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Amazon.co.jp ・本 (96ページ) / ISBN・EAN: 9784093886444
作品紹介・あらすじ
詩の世界に新風を吹き込んだ詩人の最新詩集
現代を生きる若者たちを魅了した詩集三部作(『死んでしまう系のぼくらに』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』『愛の縫い目はここ』)を経て、今、未知の世界がこの詩集から始まる。若き言葉の魔術師が贈る最新詩集、待望の刊行。
《私には本当は私しかいないというそのことを、/季節の境目でだけ、思い出します。/生きていれば幸福より優しさがほしくなる、/この指で与えられるものがひとつずつ、ふえていく、/散りゆく世界、積もる白、私の人生、私の、/私への、果てのない、果てのない優しさ。》――(「自分にご褒美」最後の6行)
《きみはかくじつに誰かに愛されるし、かくじつに一人ではないし/それでも孤独があるという花畑なんだ、ここは。/燃やそう、だから一緒にすべてを燃やそう、次の太陽にみんなでなろう。》―(「冬の濃霧」最後の3行)
《軋むようだ、/骨が軋んだ、その時の音のように、/小さく、みじかく、私にやってくる、感情。/名前をつけて、いつまでも飾ることは、できない、/腐っていくから。/それでも、その瞬間の、小さな音、/それが、私の声をつくる、/身体から旅立つ、声を。/おやすみ。/私は、あなたが懐かしい。》(「声」最終連)
漢字、ひらがな、そして、句読点までもがポエジーを奏でる。
その上、タテ組、ヨコ組、行替え、行間の空白――斬新な詩行の列がポエジーを支える。
みんなの感想まとめ
詩の世界に新たな風を吹き込むこの詩集は、深い感情と独特な表現が魅力です。読者は、密度の濃い言葉の数々に心を打たれ、思わず何度も読み返したくなるような体験をしています。詩の中には、孤独や愛、そして優しさ...
感想・レビュー・書評
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最果タヒさんは、以前、「千年後の百人一首」を読んで、(この本は、とても美しい!)好きになりました。 優れた詩人の本を読むのは快感があります。 とても密度の濃い言葉が並んでいるので、読むのにずいぶん時間がかかりました。
どんなに好きになった詩でも、正確に覚えて置けない私の頭の中で、ドキッとするフレーズや、どこか懐かしいイメージがたくさんあって、図書館で借りた本ですが、何度も読み返したくなりました。
ドキッとしたフレーズを、書き出そうとしましたが、たくさんありすぎて……
おやすみ から 2ヶ所だけ。
世界中が私を愛さない限り、ぜんいんを許さない。
ぜんいんを嫌いになる。
さみしさはそんなかたちをしているのに、
どうか、きみが消えても、すてきな世界でありますように。
愛するたび、きみがいなくてもよかったんだと口走しるよ。
ひとは、誰かの救いになる必要なんてない。
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あれ?と思った。
何故か繋げて読めず、ひとつの詩でも1文ずつぷちぷち切れたまま捉えてしまいました。最果さんの詩集でも初かもしれない。
これまでの詩集はどうだったっけ、この後の詩集もわたしにはこうしか読めなくなったのか?と思いの外、衝撃を受けてしまってます。
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詩を読んでも結局なんなのかはっきりわからないけど、それがいいんだよね。
独特な感性を持っていて、この不思議な文章の羅列に魅了された。
なんか円城塔を彷彿とさせるような感じだった。私だけかな?
あとがきまで詩になっているのが好き。 -
またコップを割ってしまった。代わりのを買えばいいよと貴方は言う。残骸にチクリと赤い痛みが走り、ああ、貴方の代わりは居ないのだと気付きました。私の心が割れても、貴方は私を捨てないでいてくれますか。
近過ぎると壊れてしまうものがあることも、もう知っている。信じることをやめた瞬間から、指の隙間から零れ落ち失ってしまう陽と陰があることも知っている。大人になるほど知っていくのは幸か不幸か、答えはきっと、空の上。
苦しみから逃れようとしても無駄だ。傷を消そうとしても無駄だ。私は私の痛みを抱え、生きていく。人を傷付けても、自分を傷付けても、涙は重力には逆らえず、私の真ん中を浸し重くする。心から笑える瞬間があった。人肌が優しい時間があった。そんな時だけ、きっと汚れは漂白される。いいじゃないか、汚れていたって。
真っ白になれる瞬間を、私は幸せと呼びます。諦めず、痛みの数だけ皺を増やし生きていく者を、私は人間と呼びます。 -
前回の三部作以来の詩集。どれも静謐という言葉が似合う。静かに終わりが近づいている、そんな優しい詩が多かった気がする。個人的には「おやすみ」の最後の部分がとても好きだった。そして巻末の初出を確認せずに「生存戦略!」を読んだときはびっくりしたが、ピンドラを知っているからこそこの詩を読んだときに湧く喜びがある。
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今じゃない、読むのは今じゃないって思い続けてずっと積んでたけど、その今がきました
今、って時に読むと、響く言葉がたくさんある
凍っていくように目が覚めたい
