- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093884167
作品紹介・あらすじ
なぜ、彼女たちは日本で産まないのか
先進国では出産の高齢化が進行している。それにともない、日本でも不妊治療の件数が増加、2012年には体外受精で生まれた子供の割合が27人に1人の割合になった。
しかし、日本では技術の進歩に法律が追い付かず、「出生前診断」「代理出産」「第三者卵子提供」「出自を知る権利」――など、生殖医療がはらむ様々な問題点について、ここ数年、議論を重ねているという現状がある。この国には、いまだ法律が存在しないのだ。
スペイン在住の著者は、ある日、バルセロナで『卵子提供のフリーダイヤル』という日本語のポスターを目にする。
「なぜ、誰のために?」
その素朴な疑問からスペインだけでなく、フランス、アメリカ、日本、タイ、スウェーデンと、いつしか、世界6カ国に亘る不妊治療現場の旅に出る。異なる価値観を持った、各国の医師や専門家から技術や制度を教えられる一方、不妊に悩む女性たちの体験に耳を傾けた。
6組に1組が不妊に悩む日本。各国の専門医や患者の証言を経て、子を授かることの意義を探りながら、日本で起きている不妊治療論争を多角的に論じる。
感想・レビュー・書評
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世界の不妊治療に関する本です。
とくに卵子提供に重点を置いて書かれています。
日本では,第三者の卵子提供に違和感を抱く人が多いのに対し,欧米では,それほどでもない国があるそうです。
「家」の意識の強い日本と,「個」の意識の強い欧米では,こんなところにも差があるのですね。
不妊治療について,日本の技術は世界トップレベルといってよさそうです。
が,妊娠率や出産率については,あまり高くありません。
この本を読むと,その理由について納得できると思います。
うわべだけを見て,本質を見失うことは多々ありますが,そうなってはいけないことを,この本を読んで強く思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東2法経図・6F開架:495A/Mi83r//K
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医学
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卵子提供について、海外在住者の視点で書かれた本
この手の本をもう何冊か読んだ後だったので、もう少し突っ込んだ内容だったらもっと読み応えあったな
若いうちに産める社会へ
ほんとにそう思う。