ウメサオタダオと出あう  文明学者・梅棹忠夫入門

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093882163

作品紹介・あらすじ

大反響の特別展で出あったみんなのカードから、梅棹思想の魅力を再発見。

感想・レビュー・書評

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  • ウメサオタダオ展、行ってみたかったなぁ。
    民博には、ウメサオタダオさんのコーナーはあるんだろうか?

  • 今年は「予言者 梅棹忠夫」から始まってディスカバー梅棹忠夫の一年でしたが、年末にむけたこの時期にとっても楽しい本書まで辿り着きました。たまたま日経新聞の石毛直道の「私の履歴書」でも梅棹忠夫と小松左京を二人の天才と言っていましたね。この本は2012年の「ウメサオタダオ展」の来場者アンケートを梅棹考案の京大型カードに書き込む、というみんなが梅棹忠夫を体験するという企画から生まれています。教えられる勉強、ではなく、行動する勉強を実践するナイスな企画。「はっけんカード」には子供から大人まで巧拙関係なく文章ではなく絵も書き込んでいて展示の楽しさ、熱さが来場者に伝播していることを感じます。展覧会行きたかったなぁ…学問って結果としての業績と同じくらい取り組みとしてのワクワク感が大切なことを改めて。ワクワクの天才、梅棹忠夫はウメサオタダオというコーパス(遺体あるいは資料→今回初めて知った言葉!)になって我々の知的好奇心を刺激し続けていくと思います。

  • 国立民族学博物館、梅棹忠夫展の来場者に書いてもらった発見カードを紹介した本。行きたかったー!

    知的巨人、知のデパートと称せられた梅棹忠夫。
    情報収集、発信のツールとしてのPCや、ソーシャルメディアが普及するずっと前に、同じことをアナログで行っていた人。生きている辞書のような人。

    知的生産の技術に触発されて、カードやノートでの記録をやろうとして挫折・・は思い当たる人がいるのではないだろか・・(私も)

    勇気をもらうとは、自分を発見する、自分を振り返る、共感するということということにとても共感した。自分の中にあるもの(経験、思い出)と、自分の気づきに目を向けることが、勇気、エンパワメントということで、学習の基本であるなと思った。

    知的生産の技術、情報の文明学を20代半ばくらいのころに読んで、とっても刺激を受けたのを覚えている。もう一度よもー。

  • 一気に読み終えてしまったー!展示会への来場者の感想を丁寧に見ていって、コメントが書いてある本を初めてみました!すいすい読める!

    自分の研究テーマの一つの参考資料になりそうな予感はするかな・・

    京大式カードや、梅棹先生の功績、自分との比較などなど・・
    来場者の視点にはいろいろあったかなと思ったけど、同じなのは、みんなポジティブなことしかかかれてないことかなと思った。誰もウメサオ展を批判していなかった。ちょっとそういう視点があったらみてみたかったかなと思った。

  • 恥ずかしながら梅棹忠夫氏を存じておらず、この本のタイトルのインパクトから手に取りサラサラと中身を見て興味を持ちました。

    この本自体は展示会時の「はっけんカード」なるものの集約でしたが、やはり「知的生産の技術」への意欲が湧きました。
    日頃の悩み、実践している感覚が似ておりすっきり!

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著者プロフィール

人間文化研究機構理事。京都大学文学部助手を経て、1987年より国立民族学博物館でモンゴル研究に従事。主な著書は『モンゴルの春――人類学スケッチ・ブック』(河出書房新社、1991年)、『モンゴル草原の生活世界』(朝日新聞社、1996年)、『モンゴルの二十世紀――社会主義を生きた人びとの証言』(中央公論新社、2004年)、『人類学者は草原に育つ――変貌するモンゴルとともに』(臨川書店、2014年)など。

「2014年 『現代モンゴルを知るための50章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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