ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち

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  • 小学館
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093897242

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  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:588.55||K
    資料ID:95110100

  • 麻井宇介というワインコンサルタントの志を受け継いだ3人小布施ワイナリーの曽我、城戸ワイナリーの城戸、BEAU PAYSAGEの岡本が高級ワインは輸入、製造ワインも、原料を輸入する形の日本ワインという背景の中で、自社畑を一から立ち上げ、高品質のワインを製造する話。日本では水はけも悪くヴィニフェラの育成には向かないとされていたが、麻井はニュージーランドの成功例を見て、良いワインが造られたところが適地とされると看破、どこでもその土地にあったワインはできると考えた。上記3人も様々な苦労を乗り越え麻井の理想を体現していく。

  • 内容は面白かったんですが、文章が下手ではありませんか?話があっちこっち飛ぶのに案内が少なくて、読みづらかった。ノンフィクション賞ってあんまり文章力は問われないのかな。

  • 「ワインに優劣をつける飲み方は、ワインの個性を認めていないのではないか」に同意。
    西友で売っているチリのBIBでも充分楽しめる私としては、手に入れるのに多大なコスト(金銭ではなく精神や労力のこと)を払ってまで飲みたいという方に優先して飲んでもらいたいと思う。

  • 日本ワインの歴史を知ることができた。
    日本は、ワインを作れる環境ではないと否定されながらもそれに挑んでいる方たちの話。
    この本を読んで、日本のワインをもっと飲んでみようと思ったし、この本に登場する方たちのつくるワインを飲んでみたいと思った。
    主に3人の話に絞って綴られているけれども、こういった人たちのように、一つのことに対して情熱をもって取り組めるって素敵なことだと思った。
    自分のつくったワインが世間の人たちに認められていって、努力が実ってきている段階が今なんだと思う。
    日本のワインの常識を覆していった過程は、読んでいてとても興奮する内容だったし、自分もこうありたいと思えるないようの本だった。

  • 日本のワイン造りの新たなる形を示した3人の開拓者達、立場は違えど仲間でライバルの3人は自分の理想のワインを自分達の手だけで造る。若い力を牽引する今や買いたくても買えないワインの代名詞!!

  • 日本のワイン造りは、当初から世界とはかけ離れたものでした。輸入した濃縮果汁で造っていったために、似たようなワインができてしまいました。そのような状況に異を唱えたのが、後に「ウスケボーイズ」と呼ばれる、3人のワイン職人達でした。日本では不可能と言われたワイン用ぶどう、その栽培から醸造までを一貫して手がけるワイン造りに着手します。そのまっすぐ真摯に仕事に向き合い働く職人魂は心に響きます。ワインのおいしい、これからの時期にいかがですか。

  • 日本で欧州系のワイン用葡萄を栽培するという難題に取り組んだ日本人生産者の物語

    造り手のストーリーを知って飲むワインも

    また格別

    まだまだ歴史の浅い国産ワイン

    これからの日本のワインに期待したくなるような一冊

  • 「国産ワインは悪酔いする葡萄ジュース」
    そんな偏見を持っていました(スミマセン)。

    この本で、国産ワインが長年本場とかけ離れた材料、製法で作られていたことを知り、偏見ではなかったと高揚。

    そしてその偏見がもう古いことに愕然。
    (ウスケボーイズと呼ばれる3人の作り手によって呆れるほど正統な高みに登りつめたワインが産まれてきているらしい!)

    驚いたり納得したり、飲んだことのない美味なる国産ワインに憧れたり、新鮮な感動が味わえる本です。

    それにしても、ウスケボーイズたちのワインを飲んでみたい。
    ドメーヌに直接ワインを買いに行く、そんな贅沢が日本でもあり得るなんて、知りませんでした。
    面白かった~。

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著者プロフィール

河合 香織(かわい・かおり):1974年生まれ。ノンフィクション作家。2004年、障害者の性と愛の問題を取り上げた『セックスボランティア』が話題を呼ぶ。09年、『ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち』で小学館ノンフィクション大賞、19年に『選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子』で大宅壮一賞および新潮ドキュメント賞をW受賞。ほか著書に『分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議』『帰りたくない 少女沖縄連れ去り事件』(『誘拐逃避行――少女沖縄「連れ去り」事件』改題)、『絶望に効くブックカフェ』がある。

「2023年 『母は死ねない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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