)』(海竜社)他、多数。

「2020年 『池上彰の今さら聞けない日本のこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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