これからの世界をつくる仲間たちへ

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093897648

作品紹介・あらすじ

これから世界がどう変わるのか、伝えたい

「コンピュータがもたらす新世界で輝くために、大切にすべきことがわかる一冊!」
Nakajin ( SEKAI NO OWARI )

* * *

著者・落合陽一氏は、28歳という若さにして、世界的にも「社会を変える」と見られている最先端の研究者だ。

2015年には、米the WTNが技術分野の世界的研究者を選ぶ「ワールド・テクノロジー・アワード」を受賞する快挙を成し遂げた。
月刊『文藝春秋』(2016年2月号)では「日本を元気にする逸材125人」に選ばれた。
「現代の魔法使い」と称され、「嵐にしやがれ」「サンデー・ジャポン」などメディアにも数多く出演、メディアアーティスト としても活躍する異才だ。

落合氏は、コンピュータが人間の生き方に根本的な変革を迫っているという。

世の中のすべてが変わる。

たとえば、これまでのホワイトカラーの仕事は、何もかもコンピュータに持っていかれる。
勉強していくら知識を得ても何の役にも立たない時代になる。

そんな世界で生き抜くためにどうすればいいのか。

落合氏は若者たちに熱く語る。
「魔法をかけられる側になってはいけない。魔法をかける人間になれ」と――。


【編集担当からのおすすめ情報】
「現代の魔法使い」と呼ばれる落合陽一氏。

「魔法」とは何か。

本書のプロローグには、こう記されています。

<スマホという小さな道具の中で、アプリを使いこなして便利に生きているつもりでも、それは誰かが作った「魔法」の世界を見ているにすぎないのです。(中略
現金を出さずにモノが買えるのはクレジットカードという「魔法」が作り出した世界で、多くの人は「店舗からクレジット会社が手数料を取って代わりに払う。
消費者はクレジット会社に後払いする」という「魔法のカラクリ」がわかっているでしょうが、スマホやコンピュータの進化で、世の中を動かしている「魔法」の仕組みを理解できず、ただ使っているだけの「魔法をかけられている人」が非常に多くなっています。
モチベーションを持ってコンピュータを下僕のように使う「魔法をかける人」になれるか、あるいは「魔法をかけられている人」のままになるのか。そこに大きな違いが生まれます。>

落合氏は、スマホのアプリや、SNSなどテクノロジーを単に「便利」と思って使っているうちは、「魔法をかけられている人」にすぎないといいます。
それでは、技術を操ることができる人に“奪われる”だけの人生となる。

それが嫌なら、「魔法をかける人」になれと説きます。

落合氏は、そんな近未来の姿を生々しく描き出し、そこで生きるための考え方をしています。

若い人たちにぜひ読んでもらいたい一冊です。
読めば、あなたの人生が確実に変わります。

感想・レビュー・書評

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  • 【考える葦】
    人間:身体のあるコンピュータ、ただし速度と精度に欠ける。
    何か悲しくなりますね。

    確かに現在解明されていないことを考え続けることができる状態というのは至福のときかもしれません。早く結果を出せと迫られると幸福感はなくなりますが、時間を気にせず未解明なことについて考え没頭できている時間は幸せを感じます。

    まだ、だれも見つけていない未知を考え続けることができる世界は最高です。

    -考える-
    インターフェイスとして人間が使われるのは悲しいです。
    コンピュータに使われる人間となってしまいます。「考えること」、「リスクを追えること」が人にできることです。

    遺伝的に脳の能力(スペック)には個人差があります。ただ、これはコンピュータでいうところの処理速度(スペック)の差と同じで、総当たり戦の処理速度が速いだけです。
    考え続ける能力は別にあります。スペックが低い人でも考え続けることはできます。というかスペックが低い人間は考え続けることを武器にするべきです。
    高スペックを遺伝できなかったことはどうしようもありません。しかし、これからは高スペックはコンピュータが担いますので、逆に考え続けることができる能力が重要になってきます。

    考えを続けていて、ふと我に返ることがあります。
    我に返ったそのとき、少し前に考えた状態を振り返ると至福のときを過ごしていたように感じます。この感覚です!

  • 今後の情報社会について。
    難解な箇所が多いです。
    スマホは道具の完成形ではないので、現在の環境インフラを制約条件として捉えるのはマイナスでしかなく、人とコンピュータの織りなす環境の最適化を各自考えるべき、との主張がなされていました。

  • デジタルネイチャーの時代に生きる「彼ら」がこの時代あるいは来るべき時代であちら側として生きていくには、コンピュータを使いこなす側=魔術の仕組みを把握し使いこなす側、すなわちクリエイティブ・クラスで活躍せねばならない。そのためには「あなた」(つまりわたし)は完全に乗り遅れてるし、間違っているし、コンピュータ社会で使われる側として幸せに暮らしてくれと言われているような気持になる。どこにもそうは書いていない、と反論はされるんだろうけど、やっぱり読んでもよんでも、この本の読者は「あなた」(つまりわたし)ではなく、私(=落合陽一)の仲間であって、はやくこちら側(つまりあちら側)へいらっしゃい、いままでの"間違った"、"時代遅れ"の価値観は捨てて、と言われてへこんでしまう。やっぱりもう間に合わないのかな?

