社会の抜け道

  • 小学館
3.47
  • (9)
  • (40)
  • (39)
  • (6)
  • (3)
本棚登録 : 420
レビュー : 55
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093882569

作品紹介・あらすじ

私たちの日常の中にある「抜け道」を探して

“怒る”哲学者・國分功一郎と“煽る”社会学者・古市憲寿が、ショッピングモール、自給自足のコミューン、保育園など「社会の現場」に行って、考えて、とことん語り合う! 1年以上に及ぶ、ふたりの思考の軌跡。

◎IKEAやコストコなどショッピングモールになぜ人は引きつけられるのか
◎自分の心の悩みや不満を醸成する装置としてのネトウヨ的デモ
◎選挙に行っても選択肢がないと感じるのはなぜか
◎自給自足生活のコミューンに「リアル」はあるのか
◎シングルファザーとしての経験から「保育園」を語る
◎これからのブームは、リタイア組の「自分探し」
◎ガラッと変わる世の中はいびつ。半径1メートルの革命でいい

ダウンシフターズ(減速生活者)、消費社会、新自由主義、デモ、ネトウヨ、脱原発、専業主婦志望、ワークライフバランス、イクメンと保育園、少子化、水戦争、食欲と性欲、インターネットとソーシャルメディア、住民投票――
こんなにも豊かなのに、閉塞感がたちこめるこの現代を私たちはどう生きていくのか、生きるって何か楽しいのか、楽しむためには何が必要なのか。様々なキーワードから、私たちの日常の中にある「抜け道」をふたりの論客が探る。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 自分に対して満足のいく評価をもらえるか
    それが1番の心配事だと気付かされた

    今後担うべきであろう役割が大きすぎて
    まだ何もしてないのに既に疲れてる
    この本にはその役割を女性1人が対応するのは
    無理があると話していて、少し救われた
    上手に甘えられるのかなという不安はそのまま

    自分探しとか自己分析とか
    めんどくさくってやめたけど
    そもそもする必要ないよね、と
    読んでいて確信できた
    いまの気持ちが大切

  • 今、自分が必要としている本じゃないからとりあえず積読

  • 社会はゆっくりとしか変わらないということや、運動自体が目的化してはならないというあたりに非常に共感を覚えた。
    もっともっと本を読まないとなーと焦る。知らないことがたくさんあるのです。
    古市さんの注釈はポップで、ちょっと毒が効いていておもしろい。

    対談なのでサクサク読めるが、興味深い考えや意見が散見された。

  • 國分さんも古市さんも若いのにしっかりした考え。ゆるい語り口での対談。
    ◎IKEAやコストコなどショッピングモールになぜ人は引きつけられるのか
    ◎自分の心の悩みや不満を醸成する装置としてのネトウヨ的デモ
    ◎選挙に行っても選択肢がないと感じるのはなぜか
    ◎自給自足生活のコミューンに「リアル」はあるのか
    ◎シングルファザーとしての経験から「保育園」を語る
    ◎これからのブームは、リタイア組の「自分探し」
    ◎ガラッと変わる世の中はいびつ。半径1メートルの革命でいい","図書館
    社会学

  • 社会は革命で一気に変わるのではなくて、社会の中にある、ちょっと楽しい抜け道みたいなところを、気づいた人が通ったり使ったりしていくうちに少しずつ変わる、という考えに納得。

  • 複雑化した社会について、議題を変えつつカジュアルに語ってて論じている。会話による進行なので、それほど難しくなく読み進められた印象。

  • 社会

  • おなじみの社会学者・古市憲寿と、若手の左寄り哲学者・國分功一郎の共著、対談集。國分もlifeで知って、とても面白いしっかりした人だなという印象を持っていた。哲学者って名乗るのは結構大変だと思う。哲学の仕事って真理の探究でしょ。思想とは違う、っていうのはイメージで線引きはわからないけど、でも逆にそう名乗っているのが新鮮。

    本の内容としては、現状、日本の社会制度や流行りなんかをバシバシと批判する感じ。古市はノルウェーに、國分はフランスに、共に学生時代留学していた経験があるので、そこと日本との違いをいいところ悪いところを上げながらやり合うのは、結構面白かった。相変わらず古市は自由で現代の権化。でもこの本では多少だけど、育った家庭のスタイルとか食事の好み、運動に関してとか、古市個人のことが書かれていて関心が行った。現代の権化、というのは決めつけだけれど(個人的には好きだけど)、それにも因果と言っていいのかわからないけれど、理由はあるのだなと感じた。こういう考え方はちょっと宗教くさいでしょうか。その点國分の考えは、ちょっと自分とは違うところはあるけど、いたって理解しやすく、コンテクストとテクストが素直に結びつく。

    古市がいろいろと聞いて、國分がべらべらと考えていることをしゃべる。たぶんこの考え方、古市は納得してないよな、とかいろいろと想像もはかどる。面白かった。國分の消費と不満足あたりの着想はかなり関心がある。「暇と余暇の倫理学」今度読んでみよう。


    17.6.20

  • 哲学者と社会学者の偏屈者が、難しく物事を捉え自身の思考をお互いに主張している内容。どうしてもこの年代の評論は、外国との比較して日本はという不満や御託が多く、行動が伴わない捉えてしまう。
    ヨーロッパは老人の資本主義、アメリカは大人の資本主義、日本は小児の資本主義。既に価値を内面化している老人、前へ前へと進もうとする大人、守られた母的な安全圏の中で戯れる小児。
    日本の原発再稼働反対デモは、かつての学生運動と違い闘争性がなく整然としている。楽しくやろう、真剣と深刻は違う。ヘイトスピーチの在国朝鮮人も憎悪の対象だが原因ではない。

  • quiet maverick
    自分の習慣1つでさえ変えられないのに
    フランスへの子どもでいていいというメッセージ
    過剰サービス

全55件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

古市憲寿(ふるいち のりとし)
1985年東京都生まれ。東京大学大学院博士課程在籍。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。株式会社ぽえち代表取締役。専攻は社会学。若者の生態を描出し、クールに擁護した著書『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社)で注目される。大学院で若年起業家についての研究を進めるかたわら、マーケティングやIT戦略立案、執筆活動、メディア出演など、精力的に活動する。著書に、『誰も戦争を教えられない』(講談社+α文庫)、『保育園義務教育化』(小学館)、『だから日本はズレている』(新潮新書)、『希望難民ご一行様』(光文社新書)などがある。2018年から小説を書き始めている。小説作に「彼は本当は優しい」(『文學界』2018年4月号)。『平成くん、さようなら』で第160回芥川賞ノミネート、『百の夜は跳ねて』で第161回芥川賞ノミネート。

古市憲寿の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
トマ・ピケティ
ジャレド・ダイア...
竹田 圭吾
有効な右矢印 無効な右矢印

社会の抜け道を本棚に登録しているひと

ツイートする
×