- Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093897037
作品紹介・あらすじ
昭和の初め自由が丘に数十匹の犬と暮らす男がいた。寝食を共にして犬たちの喜怒哀楽を観察した。雑誌「動物文学」を創刊し犬たちの詩歌を詠んだ。オオカミを飼い慣らして銀座を散歩したこともあった。犬を愛し犬科動物のすべてを極めようとした。稀代の研究家の情熱あふれる生涯。第12回小学館ノンフィクション大賞受賞。
感想・レビュー・書評
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人物評伝には、有名な人の知られざる姿を掘り起こすものと、忘れ去られそうな人にスポットをあてるものとあると思うが、これは後者。この平岩米吉という人、私はまったく知らなかった。犬と人の幸福のために情熱を傾ける姿がすがすがしく描かれていた。
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昔から犬って人間に飼われていたんでしょうけど、意外にその生態に迫ったのは近年に入ってからだったんですね。フィラリア対策など米吉が残したものは大きい。同じ愛犬家として尊敬の念を持ちました。「犬は笑うのか?」その答えは「笑う」だと思う。彼ら犬にも感情があるのだからそりゃ笑うだろう。少なくとも私の飼ってきた子達は笑っていると思う。しかし、オオカミやジャッカルまで飼うなんて当時としては本当に「奇人」だったんだろうな。いい奥さんと子供に恵まれてほほえましかった。
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なんだかすごい人に出会ったぞ!という感。
とにかくびっくりした。
犬を大切にしてきたとは決して言えないこの日本に
こんなに犬を愛して愛して、
動物たちへの愛と正しい知識を世に広めようと活動した人がいたなんて、想像したこともなかった。
実在して、つい最近まで生きていたこの平岩米吉なる人物を
私は犬を愛するひとりとして誇りに思う。そして忘れずに心に刻みたい。
偶然手にして読むことになった1冊だけれども、こんなに面白いドキュメンタリー、伝記は初めてかもしれない。 -
平岩米吉の生涯が要領よくまとめられているが、各著書と「狼と生きて」を読んでいるのであれば、あえて手にとる必要はないかな。
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平岩米吉の生涯が要領よくまとめられているが、各著書と「狼と生きて」を読んでいるのであれば、あえて手にとる必要はないかな。
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読もうと思いながらも、全然読めなかった。父の本です。amazonで900円で出品