112日間のママ

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 302
レビュー : 55
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093884648

作品紹介・あらすじ

「涙で読めない」と書店員さんの声が続々

「夜中の3時だった。僕はもう見ていられなかった。
もうこれは無理だ。奈緒の夫として、奈緒はもうこんなに苦しまなくていい。
そして、息子の父親として、ママのこの姿はもう見せたくない。
もう、十分に頑張った。頑張ったから奈緒は・・・
僕は先生を呼んだ」

番組のスタイリストとしてサポートしてくれていた奈緒さんとの結婚から、妊娠中の乳がん発覚、その後の出産、闘病、そして最後の日々までが、悲しみと悔恨を込めて驚くほど克明に記されています。
当たり前の日常が失われていくリアルな記述に「涙で何度も中断した」「自分も妻にちゃんと向き合おうと思った」といった声が数多く寄せられています。


【編集担当からのおすすめ情報】
病気と闘っていく夫妻の関係から別れまでが克明に記された本書は、清水さんから奈緒さんへのラブレターでもあります。
夫を支えようとし続けた奈緒さんのすごさ。
妻の「思い」を守っていこうとする清水さんの切なさ。
誰もが涙し、自分の大事な人との関係を、もう一度考えさせられます。

感想・レビュー・書評

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  • 読売テレビのアナウンサーであり、夕方の情報番組『ten』でキャスターをつとめる清水健さん。
    妻の奈緒さんは妊娠中に乳がんであることがわかった。
    清水さん、奈緒さんは家族三人で生きることを決断。
    妊娠中は最低限の治療で出産をむかえたのだが…
    奈緒さんがママでいられたのは112日間だった。

    大阪に戻って来て、清水さんと奈緒さんのことを知りました。
    この本は是非、購入して読みたいと思っていたのですが、入荷待ち。
    図書館で借りて読みました。

    奈緒さんは本当に強い女性です。
    そして、清水さんがすごい!

    26日には、清水健さんが読売テレビを退社されることが発表された。
    今後は、清水さん自ら設立された「清水健基金」の活動に専念されるとのこと。
    そして、息子さんとの時間を大切にしたいと。

  • 年取ったせいか、若い人が亡くなる話は、涙腺にくる。ましてやノンフィクションであるなら、なおさら。感想としては、最後の解説(?)を書かれている夫律子先生の述べられていることがすべて。特に奈緒さんの強さには脱帽。

  • 子どもを産んだばかりの身としても、結婚してる身としても、自分と照らし合わせて読み進めた。

    二人の最初の出会いはお仕事現場。付き合ってから結婚生活に至るまで、表舞台に立ち毎日プレッシャーにさらされる清水さんと、それを裏方として支え続けるなおさんの関係性が少し昭和っぽいというか、古風な日本の夫婦のかたちだなぁ、という印象を受けた。

    辛くても「つらい」と言わず、いつも笑顔で夫に接する妻。言葉ではなく表情や行動を観察して対応する。
    なおさんは仕事でも先を読んで行動する人だったんだろうな。そして懸命に妻と子どものために忙しい日々の合間を縫って奔走する清水さん。こんなに行動してくれる旦那さんとの日々もまたなおさんにとって幸せだったんだろうな。

    子どもと夫を残して亡くなることがどれほど無念だったか。でも清水さんが書かれていた闘病生活の描写ががん治療の壮絶さを物語っていて、本を読みながらも「早く楽にしてあげてほしい」という気持ちが込み上げてきた。

    やはり身近な人が亡くなるのはとても悲しい。
    「今」を大切に、周りを大切に丁寧に生きていきたい。

  • 妊娠中に乳癌が発覚しどう生きていくかの苦悩をリアルに描かれていた内容だった。
    悩みに悩んだ結果、中絶をせずに親子3人で生きていくことを目指したが、出産後にメタが見つかり、完治がのぞめない状況となった。
    それでも、最後の最後まで気丈に振る舞う2人の姿に涙無くして読むことはできなかった。

    一歩引いて夫を支えるという夫婦関係に少し昭和感を感じたものの、読み進めていくうちにいろんな形の夫婦があってもいいんだと思えるようになった。と同時に、誰しもが様々な苦悩を抱えていて、本質的には理解しあえないかもしれないけれど、その中でも少しでも共感できてつながる瞬間に人の温もりを感じるような気がした。

  • トリプルネガティブというものを初めて知った。
    幸せの絶頂にここまでの状態に陥るが、弱音を吐かずに笑顔で周りを気遣う奈緒さんの生き様と、弱さを見せながらも妻のために限界まで足掻いた清水さんの姿に、強く動かされるものがあった。



  • 112日間のママ
    2016/2/8 著:清水 健

    かんさい情報ネットten.のメインキャスターとして読売テレビの売れっ子アナウンサーであった著者。彼は最愛の妻を亡くしている。結婚までの幸せな日々と子供を授かった時までの幸せな時、しかし、それは長く続かなかった、112日間をママとして過ごした著者の奥様。家族3人とそれを一生懸命取り囲む仲間との日々の激動録。

    それは5章から成る。
    ①出会いから結婚まで
    ②妊娠直後に乳がんが発覚
    ③闘病。竹富島への最後の旅行
    ④緊急入院。最後のお別れ
    ⑤番組へ復帰

    妻子がいる自分にとって、おこがましいかもしれないが、どうしても自分に置き換えて読んでしまっている。辛くてページをめくりたくない気持ちとその先を知りたい気持ち。

    どうして彼女が・・。誰しもがそう思っており、それはどうして自分の家族が・・。となってしまう可能性を考えてしまい、他人事のような気がせず背筋を正しながら読む自分がいる。

    つらいしか言えないが、気持ちの整理が出来ないまま確実に次に進もうとしている著者。それは奥様のためでもあり、その気持ちの強さに感服してしまう。

    色々な感情を本書から受け、それは人によってそれぞれであるものの、ひとつ気づいたことは当たり前の日々が当たり前ではないということ。それを時折思い出しながら毎日を有難く生きていきたい。

  • 乳がんで亡くなった、アナウンサー清水健さんの奥さんの話。結婚して妊娠。幸せの絶頂にいる中でのガン罹患。
    ただただ 切ない。奈緒さんの強さに脱帽。
    特に点数はつけません。

  • あまりにも悲しい奈緒さんの死。慌ただしい日々のなかで、人生において最も大切なものが何かを思い出させてくれる。

  • 表紙は清水奈緒さん。
    享年29歳。

    清水健さんが、奥様である奈緒さんとの
    出会いから別れを綴った作品です。

    こういう本を読むと、
    これは一時の別れであって
    かならずどこかで再会できる
    そうであってほしいと、願わずにはいられません。

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