日本の近代 猪瀬直樹著作集12 黒船の世紀 (第12巻)

  • 小学館 (2002年10月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (402ページ) / ISBN・EAN: 9784093942423

作品紹介・あらすじ

日本人は外圧(ガイアツ)の中で何を考えてきたか

日露戦争の勝利は日米開戦の序章でもあった。太平洋を挟んでの対抗意識が芽生え、両国で数々の「日米未来戦記」が発表されている。現実的な戦力分析によるシミュレーション、自国の堕落を憂いながら奮起を促す精神論からSF的発想のドラマティックなものまで、日本人の精神に多大な影響を与えている。中でもヨーロッパまで出向き、第一次世界大戦の戦禍を目の当たりにした水野広徳の『次の一戦』は、きわめて的確な内容で、開戦の無謀さを警告するものであったが、開戦=勝利への期待から、重視されなかった。軍部の独走だけがクローズアップされるが、国民の間にこそ、戦争を望む気運があったのではとの示唆は、日本人の精神史を辿る上でも興味深い。

感想・レビュー・書評

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  • 先日、トーキョーの福都知事になった猪瀬氏の本です。

    星5つじゃ、足んないや。

    でも、「日本人なら読むべし」とか、下らん事は言いません。
    「たまたまこの島国に生まれたから、日本語使ってますけど?」って人、是非どーぞ。


    「原爆しょうがないって」とか、「年金データ無くなっちった」とかが報道されてはいる。
    でも、そういった事柄の本質的な原因が一体何処にあるのか、何も究明・解決されないままニュース=雰囲気としてナガサレてる。メディアが本来の機能を果たせてない。

    ホントはさ、「原爆」の意味云々じゃなくて(勿論、戦争兵器として逸脱した大量「虐殺」兵器である事、その悲惨さは今後も問題として扱われるべきだけど)、「なんでアメリカと戦ったのか」っていう根っこのとこから整理・情報収集して、個人として認識していないと、今起きている全ての問題が曖昧になっちゃうんじゃないの?
    なんだか、「原爆」っていう言葉が、思考や文脈、議論を断絶して封印する、呪いの言葉みたいになっている気がする。
    日米戦発生の原因と、年金問題発生の原因は、造作もなく同じ理由で繋がるんだよね。

    どんだけ一生懸命に働いて、子孫残して死んだとしても、知ろうとしなかった無責任さはつきまとう。

    自分が何者か、人間が何なのか、思春期終わっても悩み続けるのが自分らしさだと感じる方、是非どーぞ。

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著者プロフィール

猪瀬直樹
一九四六年長野県生まれ。作家。八七年『ミカドの肖像』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。九六年『日本国の研究』で文藝春秋読者賞受賞。東京大学客員教授、東京工業大学特任教授を歴任。二〇〇二年、小泉首相より道路公団民営化委員に任命される。〇七年、東京都副知事に任命される。一二年、東京都知事に就任。一三年、辞任。一五年、大阪府・市特別顧問就任。主な著書に『天皇の影法師』『昭和16年夏の敗戦』『黒船の世紀』『ペルソナ 三島由紀夫伝』『ピカレスク 太宰治伝』のほか、『日本の近代 猪瀬直樹著作集』(全一二巻、電子版全一六巻)がある。近著に『日本国・不安の研究』『昭和23年冬の暗号』など。二〇二二年から参議院議員。

「2023年 『太陽の男 石原慎太郎伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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