バリウム検査は危ない: 1000万人のリスクと600億円利権のカラクリ

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093884464

作品紹介・あらすじ

バリウム検査は危ない

全国で年間1000万人が受診するバリウム検査。しかし、実際には技術は古くてがん発見率は低く、しかも事故が多く患者を大きな危険に晒すものであると専門医は批判する。それでも制度が改まらないのは巨大な利権があるからだ。厚労省や自治体の天下り組織が検査を推奨・実施し、メーカーや医者・病院も潤う。その利権は600億円に達する。進化の著しい内視鏡検査に加え、最新式の「リスク検診」ならば、発見率向上に加え医療費4200億円削減の効果もある。
第1章…知られざる大腸破裂と放射線被曝被害、第2章…2つの死亡事故の恐るべき真相、第3章…「検診ムラ」に巣食う600億円利権と天下り天国、第4章…矛盾だらけの国立がん研究センター、第5章…バリウム検査では早期がんは見落とされる、第6章…医師は皆、内視鏡検査を受けている、第7章…「リスク検診」なら発見率は向上し、医療費4200億円削減も可能

感想・レビュー・書評

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  • 検査で服用するバリウムの副作用の問題、X線の被ばく量の問題、検査自体の精度の問題などが明らかにされている。バリウム検査は前時代的な検査方法という印象を受けた。実際に、医師たちは自身の胃がん検診にバリウム検査ではなく内視鏡検査を選ぶことが多いとのこと。
    費用対効果を考えると、全員一律に年1回のバリウム検査を受けさせる今の仕組みには疑問を感じる。

  • 胃がん検診でバリウムを飲み、検診後は下剤による排便もあったが、2日後の早朝に腹痛を訴え民間病院で検査を受けたところ、腸内にバリウムが残留していた。下剤等の投与もし、手術も行ったが未明には搬送先の病院で死亡している。厚労省は、高齢者は消化管運動機能が低下していることが多いため、硫酸バリウムの停留により、消化管穿孔が起こりやすく、重篤な転帰をたどることがあるので、検査後の排泄については、十分に留意することと警告を発している。しかし、翌年再び死亡事故が起きている。10年間で新聞報道があった死亡者だけでも20人。死亡理由について行政に問い合わせても取材は拒否。情報公開請求の手続きを踏んでも大事なところはすべて黒塗り。多くの死亡事故を出しながら真実はすべて闇に葬られている。バリウム検査の見逃し率45%。日本消火器内視鏡学会の専門医は、内視鏡を使えばガンなど一発で分かるし、見逃しの多いバリウム検査は前時代的と一蹴している。バリウムの検診で異常なしといわれた患者に内視鏡検査で、かなり進んだ胃がんが見つかる例は日常茶飯。医師たちが疑問を抱きながらも声をあげられない実態が赤裸に綴られている。恐るべしバリウム検査。

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