日米開戦の真実 大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093897310

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  • 2006.10.10.5刷、並、帯付
    2012.11.26.津BF

  • 大川周明について、ほとんど知らない。歴史のなかで葬り去られた『米英東亜侵略史』を復活させる試み。ふーむ。戦中、戦後のよみかたが変わる本。

  • 3/21読了

  • なぜ日本が第2次世界大戦を戦ったのか、
    いままで歴史を学んでいなかったせいで
    なんとなく日本が悪いと思っていた。
    そこに理由があった、というような文章であり、
    大川周明という人の話はたしかに理論的である。
    だが、作者も述べているとおり、開放したいがために、
    侵略するというのは強者の理論であり、
    弱者から見た場合にはそうは見えないであろう。
    その点には気づかなかったのだろうか。

  • <BODY >

    <P> 対中牽制を睨んで日本の外交戦略を「力の均衡の論理」に基づいて組み立て直すことが急務だ。具体的には、日米同盟の基礎の上で日本がインド、ロシア、モンゴル、台湾、ASEANと提携し、中国を国際社会の「ゲームのルール」に従わせ、日本の国益の増進を図るため連立方程式をくむことだ。そこで切磋琢磨していくうちに、自ずから「共通意識の理念型」が生成してくるかもしれない。<BR>
    <BR>
     1.改革は、日本人の活力が衰弱し、悪が跋扈するようになったから必要とされている。 2.改革のためには日本人の本源的生命力に内在する高貴で堅実な要素を再認識し、復興されることが不可欠だ。<BR>
     3.改革とは、日本人の本源的生命力に内在する善の要素によって、日本人に現れている悪の諸現象を克服することである。<BR>
     4.外国の内在的思想、例えばアメリカ型の新自由主義を善の要素とおもって日本に移入しても、それは短期的な弥縫策で終わることが目に見えている。日本という木に竹を接ぎ木することにしかならず、木の生命を更新できない。<BR>
     5.日本の改革の内在的論理は、日本の歴史の研究によってのみ把握することができる。それによって日本国家と日本人の本源的生命力がなんであるか掴むのである。従って、改革と日本史研究は表裏一体の関係にある。<BR>
    <BR>
    大川 周明 1886-1957 東大哲学科卒 酒田出身<BR>
    裁判で、水色のパジャマに下駄履き、東條の頭をたたいた<BR>
    <BR>
    極東軍事裁判<BR>
     戦犯 A,B,C級戦犯でA級戦犯が一番悪質という印象が浸透しているがこれは誤り<BR>
     A 平和に対する罪、 B 通例の戦争犯罪 C 人道に対する罪<BR>
     Aは国家指導部の戦争犯罪に関するカテゴリー<BR>
     歴史的観点から見ればC級が最も悪質<BR>
    <BR>
     </P>
    </BODY>

著者プロフィール

1960年1月18日、東京都生まれ。1985年同志社大学大学院神学研究科修了 (神学修士)。1985年に外務省入省。英国、ロシアなどに勤務。2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』(新潮社)、『自壊する帝国』(新潮社)、『交渉術』(文藝春秋)などの作品がある。

「2023年 『三人の女 二〇世紀の春 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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