池上彰の世界の見方 朝鮮半島: 日本はどう付き合うべきか

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093886055

作品紹介・あらすじ

韓国・北朝鮮を理解するための必須知識

日本人が学校で習わない韓国と北朝鮮の戦後史をたどり、なぜ竹島、慰安婦、拉致などの問題が起きて解決に至らないのか、そもそもの原因を明らか
にする。日本はどう付き合っていけばよいのか、考えるヒントを池上さんが渾身解説。
1.「分断の歴史」から見る朝鮮半島…実は現在も朝鮮戦争は休戦中で終わっていない。なぜか?
2.「『金王朝』の始まり」から見る北朝鮮…ソ連軍の大尉だった金成柱が、なぜ「金日成」になったのか?
3.「反日のルーツ」から見る韓国…韓国が慰安婦問題にこだわるのはなぜか? 歴史への責任はとれるのか?
4.「金正日の国家思想」から見る北朝鮮…独裁はどう強化されていったのか? なぜ日本人を拉致したのか?
5.「歴代大統領」から見る韓国…支持率が下がると反日、退任後に汚職で逮捕されるのはなぜか?
6.「金正恩と核開発の歴史」から見る北朝鮮…北朝鮮が核開発を続けてきたねらいは?
本書は、池上さんが世界の国と地域を解説する『池上彰の世界の見方』シリーズの6冊目。
東京都立西高校で行った白熱授業をもとに構成。


【編集担当からのおすすめ情報】
戦後の韓国・北朝鮮の歴史、領土問題や慰安婦問題をめぐる経緯など、ニュースを理解するための必須知識が、これ1冊で身につきます。

感想・レビュー・書評

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    高校の授業
    シリーズ6 2018年

    1章分断の歴史から見る朝鮮半島
    2章 金王朝の始まりから見る北朝鮮
    3章 反日のルーツから見る韓国
    4章 金正日の国家思想から見る北朝鮮
    5章 歴代大統領から見る韓国
    6章 金正恩と核開発の歴史から見る北朝鮮

    《感想》
    本誌の内容ではないが、韓流は日本でも人気だ
    芸能等は国規模で後押しをしているので、アーティストの後ろには国家ががっちり儲けているそうだ(中田敦彦のYouTubeより)
    竹島問題では理不尽さがある
    1つの面では上手くいっても、地政学上、やはり隣国とは仲良くなれない使命なのか…

    1950年朝鮮戦争
    ソ連が不在で国連軍で韓国を守ることが決まり、北朝鮮は滅亡寸前だったとのこと
    (しかしすぐに中国が介入した)
    もし はないが、そうなっていれば拉致問題やミサイル問題は存在しなかっただろうに

    《内容》
    50韓国と北朝鮮を理解するには、内在的論理を知る
    表面的じゃなくその国の立場に立って考えてみようということ
    ・韓国も北朝鮮同様に自ら独立を断ち取ったという建国神話を作らざるを得なかった
    ・ソウルは軍事境界線が近い
    ・反日
    ・竹島の問題
    ・ことごこく汚職に手を染める大統領(任期5年)
    本人はばれないと思っている(池上氏談)

    ・北朝鮮は家族を人質に、何かミスをしたら自殺を強要させている
    124北朝鮮が核開発をしたり大陸間弾道ミサイルを開発するのは、キューバ危機の時にソ連がアメリカに屈服したことがきっかけになっている
    126主体思想に基づいて北朝鮮を維持するために3つの階層に分けた
    あくまで 祖先がどうだったかということ
    核心階層 25%
    動揺階層 55%
    敵対階層 20%
    ・核心→ 北朝鮮建国の時に金日成と一緒になって行動した人等
    職業:幹部、役員、管理職
    ・動揺→ 独立前の朝鮮半島で中小企業を経営していた人等
    技能職、総合職、一般職
    ・敵対→ 日本統治時代に日本に協力したい人 、地主や大企業の社長、仏教、キリスト教
    僻地へ移住、配給なし
    肉体労働、農民

