エンブリオロジスト-受精卵を育む人たち-

著者 :
  • 小学館
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レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093897235

作品紹介・あらすじ

不妊治療現場の知られざる「主役」。「いのちの素」を育む胚培養士たちの物語。第16回小学館ノンフィクション大賞大賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 第16回小学館ノンフィクション大賞受賞作。
    胚培養士(エンブリオロジスト)のインタビューを中心に、その実態をルポしたもの。
    全国を飛び回っていて、熱心だなぁと心打たれる。
    それから、エンブリオロジストさんたちの仕事が過酷で、休みがなく拘束時間もない中、勉強に余念がなく、すごいなあと思う。
    わたしも頑張らなくちゃだなー!

  • 知ってるようで知らない胚培養士についてのルポルタージュ。全国の有名なクリニックにお務めのエンブリオロジストさんが続々登場します。人の命を扱う仕事に多大なストレスを感じながら、でも志高く、やり甲斐を感じながら仕事されてるんだな。対外受精で授かった赤ちゃんを見るのが楽しみにしてる胚培養士さんが多いようです。私も、授かった暁には、クリニックに連れて行きたいな。

  • ◆第16回小学館ノンフィクション大賞受賞作品◆
    「エンブリオロジスト」とは、精子と卵子が受精した後の胚を扱う医療専門職であり、胚培養士とも呼ばれている。
    不妊治療の現場において、その技量が妊娠という結果を左右し、「いのちの素」を預かるプレッシャーと責任の重さを抱える仕事である。本書を読み、このような職業の存在を初めて知り、職務に真摯に向き合う彼らの姿勢に感銘を受けた。特に女性に薦めたい一冊。

  • エンブリオロジストという職業を初めて知った。
    エンブリオロジストとは卵子と精子が受精した後の、赤ちゃんの素となる胚を育てる人で、不妊治療には欠かせない存在なのだそう。
    どんな現場で、どんな人達が、どういう想いで働いているのか、不妊治療の現状は初めて聞くものばかりで新鮮でした。

    全7章のうちの4章『患者として』に、不妊治療経験のある著者の体験談はあるものの、ほとんどが前述のエンブリオロジストへの取材に焦点があてられています。
    私はもう少し患者側からの視点も読みたかったのだけど、それはまた別の本を探そうかな。
    こんな影の立役者がいたのだと知ることができただけでも読んだ甲斐ありました。

  • エンブリオロジストの仕事への情熱を感じられる一冊。同時に、エンブリオロジストを取り巻く環境についても考えさせられます。

  • エンブリオロジストという職業を知ることができた。受精卵を育む人たちが医者ではないひとたち、国家資格もないということが衝撃だった。
    生殖補助医療の発展・・・
    一方で、治療経験がある筆者も書いているように、治療しないという選択をとりずらくもしているというのには共感。

  • よくぞここまで調査し公開てくれた。
    培養士、筆者に感謝です。

  • 良書。不妊治療、人工受精、体外受精をとりまく技術的問題や、関係者の努力などコンパクトにわかりやすく誠実にまとめてくれている。門外漢の私でもあっという間に読む事ができました。以下はこまごまと感想メモ。

    ・自分の思考範囲としてひっかかかったマスコミの罪の大きさ。ありえない確率で起きたたった一つのミスについてセンセーショナルな報道をし、不妊治療のイメージを貶めたこと。(同業者達にとっては身を引き締める材料となったろうが、患者から不信感を持たれることほど辛いことはない)
    ・桑山正成氏の牛プロジェクトを「クローン牛」の一言で悪印象を持たせ国内での発展を止めたこと(この件がなければ桑山氏が不妊治療に携わることはなかったのだろうけど)
    ・エンブリオロジストについて。そんな職業がある事は初耳で驚き。しかも技術者として淡々と仕事をしているわけではなく、カップル達の期待のかかった卵を預かるという想像を超えるプレッシャーを抱えながら仕事をしている。確かに責任は大きい。受精がうまくいかなければ患者と一緒に凹むし泣く。
    ・今の所公的資格はなく、各医療機関で技術的な指導がされている。更に手探りでよりよい方法を模索していっている。現場で模索する人達もいれば、教育機関から、学術機関からアプローチする人もいる。全ては自分の子を抱きたいと願う人達のため。
    ・昔「試験管ベビー」と大騒ぎされた事が、今は普通の治療として行われている。初めての事は何かとセンセーショナルに扱われて叩かれるようなことも、長い目で見れば大したことはないという良い例、かな。こういう情報に接するときには注意しないとなと思った。
    ・人の卵を扱うという倫理観の問題は今は答えが出ないだろうから置いておいて、少子化が問題になっている今、どうしても自分達の子供が欲しいというカップルの希望を叶えることは重要なんじゃないか?でも不妊治療を続けると軽く100万単位の支出になる。保険はほとんどきかない。
    ・筆者の熱意ある取材に感動。医者でも看護士でもないこの人だれ?から始まり、関係者の話をもっともっと聞きたい、と連日のように各地を移動している。不信感が理解を経て、エンブリオロジストのためのより良い環境を願う(資格の整備など)姿勢は素敵です。

  • エンブリオロジストとは受精卵を扱う技術者のこと。
    不妊治療に携わる専門職とのことだが、縁がなかったので全く知らなかった。
    この職業が、非常に肉体的にも精神的にもキツイが命を扱う重要な仕事だということがわかったし、自分たちの仕事を、治療を受けている夫婦の「卵のお母さん」と言っていたのには、見事に彼らの仕事の本質を表現しているなと感心させられた。
    本作で小学館ノンフィクション大賞を受賞したそうだが、前半はただの日記を読んでいるようで物足りない。また出だしで受精卵取り違え事件について言及していたので、それについての深い考察があるかと思えばそれもなく、あちこちに話がとんでややまとまりに欠ける印象。

    非常に重く、生命倫理そのものの深い題材だけに大いに期待して読んだのだけれど、少々不満が残ったかな。

  • 7章から成る。
    不妊症にて出会う言葉『エンブリオロジスト』。

    エンブリオ(Embryo)とは精子と卵子が受精した後の8週未満の胚を指す
    という。
    不妊症の患者達に医師よりも必要とされているエンブリオロジスト。
    国家資格がない事や人数の問題もさることながら、ここまで目立たない仕事も珍しいのでは?

    題名に惹かれて読んでみたが、もう少し突っ込んだ話しが読みたかったかも。

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