ほとんど人力

制作 : 菅原文太と免許皆伝の達人たち 
  • 小学館
3.75
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本棚登録 : 33
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093882903

作品紹介・あらすじ

菅原文太と筋金入り17人との型破り対談集

「人力をないがしろにしたら人間力は衰える。今の日本に必要なのはカネや権力におもねらない型破りの人間だ!」この菅原文太の呼びかけに、各界の錚々たる面々が集結した。17人の「達人」と、菅原文太がさまざまな社会ネタで熱いトークを繰り広げる、型破りの対談集。のど元過ぎれば……で日本はまた戦争をするのか、アメリカやアジアとどう付き合っていけばいいのか、TPPは? アベノミクスの行き着く先は? そして、原発、沖縄、私たちがふだん口にしている野菜やハンバーグの怖い話まで。金子兜太(俳人)、樋口陽一(憲法学者)、堀田力(弁護士)、相場英雄(作家)、大石又七(第五福竜丸元乗組員)、中村哲(ペシャワール会現地代表)、大田昌秀(元沖縄県知事)、丹羽宇一郎(前駐中国大使)、副島隆彦(民間人国家戦略家)、古賀茂明(元経産省)、松島令(作家・経済評論家)、関野吉晴(探検家・医師)、野口勲(野口のタネ代表)、西部邁(評論家)、黒田征太郎(イラストレーター)、吉田敏浩(ジャーナリスト)、鳥越俊太郎(ニュースの職人)。総勢17名の「達人」たちと繰り広げるダイナマイトトークは、「仁義なき戦い」を超えるド迫力!

感想・レビュー・書評

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  • 「疎かにしない、自分で感じる、命は大事」

    と、いう事をたっぷり教えられた、数年前の書籍。
    先日、薦められて読みました。

    6年前故、文章の内容から考えると、どうしても鮮度が落ちている話題も多い。
    ただ、その鮮度を考えないとすると、凄くいい対談ばかりでした。

    一貫して感じたのは、
    「金や名誉や、場合によっては命も要らぬ」
    ということを伝えたいんだと、一貫して感じました。
    更に、嘆いてばかりでなく、行動で示している人ばかりの言葉。
    そこには、やっぱり読むだけなのに、力が宿りますね。
    本人を目の前にすると、もっとビシビシ感じそうです。

    「何でも数量化して、その一角だけみて判断するのは危険」

    ということはホントですね。

    大きなものを動かすのは大変。
    大きな船になるほど、舵を切っても曲がるのに重さが邪魔をする。
    日常にそんな事を感じてる人達は、人生でもホントに大きなモノと対峙しているんだろうなー。
    そんなものと直接対峙せず、楽に?日々を送る選択をする人が実際大半なのに。

    ただ、そんな人達が。
    人としての限界突破というか。
    型破りな人だ、と結果言われる様になってる気がしました。笑

  •  菅原文太の対談集。『仁義なき戦い』の映画での、野獣を思わせるエネルギーに圧倒され、俳優としては苦手でした。でも、しっかりした反骨精神は、見事健在です。内容も、どの問題も解決には程遠く、古くなっていません。学ばなければならないのは、騙されないように、よく調べ、聞き、考えることか。

  • ブログに掲載しました。
    http://boketen.seesaa.net/article/416798418.html
    憂国の老人対談。こころに響くことばがたくさん。
    高倉健に続いて菅原文太も同じ月に亡くなった(2014年11月。享年81歳)。合掌。
    政治的なことについては触れない高倉と違い、菅原は晩年、日本の国を憂える発言・行動を積極的におこなった。大スターとしては珍しい。
    国民を飢えさせないこと、再び戦争をしないこと。この二つが政治家の仕事だと、力強く語る。

  • ここ数年は農業と社会活動に力を入れて活動していた文太さんが、小学館のPR誌で様々な分野の人と語った対談集。そこから見えてくるのは、戦争、沖縄、農業、国際関係、政策など、現在の日本が抱える問題の根っこが非常に深いこと。たとえアウトサイダーを決め込んでも、社会のことに無関心にならず、むしろ考えてはみ出していき、行動していくことが大切だと思う。晩年の文太さんはまさにそれを実践しようとしたのだと思う。合掌。

  • 軽トラのCMがやけに似合うと思ってたら兄イは、すっかり農業人になってた。
    鳥越氏との対談にある「職人国家である日本の再生には、ものづくりの活性化」の気持ちを誰もが共有したいもんだ。

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