  • 1910年から1945年の朝鮮併合期間は、向こうでは数えで「日帝三十六年(の恨み)」と言われるようだ。
    日本人はそう言われていることを知らないのではないかとこの本で指摘されていたが、その通り知らなかった。

    台湾では「日帝」よりも「日治」と書かれているのをよく見る。
    漢字一字だけで反日か親日か、よくわかる。

    反日の源流は、自力で独立を勝ち取ったわけではないからで、日本が戦争に負けたから北朝鮮と韓国ができたのでプライドの問題があるということらしい。

    そのため韓国も北朝鮮も建国神話が必要であるという話。
    抗日の英雄「キムイルソン伝説」に乗っかった金成桂(金日成)の話はかなり面白かった。
    36年間ずっと戦い続けてきたというキムイルソン将軍の噂話に合わせるため、1912年生まれなのに1919年の抗日独立運動(三・一運動)を若干7歳で指導したことになり、10万回日本兵と戦って全線全勝したなんて無双すぎるでしょ……
    金正日(金ユーラ)が生まれた白頭山の秘密基地がある日突然見つかる話も面白い。

    ソ連の後押しでキムイルソン伝説を利用して凱旋したはいいが、ずっと中国にいたせいで朝鮮語がうまくない。
    コンプレックスを打ち破るため建国神話を作り、ライバルを粛清して王朝を築いた。

    『"民主主義"人民共和国』のように民主主義が国名に入っている国は民主主義ではないという池上さんの言う法則は確かにその通りだと思った。
    北朝鮮の人は寝たきりの人以外、這ってでも投票へ行く。投票率ほぼ100%。票を入れないのは不信任票を入れているのと同じだから。
    不信任票を入れる場合、昔は黒い箱で、今はみんなの見ている前でバツをつけてから投票するという、入れた人間が誰かわかるようになっている仕組みはかなり怖い!

    韓国の建国神話は憲法にあり。
    大韓民国は日本の統治に反対していた臨時政府を継承した国だと前文にあるが、上海に逃げた臨時政府は名ばかりで本国とのパイプが何もなく、運営費用も中華民国から出ていた。光復軍という軍隊も二百人しかおらず、一度も日本軍と戦っていない。しかし臨時政府は抗日運動で日本と戦ったことになっている。


    ソ連や中国の集団農場の失敗と同じように、北朝鮮でも金日成の無知によりトウモロコシ畑の増産に失敗したのだな。
    北朝鮮にやたらと干ばつや洪水被害が多いのは、このとき木を伐採しすぎて禿山にしてしまったから。

    そもそも段々畑にトウモロコシ栽培は向かない→ちょっとの雨風ですぐトウモロコシが倒れる→禿山に保水力がなく土砂崩れと洪水が起きる→ふもとの田んぼが土砂で埋まる→川に土砂が流れて川底が浅くなる→すぐ川が氾濫する→農作物が水浸しで全滅する→港まで土砂が流れて海が浅くなる→港の機能が麻痺する→魚の産卵場所が埋まって漁業も壊滅→日照りも山に保水力がないためすぐに干ばつする。
    笑ってしまうくらいひどい被害の連鎖だが、なんだかリズムが良い。池上さんは多分ここのドミノ倒し的な被害説明に快感を得ていたのではないだろうか?

    独裁者のいる国は国民が指示待ちになり、自主性も創造性も多様性が失われ、国力が衰退していくといういい例。

    在日の人たちの帰還事業で、戻ってこず消息不明になってしまった人たちの話。
    朝鮮戦争で働き手を失ったので、在日に目をつけた北朝鮮。

    核心階層・動揺階層・敵対階層の話。
    この本の分類では在日の帰還者は動揺階層のようだ。あんまりいい待遇じゃないらしい。

    主体思想の話。
    核兵器を持つ過程でソ連と中国の関係が悪化してどっちにつくかを迫られたとき金日成が編み出した、どっちにもつかないという起死回生の策。
    政治における自主、経済における自立、国防における自衛と、四つの柱だけを聞くと理想の社会のあり方だが、最後の「思想における主体」がくせもの。
    「一人ひとりが主体的にものを考えて行動する」とあるが、金日成の正しい指導のもとで、という但し書きがあるため、結局は国民総指示待ちの衰退国家から抜け出せない思想になっている。