  • 落合信彦氏の息子さんの本を読んだ。信彦氏は海外に出かけていって本を書いたわけだけど、倅の陽一氏はデジタル世界を旅して本を書いている。この違いは面白い。親子なんだから、1世代、時間にして20数年の時間経過しかないというのに、このふたりの書いている世界の違いの差が激しい。それだけ、この20数年の変化が激しい、ということなんだろう。

    お父さんの信彦氏の文章はサービス精神満点で、海外情報をまるでドラマを観ているかのように面白く読めた。対して、陽一氏の文章は、理系すぎて、私には、ちと読みにくい。サービス精神はあまりないと見た(笑)だけど、書いている内容はかなり高度な感じ。これからの世界を考えるためのヒントが盛りだくさん。

    キーワードは魔術という言葉。魔術または魔法というのは、オカルティックな意味での言葉の使用ではなくて「ある現象が起きているんだけど、理由がわからない、説明できないもの」という定義で使われている言葉。

    具体的には、その昔、火の使用というのはあきらかに魔術だった。火を使って、食べ物を煮たり焼いたりすると、食べ物の状態が変化するわけだけど、誰も変化する理由がわからない。まるで、火を司る魔法使いみたいなものが存在していて、不思議なチカラを行使している、としてしか、認識できなかった。それが20世紀になって「脱魔術化」の時代が始まった、と言われるように、あらゆる自然現象そして人間の神秘が科学によって、その魔術(と思っていたもの)の秘密、つまり世界の手品のネタをばらしてしまった。

    ところが、21世紀になって再び、新たな魔術が使われるようになった。それは人工知能のブラックボックスの中で日々新たに作られるデジタルな魔術。その昔の「火」などの魔術と違うのは、21世紀の魔術はコンピュータの中の黒いチップと一部の賢い人達が意図的に作った魔術だということ。その賢い魔法使いは、その魔法を求めている一般市民にお金と時間という対価を求める、というところ。

    で、陽一氏の考え方としては、今、すべての魔術の秘密を知る必要もないし、それは無理だけど、自分の専門分野をひとつでも、つくりあげて、その分野においては、どれだけニッチではあっても、魔術を行使できる魔法使いになるのを目指すべき、ということみたい。魔法というと難しそうだけど、他人にはどうやってそんなものが出来上がるのか、「すぐには」真似されない程度のスキルなり、情報、または発想を持つということ。実例として陽一氏は友人の起業例を紹介している。それはウナギトラベルという会社の事業アイデア。どんなことをしているかというと・・・・・・

    http://unagi-travel.com/
    これは面白い(笑)でも、これはすぐに真似されるのでは??????という気がしないでもないけど・・・まぁこの発想を生む感性というのが、魔術なのかな????

  • AI時代到来と共に自分たちは何が必要なのがが分かった気がする。私はまだ10代でホワイトカラーを目指していたが、その仕事さえも無くなる可能性も考えられると再認識させられた。とにかく強く感じたことが自分の価値、専門性だ。日本の大学で国際教養学部が多く新設されたりと、何かと外向き思考が強いことは良いのだと思うがそこで得られるものは何だろうと感じた。
    本文中の"歩く事例集"にはクスッとさせられた笑

  • 創造することの土壌が変わった
    生まれた時からあった世代

  • メカニカルアーツを把握した上での、リベラルアーツが重要!
    これが、AIを使いこなす方法!

  • 予言の書。
    ワクワクする気持ちと、自分の日常とかけ離れていて
    「もうだめだ…」と落ち込む気持ちが交互にやってくる。でも読んでしまうのは、未来がどうやらこれまでとはけた違いのスピードで変化していくらしいこと、それが楽しみなのだ。
    ナンバーワンかつオンリーワン!?さらっと言うけど、その専門性はどうやって探していったらいいんだろう…。


    それぞれが、自分がやりたいなと思ったことを淡々とつづけていくこと。
    コンピューターは敵はなく、身体の一部になっていくこと。
    英語やプログラミングを頑張るより、それらを使って何をするか考え続けること。
    いつでも深く掘り下げて考え、アウトプットできる思考体力をつけること。

  • 落合陽一さんの実体験を並べてながら今後のIT社会の進歩について書かれている。

    新しい世界に向かって今日から何をはじめるのか。輝かしい未来のために。

  • コンピュータの出現により、世の中は変わってきている。世代間の感覚や常識も当然変わることを知らなければならない。
    自分に専門性を持つこと。
    単に技術を使う人にならない。それはすなわち、魔法にかけられる人にならないことに通じるだろう。

    専門的な暗黙知を持つ知的労働者を目指す。
    ただ、そこにはロールモデルはいない。
    真似にしかならないからである。

    言語化して説明するには基礎知識はもちろんのこと、様々な知識と連結させながら、猛烈に頭を使い考えなければならない。
    つまり、言語化は最高の思考ツールである。

    思考体力をつけるには、子ども時代に対話を大切にする。掘り下げて考える習慣を身につけさせる。

    コミュニケーションでまず大切なのは、語学的な正しさではなく、ロジックの正しさ。

    市場価値を高めるために必要な力は以下であるのが筆者の考え。
    *言語化する能力
    *論理力
    *思考体力
    *世界を相手にする
    *経済感覚
    *世界は人が回しているという意識
    *専門性

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著者プロフィール

落合陽一(おちあい よういち)
メディアアーティスト、研究者。2015年より筑波大学図書館情報メディア系助教、デジタルネイチャー研究室主宰。2015年Pixie Dust Technologies.incのCEO。2017年から筑波大学学長補佐、大阪芸術大学客員教授、デジタルハリウッド大学客員教授を兼務。2017年12月からは、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社による筑波大学デジタルネイチャー推進戦略研究基盤 基盤長 及び 准教授を兼務。代表作に、最初の著書『魔法の世紀』、『日本再興戦略』『デジタルネイチャー』など。ほかにも様々な作品と著作に関わる。2019年9月7日、『2030年の世界地図帳』を刊行。

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