裏が、幸せ。

著者 : 酒井順子
  • 小学館 (2015年2月25日発売)
3.33
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  • 本棚登録 :137
  • レビュー :18
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093884105

作品紹介

控え目でも強い光を放つ日本海側の魅力満載

常に時代を先取りする話題作を刊行してきた酒井順子氏が、”控え目だけれども鋭い光を放つ”日本海側の魅力を存分に伝えるエッセイ。
経済発展=幸福と、太平洋側を「表」として走ってきた日本ですが、とくに東日本大震災以降、その構図はくずれつつあります。経済至上主義によって、私たちは、日本人にとって大切なものをたくさん失ってきたのではないかということに、多くの人が気づき始めています。
そして、その開発の手を逃れて、ひっそりとマイペースで生きてきた日本海側=「裏」には、裏だからこその日本の大切なもの=「幸せ」が、たくさん詰まっていることに、日本中を何度も旅してきた著者は魅了されました。
都道府県別幸福度ランキングでは、トップ3は福井、富山、石川の北陸三県。富山にある世界一のスタバ、日本海が必須の演歌、美人が多い秘密、谷崎潤一郎、水上勉、泉鏡花、川端康成が描いた「裏」、顔を隠す盆踊り、金箔のほとんどを生産する金沢…などなど 「裏の宝もの」が満載。北陸新幹線の開業もあって大注目の日本海側。その良さを堪能できて、「幸せ」を求めて旅に出たくなるエッセイです。


【編集担当からのおすすめ情報】
「深くやさしくしっとりとした、日本の中の「裏」が抱く「陰」。それは日本に住むすべての人達にとっての貴重な財産なのであり、私たちがこれから必要とするものは、そんな陰の中にこそ、あるような気がするのですから」
と酒井さんは文中で語っています。私たちが住む日本は、どんな国であってほしいのか、そして私たちはどんな旅をしたいのかを考えるきっかけになる本だと思います。

裏が、幸せ。の感想・レビュー・書評

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  • 少なくとも新幹線が走る前の「裏」の新潟は、
    「表」の東京に比べかなり幸福度は下だと思いますが。
    今はネットが普及し「裏」にいようが「表」にいようが幸福度に差がなくなった。
    そんなん、面白くないと、
    「表」の東京が「裏」に茶々を入れて帰っていく。
    「裏が、幸せ。」の「、」はそんな鼻高々な東京の笑い声のような気がする。
    著者は「裏が幸せ。」とストレートに思うようになったら「裏」に住んでみて下さい。試しに。相変わらず、皮肉っぽいところがナイス。

  • 酒井順子さんの「裏が、幸せ。」(2015.3)、味わい深い作品でした。陰翳、演歌、美人、流刑、原発・・・。日本海側、ひっそりと輝く地、展望台、土産物店のない絶景、人々はとても親切で、じんわり包み込むような優しさ! 2014年の幸福度では、福井、富山、石川の順で、ベスト10には鳥取、島根、新潟もエントリー。広い持ち家、親と同居、親が子供の面倒を見て夫婦で共働き、日本の伝統的な生活様式が。京都が表で、金沢が裏。裏の大社、表の神宮。2014年千家国麿氏と高円宮典子様の結婚は裏と表の結婚で新しい時代の夜明けか~!

  • 「裏日本」という言葉は死語か禁止用語か。
    でも、「裏」を逆手に取れ、と酒井さん。

    本当に目の付け所(テーマの設定)が良くて、内容も読みやすく、共感できる。
    いつも安定している。
    ずっと読んでいきたい。

  • 日本海側のさまざま
    そう、ちょっとブームかもしれない。

  • H28/10/15

  • 20160726読了

  • 旅行記とエッセイのあいのこ。
    酒井さんは加齢とともに切れ味だけでなく、深みを増していくな。

  • 楽しいワルクチという著書でファンになった酒井順子。今回も独特の視点からの観察が面白いです。

    美人一県おきという説を検証すべく、秋田から一県おきにやはり美人が多いと証明したり、幸福度が一番高いとされる福井県に着目したりと、裏日本の真髄に迫る一冊。

    秋田から一県おいて美人の多い県。

    間の山形の立場ったらないよね。笑

    いや美人がいないわけではないらしい、100人中の美人が低いというだけであって、みんなブスってわけじゃないらしいよ。でも、気になるよね。そう言われると、秋田美人って本当なんだな。と。見に行く価値すらありそうだよ。

  • あとがきが秀逸。

    「『表』って、『明るい』って、幸せなことなのか?」

    こういう疑問が団塊~バブル世代の少しでも多くの人に芽生えたらいいな。
    ずっと右肩上がりなわけないもの。成長成長って、成長し続けてどうするつもりだよ。経済成長じゃなくていいだろ、人口なんかこれから減る一方なんだよ、競争から降りることも発展の一形態なんじゃないのか? と、私(だけじゃなく恐らくバブルを知らない世代)がずっと言いたかったことを、この著者らしいトーンで、ソフトに提示してもらえた感じ。

  • 『金閣寺の燃やし方』とかいうエッセイで書かれてあったが、観光学なるものを専攻した著者による、裏日本紀行文。なのだが、写真が少ないのが惜しい。描写が蛋白なので現地の雰囲気がわかりづらい。

    板額御前の話は興味深かった。

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