好奇心ガール、いま97歳: 現役写真家が語るしあわせな長生きのヒント

著者 :
  • 小学館
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感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093882026

感想・レビュー・書評

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  • 2018年2月25日読了。図書館で借りた。

    すでに著者の本を数冊立て続けに読んでいるので、すでに知っている内容が多々。

  • はつらつとした姿に、私の人生だって、まだまだこれからなんだ、と元気になってきた。と思いつつも、何が起こるかわからないからこそワクワクするという強い好奇心と、バイタリティがあってこそなんだろう。

  • 本が出版された時は97歳、
    現在は99歳?だという女性カメラマン・笹本恒子さんの自伝。

    カメラマンに就職して、順風満帆だった人生かというとそういう訳でない。
    当たり前だ。笹本さんが就職したのは、まだ太平洋戦争も終わっていない。
    仕事は男性社会。
    笹本さんも最初は画家を目指していたという。

    特筆すべきは、表紙からもにじみ出ているが、
    笹本さんの気持ちの持ちようが全く年齢を感じさせないこと!
    今でも一人暮らしで、食事も全てご自分で作り、夕食にはワインを飲む。
    「素敵な人生」といいたいが、当然その分苦しい思いをしたからこそだと思う。
    こんな人が撮る写真、見てみたいと思いませんか?

    前回レビューした「遊びの品格」でも触れていたが、
    服にしろ、食べ物にしろ、自分で何が合っているか考え、繕うことで
    頭の年齢(見かけも?)は若く保てるのだと思った。

    そして、いつまでも恋をすること。フ、フ、フ、、

    【ココメモポイント】
    ・夕食には一杯のワインを必ず。これが主食代わりでごはんやパンは食べません。
     P.36

    ・撮影ではじめてお会いした人と写真を撮りながら話をしていると、その人のいろいろな面が徐々に出てきて、表情も変わってくる。私は、そういうところに写真の仕事のおもしろみを感じています。
     P.37

    ・もう一度、よみがえった写真が、会場をにぎわしていました。
     そして、写真同様にわたくし自身
    も。
     P.139

    ・学ぶのにも、仕事をするのにも、年齢は関係ありません。
     P.164

    ・撮るほうと撮られるほうは鏡のような関係で、お互いに影響をし合うので、服ひとつもとても大事だと思っています。
     P.194

  • チェック項目9箇所。ほとんどの人が小麦粉で「すいとん」をつくっていましたが、わたくしはどうもあの味が苦手だったのです。別に誰かと暮らしているわけではなく、会社勤めがあるわけでもないので、決まったスケジュールで動かなくても誰も文句はいいませんが、適当に暮らし始めると際限なくだらしなくなってしまうので、そこは自分で律するようにしています。再ツ瑛ではじめてお会いした人と写真を撮りながら話をしていると、その人のいろいろな面が徐々に出てきて、表情も変わってくる、わたくしは、そういうところに写真の仕事のおもしろみを感じています、ワインも人もつくづくおもしろい、だから、やめられません。じつは”鍋焦がし名人”なのです、煮物をしているときに横で洗い物でもしてればいいのですが、椅子に座って何かを始めてしまうと、もうダメです、そちらに集中してしまい、鍋を火にかけていたことなど記憶の彼方へ。ところで、日本のヘルパー制度というのは改革しないとダメだとわたくしは思っています、ハートがない、融通がきかない、人によっては常識がない、棚の上にポトスの鉢が置いてあり、わたくしは高いところに乗ってはいけないといわれているので、「すみません、あそこの鉢に水をやってください」とお願いしたところ、「ダメです」という返事、植木の水やりは、「生活するうえで必要な介助」にならないからだそうです、もちろん、ベランダの植木の水やりもダメ。お料理にしても、女性には家庭の台所は任せるが、料亭などの一流の料理となると男性の仕事になるのはなぜなのだろう。90歳を過ぎて、恋をしたらいけないでしょうか、誰かに迷惑をかけるのでなければ、いいと思っているのですが、シワの一本も消えるかもしれないし。昔は、戦争もありましたが、ロマンスもありました、いつ夫が召集されて死んでしまうかもしれないという不安、朝、「いってらっしゃい」と送り出しても、空襲に遭ってもう二度と会えないかもしれないという恐怖、だから、ケンカをしてはいけない、嫌なことをいってはいけないと思っていました。多摩川のほとりで子どもたちが田んぼでザリガニをとっているのを見て、真似をしてこれをとり、夫の誕生日のごちそうにしたこともあります。

  • 表紙の写真をみても97歳だなんて信じられないくらい若々しい。自分の好きな事をやって人の意見にフラフラすることがなかったら、これほどイキイキとできるのかもしれない。
    好奇心って必要。
    人に遠慮しないで自分らしく生きたいものだ。

  • 100歳も間近になってこのバイタリティーは、どこからくるのだろう‥
    お肉を好み、ワインを嗜み、主食はパンという、
    欧米型の食生活を続けながら、現役写真家として
    健康を維持できている笹本さん。
    「ソロモン流」というテレビ番組で笹本さんのお姿を拝見し、
    そのセンスあるお人柄とお身体の丈夫さに圧倒された。
    今最も興味のある人である。
    年齢なんて考えないで自分も明るく生きていこう!
    と思わせてくれる1冊です。

  • 年齢に関わらず、彼女のように、素敵に暮らして行きたいなぁ

  • 若さとは、こういうもの。
    とても素敵な笹本恒子さんの人生を振り返った本。
    きっとこの本には書かれていない苦労もたくさんされてきたのだと思うけど
    それを見せず、読者すらもリラックスさせ楽しませ、いい表情にさせるすばらしい写真家さん、あこがれちゃいます。

  • 学べるときに学ぶこと。好奇心を捨てないこと。いくつになっても恋をする。祖母もそうだが、長生きな人はこんなところがあるんだなぁと思った。

  • 好奇心があると 歳のことなんかわすれてしまうぐらい 充実するもんなんだとつくづく思いました。
    これからも 楽しく毎日を過ごしていただきたいな~
    そして また気付かれた事を本にまとめていただきたいと思いました♪

著者プロフィール

日本初の女性報道写真家。日本写真家協会名誉会員。1914年9月1日生まれ。昭和15年、財団法人写真協会に入社。「社会派の写真」を手がける一方、さまざまな人物の時代の顔を、自ら口説き、撮り続け、国内外で数多くの写真展を開催。2011年、吉川英治文化賞を受賞後、一躍時の人になり、新聞、TV、雑誌などから取材が殺到。2011年、日本写真家協会賞功労賞受賞。2012年、札幌に「笹本恒子常設写真ギャラリー」誕生。2014年、「笹本恒子100歳展」写真展を全国で開催。同年、「ベストドレッサー賞」受賞。15年より、鎌倉・海辺の老人ホームに転居するも、取材、執筆活動など、元気に継続中。著書に『100歳の幸福論。』(講談社+α文庫)、『好奇心ガール、いま101歳』(小学館文庫)、『お待ちになって、元帥閣下』(毎日新聞社)、『99歳、現在進行形ね。』(小学館)、『笹本恒子の「わたくしの大好き」101』(宝島社)など多数。

「2016年 『[日めくり]笹本恒子、101歳。バラ色の人生 いつまでも楽しく生きるための毎日のヒント。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

笹本恒子の作品

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