    韓国の歴代大統領の苛烈な運命もざっと紹介されている。
    李承晩から朴槿恵に至るまで、全員が暗殺か、汚職が発覚して投獄されている。
    盧武鉉は自殺したが、自殺しなければ間違いなく投獄されていただろう。
    無事なのは文在寅くらいだ。
    Wikipediaで知ったが崔圭夏も一応無事だった人に入るようだ。(クーデターで職を追われたけど)
    これだけ前例があるのにも関わらず、毎回どの大統領もこうなるのは、本人ではなく周りに群がる連中のせいでもある。

    青瓦台襲撃未遂事件(映画でも見た)、KCIA部長による朴正煕暗殺のすさまじさ。
    金賢姫や蜂谷真由美という名前は当時、大韓航空機爆破事件のことをテレビで見ていたのでよく覚えている。金賢姫は美人だと騒がれていた。
    ソウルの夜景を見せることで自白させるとはすごいね。
    そこから日本人の拉致被害者事件へと発展していったのは言われてみればそういう流れだったという程度で認識はあいまいだった。

    北朝鮮から韓国に向かって、38度線にいくつも掘られている南侵トンネルの話。
    赤軍派が起こしたよど号が北朝鮮に逃げたその後の話も出てくる。
    彼らはハイジャックでキューバに行こうとしたが、遠すぎて行けなくて、すぐに行ける社会主義国として安易に北朝鮮を選んだ。
    その結果山奥の日本人村に隔離されて、40年以上も無為な人生を過ごすことになった。
    ネットで調べたら、なんとよど号グループが更新しているホームページがあった。

    ただみんな老人になっていて、写真にうつる日本人村の建物もうらぶれた古い団地のようだった。
    2023年現在も日記が更新されており、ウクライナ戦争やサッカーワールドカップの話など、最新の情報を入手している様子には驚いたが、正直言って暇そうだ。
    事実上の軟禁状態で世界になんの影響も及ぼせていないので、国際情勢について日記でいろいろ喋っているのだが、ただ喋っているだけなのである。

    彼らを取材しに行った記者が「いつまでも大学生のような雰囲気だ(褒め言葉ではない)」と評していた一言から、彼らが半世紀もどのように過ごしてきたのか想像できる。

  • 世界情勢に疎い私でも、現在の朝鮮半島情勢は大注目しているし、日本の未来に直結する一大事だと認識しています。それでも系統立てて朝鮮半島分断の経緯を勉強した事は無いし、今に至るまでなんでこの問題を解決できなかったのか真剣に考えた事も有りませんでした。正直な所それほど関心が無かったというのもありますが・・・。
    第二次世界大戦後からの朝鮮半島が分かりやすく書かれていて、しかも出たばかりだったので、現在めまぐるしく動いているニュースと丁度リンクしていて、タイミング的に読んでとてもよかった。

    こういった本で注意しなければいけないのは、情報を消化する際に書き手の主張に同調して考え方迄同じになってしまう事でしょうか。客観的に自分がどう思うのかを確認しながら読むのが必要だと思います。

  • 安定の池上彰さん《世界の見方シリーズ》
    朝鮮戦争によって日本に自衛隊ができた
    警察と呼びたい
    朝鮮特需

    ソ連が利用した金日成イルソン伝説
    36年間戦い続けてきた33歳の若者
    投票率はほぼ100%
    工業国である北朝鮮
    山の木を全部切り倒してトウモロコシを植えよう
    川が氾濫する農作物は全滅
    船が着岸できなくなるし、沿岸漁業も壊滅
    帰国事業の悲劇

    イ・スンマン
    北朝鮮を追って建国神話を
    アメリカの支援、お友達優先主義が財閥を作った
    勝手にイ・スンマンライン 竹島
    2011年慰安婦問題
    像を作るのは良いが、場所的にウィーン条約違反
    昼は反日、夜は親日
    ポーランドは「許そう。しかし忘れない」

