九十歳。何がめでたい

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  • 小学館
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本棚登録 : 1551
レビュー : 274
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093965378

感想・レビュー・書評

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  • 佐藤愛子のエッセイは昔好きで出るたびに読んでいたが、常識的なことを大声出して怒ってるということが多くて、読まなくなった。このエッセイについてはすごい人気で久しぶりに読む。面白い。新幹線を3分速くするような『文明を進歩させる必要はない。進歩が必要だとしたら、それは人間の精神力である。』と言った怒り方は変わっていないのだけど、直球ど真ん中ぶりがかかえって新鮮だったりする。子ども蹴ったサッカーボールがあたって怪我した事件で、今はなんでも責任を問う時代で寛容の精神がないなんて怒りも、製造物責任(PL)法の時代なんだから古いということなんだが、改めて人の非をあげつらう風潮の今を思ったりする。

    また、水洗トイレで水を流そうとしたがハンドルがないとか、先生が廊下に生徒を立たせると教育を受ける権利の侵害と言うという「サザエさん」の波平批判の話などは新鮮。

    この世を去る時に食べたいものはと聞かれて、『「そんなもの、何もないです」今でさえ食べたいものなんか何もないのだ。死ぬ時に食べたいものがあるわけがない。』なんて佐藤愛子らしい。

    笑って、共感して、納得する。

    あとがきで、すべての仕事をおりたら、『「私は1人でムッと座っている。べつに機嫌が悪いというわけではないのだが、わけもなく1人でニコニコしているというのもヘンなもので、自然とムッとした顔になるのです。』

    老人性ウツになりかけた時に、この連載の話が来たので喜んで引き受けたとあるが、それがこれだけのヒット。本人はどうなんだろう。

  • 高校生のころ、北杜夫、遠藤周作、安岡章太郎、といった人たちの随筆にはまって、ずいぶん読んでいた時期に、愛子さんのものも、あまり多くないが、読んで腹を抱えて笑った。あれからもう40年近く経ち、自分も歳をとったが、愛子さんの変わらないところにほっとさせられた。人は元気が一番。

  • さすが愛子さん。健在ですね。

  • テレビCMでの「いちいちうるせー」
    というセリフしか残ってない。
    感心して読んでたのに…なんでだろ

  • 「何がめでたい」って、誰にも気兼ねせずに言いたいことを言えるようになるのは素晴らしい。

  • このところ、しっかりした内容の著作を読む精神力が衰え切っていてダメですね。佐藤愛子さんには大変失礼な物言いで申し訳ありません。さらに、お歳のことを言うのは益々無礼の上塗りになりますが、90歳を越えてこれだけの文章を書き続けるエネルギーには本当に驚かされます。私は読むエネルギーすら心もとない状況で、情けない限りです。

  • レビュー省略

  • 内容自体は、特に目新しいと思うことは書いていませんでした(私にとっては)。

    ただ、そのありきたり(失礼な言い方ですみません)な内容にも関わらず、面白く読めました。

    話の構成の仕方と、筆致にユーモアがある、所謂、上手い文章を書かれているのだと思います。

    流石、ベストセラーです。

    サクサク読めるので、興味があるなら読んだ方が良いと思います。

  • 佐藤愛子さんのエッセイ。人生のベテランらしい切り口痛快。新聞の人生相談欄への投稿内容をいい歳してそんなこと他人にそうだするか、とか皮肉るのが笑えた。確かにそうだ。日常のつまらない小さな悩みから少し解放されます。

  • 7月13日読了
    ぐちゃぐちゃ飯がよかった

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著者プロフィール

佐藤 愛子(さとう あいこ)
1923(大正12)年、大阪に生まれる。甲南高女卒。
1969(昭和44)年、『戦いすんで日が暮れて』で第61回直木賞、1979(昭和54)年、『幸福の絵』で第18回女流文学賞、2000(平成12)年、『血脈』で第48回菊池寛賞、2015(平成27)年、『晩鐘』で第25回紫式部文学賞を受賞。2017(平成29)年、旭日小綬章を授賞。ユーモアあふれる世相風刺と人生の哀歓を描く小説およびエッセイは多くの読者の心をつかむ。
著書に『九十歳。何がめでたい』(小学館)、『私の遺言』(新潮文庫)、『晩鐘』『血脈』『わが孫育て』『我が老後』シリーズ――『我が老後』『なんでこうなるの』『だからこうなるの』『そして、こうなった』『それからどうなる』『まだ生きている』(以上、文春文庫)、『ああ面白かったと言って死にたい――佐藤愛子の箴言集』『幸福とは何ぞや―佐藤愛子の箴言』『そもそもこの世を生きるとは―佐藤愛子の箴言集2』(以上、海竜社)ほか、著書多数。

「2019年 『ガムシャラ人間の心得』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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