ロスねこ日記

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  • 小学館 (2020年1月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784093887533

作品紹介・あらすじ

猫の穴は埋まるのでしょうか?

愛猫・斉藤くんとお別れしてから数年。「猫がいたらなー」と願う日々を送るキミコさんは、原稿がほしい編集者からの提案により、植物を育て始めた。最初に届いたのは、しいたけ栽培キット。猫の穴を埋めるべく育てたものを食べるとは……。ブドウ園のお手伝いに出向き、アイドル(ヒヤシンス)の成長を見守る。植物と過ごした一年を日記形式で綴る、ちょっぴり泣けてすごく笑えるエッセイ集。
「STORY BOX」と平行して、文芸サイト「小説丸」でも大人気を博した連載に書き下ろしの1話を加えた、著者として7年ぶりの単行本刊行となります。

【編集担当からのおすすめ情報】
文芸サイト「小説丸」人気ナンバー1コンテンツ、待望の書籍化です。

みんなの感想まとめ

テーマは、愛猫との別れを乗り越え、新たなつながりを見出す日々の記録です。著者は、植物の成長を通じて心の穴を埋めようと奮闘します。家庭で育てやすいキノコやスプラウトたちに名前をつけ、愛着を持ちながら、そ...

感想・レビュー・書評

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  • タイトルからしてこれは北大路センセイにしては珍しく(?)しんみり系の話なのかな、と思って覚悟して手に取ってみたらば。
    椎茸?ヒヤシンス?猫穴…むむ。そう来たか、というさすがの展開。猫、は通奏低音的にいるものの(?)猫の話ではなく…しかし相変わらず(??)妄想の力がすごい、よくこの展開でこれだけの文章をつづることが出来るなとセンセイの才能のすごさを感じさせられるわけです。

    後半にはショッキングな出来事が畳みかけるかのように次々起こり、どきりやほろりとさせられますが粛々と生姜や豆を
    萌やし育てていく様子が、日常って大事と感じさせてくれます。滋味深い一冊。

    でもこの「穴埋め作戦」一年以上かかっているわけですが、センセイの猫穴は全然埋まってないんではないかなーと気になります。

  • モチーフは猫ではなく植物。小さな植物たちの成長日誌だ。家庭でも簡単に育てられるキノコやスプラウトが主人公。それぞれは、ただの茸や草なのに、一つ一つに名前をつけ、呼び続けているうちに徐々に心に馴染み愛着が湧いてくる。日の光を求め一心に伸びてゆく様には、並々ならぬ決意と意志さえ感じられる。くるくる容器を回しても、次に見る時には再び太陽神にひれ伏している。太陽の光を追いかけ、あっという間に向きを変える。執念と呼んでいいほどの篤い信仰心。子育てのように植物の成長を待つ著者の目線が温かい。

  • ケメコ先生の猫話?でもタイトルがロスねこだしなあと読み始めてみると編集K嬢に言われるがままに植物を育てる話…えー、これはつまんないかもと投げ出す体勢で読み始めたらなんということでしょう、さすがのケメコ先生の筆力?妄想力で気がついたらカーたん頑張れ!と応援したりしながら夢中で読んでおりました。
    でもご家族の話がないのも若干物足りなさも感じていたら最後の怒涛の展開に涙…。冷凍庫をあずきバーでいっぱいにされていたお父様が…こちらも悲しかったです。地震の話なども含めて本当にお疲れ様でした。

  • 猫がいなくなって悲しいなら次の猫を飼えばいい、というかもしれないが、自分の経験から、ロスの悲しみを知ると、それも踏み切れないのだと思う。
    そこで見かねたのか、編集者K嬢が次々と、ロスしてもそんなにダメージがないであろうものたちを送りつけてくる。「けめこ」「きせのさこ」「われ松」。他にも北のアイドルユニットまで・・・なんなのかは読んでのお楽しみ。
    しかし、作者は予想以上の思い入れに囚われながら、彼らを育てる。決して一生懸命さは伝わってこないが、思い入れだけはひしひしと伝わってくる。
    日記形式なので時系列かと思えばそうでもなく、面白おかしい文章だなぁ、と読んでいたら思わぬ悲しみに出会ってしまったり。育てられた彼らの運命と共に、波乱万丈であった。表紙のイラストが素晴らしい。

    追記
    現在は保護猫と暮らしていて、幸せそうです。やはり「けめこ」たちのように繊細な世話が必要なものたちより、猫のおおらかさの方が作者には合っていたようです。

  • もう、公子さん、面白すぎ。
    ロスねこでこう来るか!
    表紙が全てを表している。

    途中もっと大変なロスが
    さら〜っと流されていた

  • ネコを喪った寂しさを植物で埋めてみたら?しいたけ、まいたけ、スプラウト、ヒヤシンス、生姜。ただの植物を育てるエッセイがなぜこんなにも面白いのか、笑いが止まらない。それぞれに名前をつけ、アイドルデビューさせ、と妄想が止まらない!まあでも結局ネコを喪った寂しさはネコでしか埋まらなかったみたいですがw私も植物育ててみたくなった。その際は名前と人格を与えてみよう(笑)