    1959年キューバ危機
    親米政権を倒したキューバはソ連に接近。
    核ミサイルを積んだソ連の船がキューバに近づく。
    ICBM 大陸間弾道ミサイルは5,500 km 以上
    核心階層ー動揺階層ー敵対階層
    青瓦台チョンワデ襲撃未遂事件
    ビルマの首都ラングーン事件
    大韓航空機爆破事件。大韓航空機撃墜事件とは別。
    1987年翌年のソウルオリンピックの前年
    不審な日本人親子
    取り調べでも自供しなかった。どうしたか。
    大学で日本語を学んだとしてもなぜそんな流暢なのか。
    拉致問題が初めて判明する。
    北朝鮮は韓国に向けてトンネルを掘った四つが判明
    よど号ハイジャック事件ーーー赤軍山梨県
    逮捕されなかったメンバーは北朝鮮に向かった
    この事件以降検査が始まった

    韓国の人は独裁政権を自分たちで倒したという成功体験がある
    大日本麦酒からアサヒビールとサッポロビールに分けた
    一期5年なので人気が終わりそうになると指導力が落ちる。レームダック。
    続投しないので5年の間に荒稼ぎをしたいと考える新しい大統領は前任者を逮捕する

    北朝鮮の真実
    水道、エレベーター、ホテルの壁の一面には鏡

  • 2019/12/14
    無事現在出ている世界の見方シリーズ制覇。朝鮮半島編は隣国の日本に住んでいる身としてやはり読んでおくべき一冊ではないかと思います。
    なぜ現在の日韓関係が悪いのか、北朝鮮が核開発をやめないのはどうしてか…両方とも背景には必ず理由があって、日本も歴史上そこに大きく関わっているのは間違いないです。
    ただ感情的に批判するんじゃなくて、歴史を理解して、どうしたらより良い方向になっていけるのかを考えなくてはいけないのだなと、日常の生活と同じじゃん!という感じです。
    日本の韓国併合による朝鮮半島の支配が終戦で終わり、朝鮮半島の戦後処理でアメリカとソ連が分断統治することになった…しかし、そこには東西冷戦の影響が色濃く現れているのは朝鮮半島でも同じでした。冷戦に世界は本当に翻弄されていたんだなと、そしてその影響が今でも国家の体制にまで影響を与えているんだなというのを実感します。
    韓国の民主化の歴史、北朝鮮の独裁化の歴史を知り、どうして現在こうなっているのかを考えることでこれから日本としてどうして行くべきなのかが見えてくるような気がします。
    そんなことを考えさせられた一冊です。

  • 北朝鮮、韓国の歴史を知ることで、現代のニュースへと繋がる(分かる)瞬間がたくさんあった。
    事件一つ一つがストーリーとして頭に入ってきて、世界情勢がこんなにも気になる存在になるとは思わなかった。
    他のシリーズも読んでみたい。

  • 池上さんが東京都立西高校で話した授業内容をまとめた本です。
    朝鮮戦争から分断された北朝鮮と韓国それぞれの歩みを振り返りながら、それぞれの国の思惑と外交路線等を知りつつ、日本はどうしたらいいのかを考えるきっかけにできそうな本。

    文中には授業を受けていた高校生たちの質問があり、それにこたえる形で話もされているのですが、学生さんたちの質問がけっこうナイスなものもあっておもしろい。
    例えば大韓航空機爆破事件で拘束された蜂谷真由美(金賢姫)に「自分は北朝鮮の工作員だ」と自供させるためにソウルの夜景を見せた、というくだりで
    「訓練された工作員なのに、なぜ夜景を見ただけで自供するのか、不思議です」というツッコミからさらに話が広がりました。

    池上さんの他の本で朝鮮半島について書いた本「そうだったのか!朝鮮半島」と併せて読みたい。内容は「そうだったのか!~」のほうが詳しいですが、最新情勢も含めて学ぶならこちら、と言う感じでしょうか。

