生命保険の嘘: 「安心料」はまやかしだ

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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093897464

作品紹介・あらすじ

生命保険の嘘

「オススメ商品はこれです」
「元本確保なので安心です」
「私の父もがんになって……」
「持病があっても入れます」
「中立のFPが無料で相談」
--そんな保険セールストークはすべてワナだった。

保険会社の売り文句や担当者の営業トークは、「行動経済学」を使って消費者を心理的に操っているものと言える。
本書では、保険会社のそうした「手口」や、人間が陥りがちな心理的弱点をわかりやすく明らかにした。

生命保険に加入中の人、加入を検討している人、「保険は安心料だ」と思っている人は必読!

【主な内容】
●第1章 保険会社が狙う「人間の弱点」
・「皆が選ぶ保険」を聞く人は”カモ”
・「オススメ」の保険は営業担当者が儲かる商品 ほか

●第2章 消費者を惑わせる「魔法の売り文句」
・「体験談」を語る営業担当者は要注意!
・「契約件数No.1」「○○で1位」に気をつけろ ほか

●第3章 メディアの「保険情報」を疑え
・なぜメディアは「保険はいらない」と言えないのか ほか

●第4章 「嘘」に惑わされないための4つのステップ
・「ダメな営業担当者」の見分け方 ほか

【編集担当からのおすすめ情報】
目の前に、2軒のラーメン店があるとします。一方には行列ができていて、もう一方は空いている。
多くの人は、行列ができているほうに入りたくなるはずです。
これを行動経済学という学問では「同調伝達」と呼びます。

しかし、混んでいる店が本当に旨いかはわからない。
人間には、判断できる情報がない時に「他の人と同じ行動を取っていれば安心」と思ってしまう”心理的弱点”があるのです。

たくさんのメニューがあるレストランで、
つい「本日のオススメ」から選んでしまう心理も同様です。
脳は多くの情報を処理するのが面倒になる。専門的には「情報負荷による思考停止」という心理的な弱点です。
本当は、原価が安くて利益率が高いメニューが「おススメ」されているだけかもしれないのに……。

人間はこのように、「合理的」でいるつもりでいても、「非合理的」な選択をしてしまうようにできているのです。

「契約者数ナンバーワン!」
「オススメの保険はこれです」

それらも「どの生命保険を選べばいいかわからない」という消費者の心理的な弱点を”悪用”した売り文句と言えます。

保険会社のパンフレットやCM、営業担当者のセールストークは様々な仕掛けであなたに無駄な保険を契約させようと狙っています。
本書ではそれらの「手口」と、すべての人間が陥りがちな「心理の弱点」を明らかにしました。
これを読めば、あなたも強く賢い消費者になれます。

感想・レビュー・書評

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  • 保険のあれこれな疑問を行動経済学に照らし合わせて解説していくスタイルは、どちらの分野にも興味がある私にとっては魅力的な内容でしたが、特に行動経済学とは何ぞやという人にとってはとっつきにくいのかもしれない。

    つまりは、保険とは万が一に備えるが大前提で、あれやこれや付加して保障範囲を広げるとそれに比例して保険料も高くなるのだし、定期保険や収入保険のような死亡保障にフォーカスした使い方がベストなんだろうな。医療保険の特に通院1日3千円とか正直それが払えないのに保険料毎月払っているのってどうなのッて感じだし、3大疾病特約とかややこしくてもう実際使いどころも良く分からん。

    個人的に3度ほど見直しを行っていますが、保険料支払い総額は抑えられているのだけど、過去に入った終身保険とか個人年金保険とか解約の踏ん切りが中々つきません。20代の負の遺産。若者こそしっかり民間保険も公的な保険の仕組みについても勉強すべきだと思います。こちらの本もきっかけにはおすすめ。

  • 自分は生命保険には入っていない。今あるお金と必要な保障と様々な制度を考えれば不要だと判断できるから。

    何か起きた時怖いと思う人も、きちんと数学的に計算してみると同じように不要かもしれない。というか保険はお守りではなく「お金をお金で買うもの」という思考がないというか、業界がそのような考えを隠すようにしているのかもしれない。

    自分のお金だから好きで安心料をお金と交換するのは自由だけど。それを分かってやっているのか、うまくしてやられているのか。賢い消費者にならなければいけない。

  • 保険に関して無知でいた自分が、友達に紹介された保険のことを知りたくて、代理店で話を聞きに行きました。その際にデメリットがあまり伝えられず、そんないい話ばかりあるのかと不思議に思い手に取ったこの本でした。

    保険加入に関してネガティブに受け取れる内容が多く感じられるが、自分で納得できるか、他人がどうしてるかではなく、自分にとって必要かをきちんと情報を確認して、決断することが重要とわかる

    ややこしくてよくわからないからつい保険屋さんに頼ってしまい、必要以上に加入して無駄な出費になることは注意すべき点であると学んだ。

    保険加入する前に一読してから、納得できない点や、必要ないかもしれないと感じた際は、見直したり、保険屋さんに確認することが、良いと感じた。

  • 警戒度を上げることはできる、これを有用に活用できるかはちょっと難しいかもしれない。

  • 小話形式で読みやすい。生命保険に限らず、営業マンの言うことは鵜呑みにせず自分で納得できるまでよく勉強してから判断しましょう、という内容です。はじめて保険を考える方にとっては得るものがあるでしょう。

  • 保険会社の営業員やCMにはうまい話がいっぱい
    この本を読んで少しでも騙されないように自分で正しい判断をできるようになればいい

    保険のいい話の裏にはこんなひっかけがあったんだとべんきょうになります

  • 保険より貯金だな

  • スーパーで10円20円安く買うのに躍起なのに、合計すれば自宅の次に大きな買い物になる保険は (難しいから思考停止して) なんとなく買ってるということがよくわかた。行動経済学はめちゃくちゃ実用的。

  • ■内容のまとめ

    ■この本からおさえておくべきTips
    1.行動経済学にだまされてはいけない
    2.皆が保険に入るというのはまやかし
    3.保険で年金を作ろうと考えないこと

    ■読後感
    保険に関する基本的なスタンスが示されている。

  • 行動経済学の視点からみて、保険の購入はどのような見えるのか?
    日本人は保険が好きで、しかも横並びが大好き。そこをついて保険屋がもうける。まぁ、どんな業界も同じかとは思います。消費者は常々、知識武装しないと損します。

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著者プロフィール

「保険相談室」代表
1959年生まれ。長崎大卒。95年アパレルメーカーから日本生命へ転職。約10年、営業職として在籍。2005年より複数の保険会社の保険を扱う乗り合い代理店へ。12年より現職。保険の有料相談、執筆、講演等に従事

「2021年 『生命保険は「入るほど損」?!<新版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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