- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093884075
作品紹介・あらすじ
ペットとひとの長生き、医療、看取りを語る
「動物はいい、気持ちが休まって」、
「ひとりで生きるより手のかかる相手がいた方がいい」(養老孟司)
「弱っていく姿を見かねて安楽死を考えたことも」、
「ペットのがん治療は、アバウトすぎて一種の無法地帯」(近藤 誠)
日本で買われているペットは15歳未満の子どもより多い、約2千万頭。
猫、犬、サル、ネズミ…小さい頃からいろいろ飼ってきた養老先生と、歴代4匹のワンコを飼い、哺乳瓶でミルクをあげて“子犬育て“までした近藤先生。ペット大好きドクターふたりが、愛するペットとの暮らし、医療、看取りを語りつくしました。
人もペットも寿命が延びて、さぁ大変。高齢ペットのがん治療、介護、安楽死など悩ましい問題がいっぱい。そんな時代に、おもしろくてためになる、実は深い対談です。
養老まる(スコティッシュ・フォールド、11才)と、近藤ボビー(ボストン・テリア、1才)のほほえましいスナップはカラーページに収めました。
【編集担当からのおすすめ情報】
「近藤先生も医学上の論争になると必殺仕置き人みたいだが、ボビーを抱いていると、かわいいオジサン。」
「まるちゃんを世話するしぐさや、養老昆虫館でゾウムシの標本整理や観察をする様子について話された時の目の輝きは忘れがたいものがあります」
養老先生、近藤先生それぞれの「対談を終えて」からの抜粋です。
この対談を読んだら、”うちの子“がもっと愛しくなるはず。
感想・レビュー・書評
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養老先生のファンであり、近藤医師を支持している私としては、期待が大きかったのか、とてもつまらなかった。何よりも、ふたりとも、犬猫の飼い方を知らなすぎる。昔ながらの飼い方を続けている愚かな飼い主ふたり、日々進化するのが当たり前の科学の専門家なのに、犬猫のことに関しては時が止まっているみたい。養老先生でも、知らないことってあるんだなあ。。。先生、そこに”バカの壁”ありますよ、猫にたいする見方は現代では当たり前のものだし、猫にとっての幸せな飼われ方ってどんどん解明されてますよ、とお伝えしたいものだ。
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ねこバカ いぬバカ
ベストセラー「バカの壁」で有名な解剖学者の養老さんと、医学博士の近藤誠さんの対談集です。
バカの壁はとてもよい本だと思っているので、そんな先生のペットの生死観を聞いてみたかったし、介護や終末医療についてなども興味があったので図書館で予約していました。。
・・・が、もう絶句。
生死観がどうこうの前に、ペットの飼い方が間違ってる。
「うちの子は違いが分かるんだよね~、羊羹は虎屋のものしか食べないんだよ」
「うちの子はアメリカのマヨネーズが好きでね、キューピーには見向きもしない」
なんて自慢してる。この人たちホントのばか?