    この本、今回借りてみて初めて知りましたが「池上彰の世界の見方」シリーズですでに「アメリカ」「中国・香港・台湾」「中東」「ドイツとEU」が刊行されているそうな。また図書館で探して読もうっと♪

    2018年11月には「ロシア」も発売だそうです。

  • 朝鮮半島の歴史、日本による侵略から現在に至るまでの韓国、北朝鮮について書かれてる。
    朝鮮半島を植民地化した後、第二次世界大戦後日本の敗戦により南北にアメリカ、ソ連の支配下に置かれ、韓国と北朝鮮へ分断された。しかし、北朝鮮による韓国攻撃により朝鮮戦争が始まるがこう着状態となり現在は休戦協定を結んでいる。
    韓国はアメリカの支援により民主化されるが独裁政権が続き財閥ができ、慰安婦問題は現在も続いている。
    北朝鮮は独裁政権、世襲制。朝鮮戦争の時はソ連と中国の支援を受けていたが、両国の関係悪化により独自路線と進み、ソ連の支援を受け核開発へと進むようになる

    朝鮮半島の歴史について簡単に学ぶことができる。韓国、北朝鮮の歴史はまだ浅い。
    韓国が教育に力を入れていることは新聞で読んでいたが初代大統領による財閥の影響が大きかったことに対し日本も戦争前は財閥があったのだと思うとたまたま敗戦により解体されたのであって日本も同じ道を辿っていたのかもしれないと思った。それが良いのかわからないが。
    韓国の反日感情も一度侵略したこと、慰安婦問題など一度されたことはなかなか忘れることができない。これも私たち個人で考えても忘れることができないのと一緒だろう。平謝りすれば図に乗る人もいたり、それはそれとして受け取ってくれる人もいる。その駆け引きが難しい。韓国には金銭面において支援をしてきたのだから。ドイツを見習えばいいという簡単な話ではないのだろう。そして日本を敵に回して国民の支持を得たいという気持ちもわかる。私ならどうするだろうか。きっと相手の話を先ず聞き、そこに寄り添っていくしかないのではないか。お金では解決できるものではなさそうだから。そしてできる限り相手の反応に動じないことが大事なのではないか。竹島問題についても歩いてどの抗議はしなければ相手は図にのるのだろう。
    この世は単純ではない。本当は単純なのかもしれないが損得感情や感情的な部分が加わると複雑になっていく。話はずれてしまった。。。

    韓国の反日感情や北朝鮮の拉致問題などについての歴史について流れを知りたい方は読んでほしい。

  • 第二次世界大戦あたりからの朝鮮半島の歴史を分かりやすく解説した本。
    私はこのあたりの知識があまりなかったので、とてもためになった。韓国の反日感情や、北朝鮮のトンデモ行動など、もやっとしか理解できていなかったことが整理できて、すっきりした感じ。このシリーズ、全部、読んでもいいな。

  • 積ん読のひとつとして積まれてたので読み切った.
    このシリーズはおそらく読みやすそう!

    記載内容の全部が全部本当なのかと少し疑うくらいの朝鮮半島史.
    北も南も建国神話なんてモノがあるんですね……

    ・ロシアは不凍港を求めていたので日本は攻め込まれると心配していた
    ・敗戦時にソ連は北海道の北半分の占領をアメリカに申し出たがアメリカは拒否した
    ・朝鮮半島は北は工業,南は農業で発展してきたが,金日成の指示で北の森林を伐採したことにより食糧難になってしまった
    ・北朝鮮は,ラングーン事件(ビルマでの韓国大統領全斗煥暗殺未遂事件)を企てて失敗し,ミャンマーと北朝鮮の関係が悪化した
    ・IAEAの運用費用は,日本が最も拠出している(日本が原爆を作る気がないことを知ってもらうため?)
    ・金正恩の髪型は,金日成に似せている
    ・北朝鮮で生まれ日本でもヒットした『イムジン河』という曲がある

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

池上彰の作品

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