- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093881975
作品紹介・あらすじ
大震災で傷つき、大切なものを失ったすべての日本人へ贈る92歳、アンパンマンの父、魂のメッセージ。
感想・レビュー・書評
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今は辛いかもしれない。けど、生きていれば必ずいいこともあるから。そう優しく言われているような本でした。
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五十路を歩みつつ、体力の衰え、見た目の衰えを感じることが多々ある今、やなせさん92歳の何と前向きで明るいことか!と励まされた。
亡くなる2年ほど前の談話が元だとある。
きっと50代なんてまだまだ!と叱咤されるだろう。
それにしても多才な人だったのだと改めて驚かされた。
手のひらを太陽に、も、アンパンマンマーチも分かりやすく心に響く。
なんのために生まれたのか、やなせさんに倣って最期まで考え、おしゃれ心とユーモアを忘れず、人を喜ばせ、人生を全うしたい。
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「いまが青春!」と85歳のやなせたかしさんは日々つぶやいている、と。
「人生、一寸先は光だよ」と、48歳の時大先輩に励まされ。
そして人生は満員電車だと、我慢して乗っていると、次々に人が下りていって、いつの間にか席が空いて座れる。降りたら負けよ。まさに「継続は力」ですな。
そして「人生は喜ばせごっこ」、われわれはお互いに「喜ばせごっこ」して生きていると、私も人が喜ぶことがいちばん楽しいことだということが、年を取るごとに感じていますな。
また、やなせたかしさんは、“らしく”という言葉が嫌いで、「もう、いい年なんだから」とか「老人は老人らしく」、古希になって年相応に暮らさなければと思っていましたが、そうか遠慮するんではなく「この年だからこそ、やりたいことはどんどんやってみよう」と。
「オシャレは心を豊かにし、気持ちを前向きにする健康法で、オシャレするには、まず気迫がないとできない」と。ファッション業界で過ごしてきた私でもこの頃、家の周りでウロウロするだけでもういいかと思う日が多くなってきたのですが・・・「オシャレは気力です」と、明日何を着ようかのコディネートを寝る前に考える楽しみを大切にしなければ。
♪なんのために 生まれて
なにをして 生きるのか
こたえられないなんて
そんなのは いやだ!
これ「アンパンマン」のテーマソングです。
やなせたかしさん、2013年10月13日死去。享年94。 -
やなせたかしさんの生き様、考えがよく分かる本です。
どんな肉体労働よりもひもじさが辛い。
そんな体験をされたことで、間違いのない正義は「ひもじさを感じている人を助けることだ」という考えに至ったそうです。
なぜアンパンマンは自分の顔をちぎるのか、なぜすぐに弱ってしまうのか、そういったことについて知ることができ、アンパンマンを深さを知りました。
最後は生きることの大切さについて書かれており、今生きることに絶望している人にぜひ読んで欲しいなと思いました。
人生喜ばせごっこ
私もそれを心掛けていきたいと思います。
タイトルにもになっている「絶望の隣は希望です!」は、やなせさんの詩の中で一番好きな詩です。
本の中にもこの詩が書かれているので、ぜひたくさんの人の目に止まればな、と思います。 -
図書館で借りた。すごいな60で成功って
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アンパンマンの産みの親であるやなせたかしさんが自身の半生を語っています。
幼少期に体験した両親との別れ、戦時中の話、妻の闘病生活、アンパンマンがヒットするまでの作家生活など、様々な経験をしたやなせさんが自身の経験を通して生きることについて、読者にアドバイスをしています。 -
90年以上の人生で家族の死や戦争、病気、また様々な仕事を経験されてきたやなせさんの言葉は説得力が違いました。本屋に並ぶ人生のHOWTO本を読むよりもきっと、この本を読んだ方が何かを得られると思うし、未来に光を見出だせると思います。
悲しいことをたくさん経験されているのに、文面からはほとんど悲愴感を感じないんです。過去を振り返って書かれている時でもやなせさんは、常に一寸先の光を目指して歩き続けていたからだと思います。
私はやなせさんのようにこれからも長く生きていくつもりですが、挫けそうなときはこの本を思い出したい。きっと楽しく老いていけそうです。 -
やなせたかしさん自身の経験も交えて語られる話は、非常に説得力に満ちていて勇気をもらいました。
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1950 三越の包装デザイン 猪熊弦一郎画伯 mitsukoshiの文字のレタリングはやなせさん
手のひらを太陽に の作詞
アンパンマンの絵本がでるようになったのは60歳