それとか、先住犬のビーグルに子犬を40頭産ませてペットショップに売ってたとか言うしさ。
例えば、フードや日常生活に気を配ったうえで病院に行くな、動物病院は悪徳だ、と言うならば説得力はあったのかもしれませんが、そういう親ばかぶりを披露されてから終末医療の話をされてもね・・・
他の方のレビューを読むと評判は良いようですが、私てきにはガックリ。 -
タイトルどおり、ネコばかイヌばかが読んで楽しい本。
ペットの延命処置は経験者にしかその苦労は分からない。ペット自然死は、ある意味良いことだ思う。 -
独自の死生観、いぬねこ観があり、考えさせられました
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ねこバカ、いぬバカぶりは、わきにおいておいて、読み応えがあったのは終盤の、犬猫の治療への考え方である。はたして、長らく生きれるように人の手で治療をするのがペットにとって幸せなのか、苦痛はないのか、それを望んでいるのか...人間にも通じる難しい問いである。
自分本位でなく、パートナーの気持ち・幸せを全うさせてあげたいと思う。 -
ベットと人間の区別なく生と死や病気と治療に対談形式で語り尽くした一冊
誰にでも訪れる死を前向きに捉えられるようになる -
ふたりのぶれない生き方がすてきです。
知の巨匠も 辛い時は 動物のぬくもりが ささえだったとは。私もいつか猫を飼ってみたいです。 -
猫飼いの養老孟司さん、犬飼いの近藤誠さん、2人の医学博士による対談本。
きっと親バカトーク満載なんだろうなーと軽い気持ちで読み始めたのですが、後半は人間やペットの老後医療、介護などを語っています。考えさせられる重厚な内容でした。ペットと暮らしている人には是非、是非お勧めしたい。
私は10才の双子猫と暮らしています。彼らの様子に不調が見えるとものすごく不安になります。将来のことも不安。でも、この本に出逢えて、指針となりえる考え方の方向が見えた気がしています。私の大事な2匹が安心して楽しい毎日を過ごせるよう、2匹にとって良いと思えることを選んでいこうと思います。
以下は、お2人の言葉で特に印象に残ったもの:
「触るとあったかくて、なにかとても心がやすらぐ。身近に別の生き物がいて、こっちに好意を持ってくれてるらしいのがうれしい」
「犬猫はよく食べたものを吐いたり、下痢をしたりしますけど、それもまずは自然に任せる気持ちが大切だと思います。体にとって悪いものを、外に出そうとする反射作用なんですから、止めてはいけない。いつでも水が飲めるようにしておけば、犬も猫も必要なときに飲んで、悪いものをどんどん排出します。~中略~ 発熱も、感染症の熱ならそのうち下がるし、熱があっても元気なら大丈夫。~中略~ 人間もペットも、ケガをして痛がっていたり、骨折して足を引きずってたりしたら医者に連れていった方がいいけど、それ以外は、なるべく自然に任せた方が長生きできると思います。」
「自然に任せて食べられなくなったらおしまい。欧米では今もそういう考えかただから、寝たきり老人はほとんどいない。~中略~ 寝たきりのお年寄りの胃に穴をあけて栄養を入れる「胃ろう」が問題になって「やっぱり口から食べさせよう」ってことになったせいで、介護士の負担がすごく増えています。~中略~ 介護にたずさわっているナース百何十人に「あなたがたがやっている介護を、自分だったら受けたいか」って聞いたら、受けたい人はゼロでした。~中略~ 全員がやってほしくないことをやっているのが、今の介護なんです。」
「ペットを手塩にかけるのはいいんだけど、最期のところはあんまり一生懸命にならないで、自然に任せた方がいいんじゃないかと思います。手をかけるほど犬猫は苦しむから。~中略~ 結局、治療をしてもしなくても、飼い主は後悔するでしょ。~中略~ 飼い主自身が自分の考えをしっかり持つことですね。」
「ペットにとっては何もされないことが自然で、それが彼らや彼女らの幸福だと考えたらどうかなと思います。ワンちゃんも猫ちゃんも、医療行為をされなきゃ、おびえることも苦しむこともなく、静かに死んでいくことができるわけですから。」
「ワクチンを打ったところに、がんの一種、肉腫ができる。それもけっこう頻度が高い。犬にも出ますが、猫の方が頻度が高いようです。~中略~ 基本的にアジュバント(免疫増強剤)が使われ、その中にアルミニウムや水銀が入ってる。これが刺激になって肉腫を起こすを言われています。」
「本書のタイトル候補として「ペットを看取る」や「うちの仔を看取る」などもありました。人間と同じように、ペットにとっても看取りの問題は大きく、その方法次第でペットが幸せにも不幸にもなりますし、看取った側に心の傷が残ることもあります。が、それはその時のこと。いつか来るその日まで ~中略~ ボビーのいる暮らしを心ゆくまで楽しみたいと思っています」 -
どんだけ飼いならされたペットでも野生に変わりない。だから一緒にいてて飽きない。いつも発見がある。
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ねこ好きの養老先生と犬好きの近藤先生の対談集。
お二方のペットへの愛情はもちろんのこと
お二人ともお医者様という経歴から
ペットへの医療行為、ワクチンですら
全く受けさせていないという話が
とても興味深かったです。