  • 公子先生が猫の穴を埋めるべく、植物を育てる日記。
    しいたけ、まいたけ、スプラウト…
    無事育つのか?デビューできるのか?こちらも思わず応援しながら読み進める。
    先生、さすがです。

    後半はほろりとするところも。泣き笑い。

  • 飼い猫亡き後の喪失感は他のもの(椎茸とか)で埋められるか、という命題に果敢に挑んだ検証記録。
    言葉は交わせずとも、健気に生長する姿には情が湧く。姿が見えなくても(土の中)愛でられるかは妄想力が問われそう。

  • 笑ってはいけない所もあったけれど、「え、そんな軽く?」という文章で、そして次の章ではもうふふっと笑ってしまう。さすがの北大路さんでした。ご家族皆さんとっても愉快な人達だな、とこれまで読んできたので何だかとっても寂しい。ロスねこ、と書きながら「猫」が死んだのは15年前でした。キノコやヒヤシンスを育てているエッセイでした。なんじゃそりゃ。とても楽しかったです。

  • なんだかんだ言いながら、植物をゆるく可愛がり育ててる。猫の可愛さには遠くおよばないそうだけど。ゆるっとクスッと。
    悲しい出来事もあった。

  • 少し前に読んだ『生きていてもいいかしら日記』に比べると、面白さでは劣る。
    劣るんだけど、さして著者本人が興味もなさそうな園芸というテーマで、しっかりと連載を続けるってのは凄いなぁとも思った。

  • 飼い猫が死んで15年近く。私の心にはぽっかりと猫の穴が空いていた。ある日、担当編集者に植物を育ててみないかと提案され…。植物と過ごした1年を日記形式で綴る。『STORY BOX』連載に書き下ろしを加えて書籍化。

    やっと読み終えたのに,ねこ飼っちゃったって・・・。
    ユルユルで,今回はすごいドラマもあって。なんと言っていいか分からない!

  • インターネット、SNSを眺め、世の中の人は猫を飼い過ぎではないか、そして、その猫を見せびらかし過ぎではないかとw。21世紀、人は隙あらば自分の猫を自慢したがる生き物である。15年前、飼い猫が19歳で死亡し、すっかり猫の気配が消えてしまったと嘆く北大路公子さん「ロスねこ日記」、2020.4発行。植物(園芸)を勧められ、椎茸やまいたけ、ジンジャー(生姜)、ヒヤシンスなどの栽培日記を。猫穴は埋まるのか・・・。生姜の芽が出た時の喜び、よ~くわかりますw。でも、著者は、辛いとき悲しいとき「猫さえいればなあ」と。

  • stay homeのこの環境下、この本は少なからず役にたつ(笑)

    椎茸栽培は楽しそう、ぜひやってみたい。と、このご時世、この本の影響ではなく、椎茸栽培セットの需要が伸びているとニュースになっていた。

    ヒアシンス栽培でちょっと中だるみしたものの、いつも登場してくる家族の変化にびっくり、愕然。

    これからもゆるーいエッセイ、応援しています。

  • 著者が、以前に飼っていた猫を失って開いた心のすき間を埋めるべく様々な植物を育てていくことがテーマのエッセイです。全体に著者の北大路節が満載ですが、ご尊父が亡くなったり、大地震が起きたり、お母様が利き腕を骨折したりと波乱万丈な展開になっています。「五体投地」という言葉の意味も学べました。気軽に読めるエッセイです。

  • 生活にねこがいない心の穴を、椎茸などを育てることで埋める日記。
    椎茸?ねこを飼えばいいのではないかと思うが、椎茸を育てると嫌が応にもねことの違いが際立ち、15年以上前に飼っていたねこの思い出に浸るという新境地。
    これだけで一冊書けるのであれば、北大路さんはもはやどんなテーマで書いても一定のレベルの面白さを維持できるのではないか。

  • かわいいねこの話かと思ったら、ねこの代わりに、色々な植物を育てた記録。ねこは興味あるけど植物には気持ちが乗らず、楽しくは読めなかった。

  • 相変わらず北大路公子のエッセイは面白い。

    猫のかわりに椎茸やスプラウトを育てる、それだけで一冊書けちゃうのだから、しかも面白いのだから、流石だ。

    相変わらず楽しいなぁと思いながら読み進めたが、終盤のお父さんのことに驚いた。サラッと書かれていたのが、逆に響く。

    北大路公子の今後のエッセイに注目したい。
    星は3つだが、所々で笑った。面白い。

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著者プロフィール

1960年代、北海道札幌市生まれ。文筆家。2005年、ネットの公開日記をまとめた『枕もとに靴——ああ無情の泥酔日記』で寿郎社からデビュー。著書に『最後のおでん——続・ああ無情の泥酔日記』『ぐうたら旅日記——恐山・知床をゆく』(以上、寿郎社)、『生きていてもいいかしら日記』『頭の中身が漏れ出る日々』『すべて忘れて生きていく』『私のことはほっといてください』(以上、PHP文芸文庫)、『ロスねこ日記』(小学館)、『いやよいやよも旅のうち』『石の裏にも三年』『晴れても雪でも』(以上、集英社文庫)など。

「2020年 『ハッピーライフ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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