とか、真逆のことを書いてるのになぜか心に落ちるんですよね
だから、最果タヒさんが好きです -
正直、初めての感覚、読後感。
普段、ビジネス文書の作成ばっかりやってるからか、世界観が違いすぎて戸惑った。深すぎて、理解しようと潜ろうとするのだけれど、浮力が強すぎて全く沈まない感覚。潜れればきっと素敵な世界が待ってるのだろうけど、結局浅瀬にしかいられない。そんな感じだった。
著者の他の作品にも触れて、もう少し浅瀬でジタバタしてみたいと思う。 -
最果タヒの一見難解な、独特な言葉遣い。だけど自然にすーっと染み渡るように深くわたしの中に入ってくるような感覚。そしていつだったか覚えていないけれど、たしかに昔感じた気持ち。それらが詩中の言葉によって掘り起こされるようだった。
七夕の詩が好きです。 -
私はこの本にとても救われた。
何度でも読み返したい。そんな本です。 -
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「重力の詩」と「いただきます」がいい。
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白く染まる冬の時間は、すこしだけ赤らんだ頬すら、
星のように眩しくて、ヒイラギの実のあいだをすりぬける。
優しくなりたいも、強くなりたいも、
弱くなりたいも、嘘つきでありたいも、
このまっしろな今年に預けて、
来年へ、とびこんでもいいのかもしれない。
愛していると言うことを、お休みして、おめでとうと言いたい。
クリスマスが私の体に、一つの区切りをつけて、やっと、
よく眠ればいいよと教えてくれる。
あなただけが好きだった、それは、孤独の形をしていた。
なにもかもを好きだった頃を思い出す、12月。25日。
〈クリスマスの詩〉
知らない人が知らない人を愛するたび、
私の中からも愛が減っていく気がしていた。
世界中が私を愛さない限り、ぜんいんを許さない。
ぜんいんを嫌いになる。
さみしはそんなかたちをしているのに、
私は何よりも美しい風景にそのきもちを喩えている。
ねえ。「甘い」と「眠い」は感覚として、よく似てるね。
好きという言葉で、人間の理性は眠っていくよ。
〈おやすみ〉
自分よりも誰かを信じたくなる瞬間。言葉。 -
三部作後の新作、ということで、いささか明るい。いや充分暗いけど。
なんかもう最果さんの詩集への感動は、「この人が同じ時代にいることがうれしい」という域になっているからうまく評価できない。この人が同じ時代にいてうれしい。だってさあ、「生存戦略!」とか「宇多田ヒカル」とか「SNS」とか、今この時代に生きている詩人が、詩に取り入れて私達に投げかけてくれるんだよ。それでいてちゃんと言葉が生きていて。うーん。
もう一度ちゃんと読もう。 -
今回も読んでいて心地よかった。あ、分かるなという表現もあり、けどどれも良い意味でスーッと通り過ぎて行く気持ちよさ。音楽のように言葉を読む、目に気持ち良い文章って貴重。
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これ1番好きかな〜
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最果タヒさんの作品に触れたのはこれが初。「愛情を躊躇なく与えること、正面から受け止めること」に対する問いを投げかけるような、独特の視点から書かれた詩が多いと感じました。
特に印象的な詩は「♯もしもSNSがなかったら」「かるたの詩」の2作品。「墓石には誰でも気楽に声をかけられるから、墓石を持っていたい。そうしたら自分の孤独が特別になるから」「すべての感情を見られないように振る舞うことが、愛し合うっていうことだ」といった内容は、メッセージ性があるだけでなく視点も斬新で心に残りました。 -
残りにくい言葉が増えている。
忘れやすくなっているだけか。 -
申し訳ないんだけれどもなぜだか今回全然心に刺さらなかった……。随分と丸くなってしまったなあという印象を受けたんだけれども。
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心と時間に余裕のあるときに読みたい
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にゃ!
にゃ!
昨日は、いいね!をたくさんくださり、ありがとうございました。今、メールボックス見て、びっくりしました(*^^...
昨日は、いいね!をたくさんくださり、ありがとうございました。今、メールボックス見て、びっくりしました(*^^*)
りまのさんも、詩がお好きなんですね。
私も、ブクログを始めた年にはまってたくさんレビューを書きました。
特に好きなのは江國香織さん、谷川俊太郎さん、長田弘さん、最果タヒさんも。
いいですよね~!
これからもりまのさんのレビューを楽しみにしています。りまのさんのレビューは心がこもっていると思います。
いいね!いっぺんにお返しできなくてごめんなさい。
昨日は、いいね!攻撃をしてしまい、すみませんでした。まことさんの、本棚を見ていたら、止まらなくなって、しまったのです。まことさん...
昨日は、いいね!攻撃をしてしまい、すみませんでした。まことさんの、本棚を見ていたら、止まらなくなって、しまったのです。まことさんのレビュー、大好きです。まだまだ いいね!したい本が、たくさんありますが、、、びっくりされると思うので、これからは、控えめにします、、、
温かいコメントいただき、ありがとうございます!