- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093884013
作品紹介・あらすじ
お洒落極道
30代、40代の男性を中心に熱狂的ファンを抱える作家、島地勝彦氏の『MEN’S Precious』誌上での連載、『お洒落極道』が、待望の単行本になりました。NHKのドキュメンタリードラマ「全身編集長」、朝日新聞連載インタビューなどでも話題を集め、新宿・伊勢丹メンズ館内のセレクトショップ「サロン・ド・シマジ」店長として熱狂的ファン層を抱える、島地氏の”男の洒落心”をテーマにしたエッセイ本です。
連載『お洒落極道』と、『お洒落極道の仲間達』と題して島地氏が行った対談インタビュー(資生堂名誉会長福原義春氏、サンモトヤマ会長茂登山長市郎氏、壹番館洋服店会長・渡邊明治氏、三越伊勢丹ホールディングス・大西洋社長)も収録します。また、すべての写真撮影は巨匠・立木義浩氏という豪華版。大人の男に取って何が必要か、そしてまた”お洒落”の本質とはなにか。そのすべてを、島地勝彦氏の豊富な知識と慧眼で解き明かす、現代の伊達男、必携の一冊です。
【編集担当からのおすすめ情報】
作者の島地勝彦さんは、『週刊プレイボーイ』『PLAYBOY日本版』の名物編集長として、数々の名企画、名連載を手がけた、「全身編集長」です。本書は、『MEN'S Precious』創刊時から連載している大好評シリーズ『お洒落極道』の単行本化しました。人生の節目に役に立つこと請け合いのシマジ流「格言」に感銘を受け、シマジ信者になる読者が多数出現。本物の大人の男を見抜く目を養うためにも、ぜひ女性にも読んでいただきたい1冊です。
感想・レビュー・書評
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他の本とかぶってるエピソードが多いけど、好きな物への愛情を強く感じる本だった。
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【Entertainment】お洒落極道/島地勝彦/20151107(116/400)<284/24387>
◆きっかけ
・【読書・勉強】新ビジネス書のトリセツ/PHP/20151013(109/393)<250/22729>
◆感想
・読んだ印象、物欲が強いただのオッサンの感はあるのだが、著者が語ると、まったく嫌味に感じないのが不思議。逆に、モノへのこだわり、それをここまで表現できるのは、長らく編集者として、そして現在作家としているから故だろう。
・基本的に著者は自分が大好き、自分が歩んできた人生も好き、自分が所有しているモノも好き、非常に肯定感が強いし、人生を単にぬるく生きているというより、精いっぱい楽しんでいるのがにじみ出てていい。
◆引用
・一生ぬるい家族の幸せに囲まれていては際立った文章は書けない。シバレン
・生ぬるい道楽の幸せに囲まれていては、際立った文化は生まれない。シマジ
・人間は古来、3つの退屈な事実よりも、ひとつの美しい嘘を好む。事実(ファクト)に夢(フィクション)をまぶしたファクション。正確さよりもときめき。
・革のバックは常につかっていないと、どんなに高級な品物 でもすぐに拗ねて固くなり色あせてくる。なんだか現実の女に似ているのではないか。
・風雪に耐えた歴戦の戦士のように静かに
・運は運ぶと書く。幸運は天から運ばれてくるもの。その幸運で素敵な人に出会い、縁で結ばれ、その人から多くを学び、気がついたら、僕は90歳になっていました。人生は煎じつめれば、運と縁につきます。茂登山
・一匹のスズメバチ、ぶんぶんと音を立てスナイパーよろしく、彼女の超短パンの下に潜り込んで、下着に見事命中した。すると今度は、ダイバー顔負けの早業で、彼女の大切な秘部に潜り込んだ。ショックで彼女は失神した。ボーイフレンドはあわてて救急車を呼んで病院に急行した。診察したドクターはカンシではとどかないと。あなたのペニスに蜂蜜を縫って、彼女のあそこにつっこんでおびきよせてと。しかし彼はだめ。医師が仕方ないと、ぬったくって、ぶち込んだ。ピストン運動が一向に収まらないのを見て、不安になった彼が恐る恐る医師に尋ねた。あの先生、一体今何が起きているのですか?ドクターは喘ぎながら、答えた。作成を変更しましょう。やつをおぼれさせて出しましょう。
・革靴の反射。お願い、クリスティー、今夜はノーパンといってくれ。そうよ、アントニオ、あたしはノーパンよ。ああ、神様ありがとうございます。ぼくの革靴に割れ目がはいったかと思いました。
・朝は天使の時間。夜は悪魔の時間。
・人生において、会うべき人には必ず会えることになっている、と確信している。途中どんな邪魔者に妨害されようと、どんな不慮の事故にあおうと、究極、運命の女神は二人を必ず会わせる。
・まことの賢人は砂上に家を建てる人なり。 アンリ・ド・レニエ
・人生で重要なものは、運と縁とセンス。たまたまの運や、自らのセンスでもって面白ものや美しいものを見つけ、何らかの縁でそのものを所有したおきの喜びは何物にも代えがたい。感極まって一緒になることもある。女に淫するこころと同じで、セクシーな心地になって美しいものに淫する自分がそこにいる。
・絶倫の人
・世界の夢の図書館 -
サロン・ド・シマジの島地氏のエッセイ。オシャレとは何なのか、極道的に極まった遊びが効いたエッセイになっている。金持ちである必要があるのかもしれないけれど、ショートパンツを合わせたり、本当に今の雑誌レオンを地でいっていたような人なんだろう。フランスの伊達男は、シャツの下にアンダーウェアを着ないと。
これって、尊敬する上司に怒られたことだ。シャツの下に着たら、シャツの意味が無い。オシャレとは、かかとの確りある磨かれた靴とシャツだと。それ以来、日本で奇異の目で見られるけど、アンダーシャツは着ない。靴も毎週磨いている。ジョンロブ、エルメス、ヴィトン、フェラガモがレギュラー靴だが、10年選手になりつつある。
よく本を読むという島地氏。サンタマリアノベッラの紙香をしおり代わりに使っているという。普通は名刺入れに入れるとかなんだろうけど、この人は、すごいオシャレだ。文房具は男の武器であり、宝石だ。持つものは時計であり、ペンであり、シャツであるのだが、そのモノ一つ一つに物語と愛着を持って。こだわりが、男のかっこよさを上げてくれる。適当にしないこと、これが本書の教訓だ。