- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093882491
作品紹介・あらすじ
「いま」をそのまま受いれることから始まる。すると、運命の流れが変わる。大ベストセラー『求めない』から5年-90才に近づく著者、渾身のライフワークついに完成。
感想・レビュー・書評
-
2012年初版。「求めない」を読み、こちらも読んでみました。1時間かければ、じっくり読めます。「求めない」と同様で枕元に置いて、就寝前や起床時に読むのに良い感じです。2冊を読んでみて、著者の人となりを知りたくてネットで調べました。豊かな商家に生まれ海外留学、大学短大で教鞭をとり、その後妻子をおいて、一人で田舎暮らし。若いお手伝いさん達に囲まれて、外国人の女性と交流を持ち、かなりモテた方だったようです。そんな方が「求めない」や「受けいれる」を書いていることに納得しました。きっと、多くのことを求めて、そして受け入れ難いことを経験して、さらに周りの方々にもそのような思いをさせて、その結果、この境地に達したいと考えられたのかと思えました。私も受け入れて求めない人生を送れたらと思います。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自然の流れを受いれるのは
柔らかさにつながることだ
今、わたしは弱っています。心身共に。
決定的なダメージがあった訳ではないのですが、著者の加島祥造さんが「さいごに」に記されていたように、「表面上は、仕事もし、人と談笑したが、心はどこかに浮いたまま」なのです。
そんな時に何気なくこの本のどこでも好きなページを開くと何故かとても必要と思える言葉があって、文字通り受いれてくれたり、慰めてくれたり、励ましてくれました。
自分の心のダメな働き、それは外からの脅迫で「社会の自分」がつくったものだから、そのダメな自分を「はじめの自分」が受いれる。
よくわからなくても、よくわからないまま、自分なりに受いれて、やすらぐ。
挫けそうになる度に繰り返し繰り返し本を開く。
そして自分なりに何とか少しでも落ち着く。
必要なときに、必要な本を自分が選んでるのか、神様が出会わせてくれてるのかは分からないけれど、やはり読書は私にとって最良の友だと改めて思えました。 -
自分らしくいられる
言葉だと思いました。 -
お休み前に一読すると、心穏やかに眠りにつくことができる。
-
加島氏の「求めない」が好きで、こちらも期待。
「受け入れる」具体的な方法、考え方が平易に書かれているので読みやすい。
人の心は四季と同じ様。
「求めない」の方が言葉のチョイスが優しくて癒される。 -
社会的な自分の前に存在するはじめの自分に還ることが重要。
ちらっとしか書いてなかったがいまここを感じ過去未来にとらわれないことも必要。 -
P20
たっぷり喜んで生きる人は
悲しみや怒りを
受いれる
たっぷり生きる人は
死を受いれる
受いれない癖のついた人は
喜びも受いれなくなる
----------------
P60
そのままゆくことだ
谷の水も流れに
したがってゆくことだ
やがて
思いがけず
広い野に出るよ
P69
人の中には
ふたりの自分がいる
「はじめの自分」と
「次の自分」(社会の自分)
P187
寂しさと恐れは
過去や未来にとらわれた
自分から来るのです。
自分をいまのまま受いれるとき
自分はいまの命を生きている。
はじめの自分につながっているのです
P188
はじめの自分こそが
「受いれる」ことの
ほんとうの意味を知る
P188
いくら歳を重ねても
人は「はじめの自分」を
呼び起こすことで
命のエネルギーにつながる
--------------- -
受けいれる。言葉としては決して難しくない。この本でいう社会を受けいれる事は難しくなく気持ちは別として大人としてできないと暮らしていけない。ただ自分を受けいれるというのは本当に難しくそこにギャップが大きくなりすぎて精神を病んでしまう。
自分で変えられるものを変えていき、自分で変えられないものは受けいれる。
心安らかにそんなふうにできるようになりたい。