人間臨終考

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 29
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093884372

作品紹介・あらすじ

歴史人物の死に際に見る日本現代論

石川五右衛門の釜ゆではなぜ見世物にされたのか
ガガーリンが若くして飛行機事故で死んだ理由とは
ラスプーチンが用いたであろう詐欺師の常套手段とは
キュリー夫人が福島第一原発の事故を知ったら?

――歴史人物の死に際から、それを取り巻く社会を、ノンフィクション作家・森達也が痛烈に風刺。死刑、付和雷同の国民性、想像力なき善意…硬直する日本社会にズバッと斬り込む新感覚日本現代論。

感想・レビュー・書評

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  • 森達也の新境地。単純に、偉人の最期について書かれた本かと思った。そうではなくて、人間の臨終を通しての社会批評。批評の矛先は、死刑制度や日本人の国民性について。内容としてはいつもの森達也といっしょやけど、こんな手法を使えるとは。驚いた。また、取り上げる偉人たちがちょっとマニアックやし、ひとつひとつの内容も手抜きはない。まだ読んでないけど、長編小説も書いてしまうし、新作の映画も来年公開するし。森さんは、どこへ行くんやろうか。どこまで行くんやろうか。楽しみです。

  • 著名人の最後(死刑、虐殺、自殺、自然死などなど)をムリクリ現代日本論へつなげた小編で、登場人物は良いセレクト。イントロのゴエモンで死刑制度を問いかけ、ゲバラでは日本の政治家の不勉強ぶりを皮肉る。軽い偉人伝なのか、軽い現代日本批判なのかどっちつかずで、読者層も微妙だが。

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