九十歳。何がめでたい

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 1541
レビュー : 274
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093965378

作品紹介・あらすじ

待望の単行本がついに発売。実にめでたい!

『九十歳。何がめでたい』というタイトルには、佐藤愛子さん曰く「ヤケクソが籠っています」。2016年5月まで1年に渡って『女性セブン』に連載された大人気エッセイに加筆修正を加えたものです。

大正12年生まれ、今年93歳になる佐藤さんは2014年、長い作家生活の集大成として『晩鐘』を書き上げました。その時のインタビューでこう語っています。
「書くべきことは書きつくして、もう空っぽになりました。作家としての私は、これで幕が下りたんです」(「女性セブン」2015年2月5日号より)

その一度は下ろした幕を再び上げて始まった連載『九十歳。何がめでたい』は、「暴れ猪」佐藤節が全開。自分の身体に次々に起こる「故障」を嘆き、時代の「進歩」を怒り、悩める年若い人たちを叱りながらも、あたたかく鼓舞しています。

自ら災難に突進する性癖ゆえの艱難辛苦を乗り越え92年間生きて来た佐藤さんだからからこそ書ける緩急織り交ぜた文章は、人生をたくましく生きるための箴言も詰まっていて、大笑いした後に深い余韻が残ります。
ぜひ日本最高峰の名エッセイをご堪能ください。

















【編集担当からのおすすめ情報】
収録されたエッセイの中には、15年に大阪・寝屋川市で起きた中学1年の少年少女殺害事件や、16年に発覚した広島・府中市の中学3年生の「万引えん罪」自殺問題から、高嶋ちさ子さんのゲーム機バキバキ事件や橋下徹元大阪市長のテレビ復帰に至るまで、折々の出来事と世間の反応について歯に衣着せぬ物言いで迫ったものもあります。

とりわけそうした時評からは、怒れる作家と称される佐藤さんのあたたかな眼差しが心に沁み入ります。世間で論じられていた視点とは全く違う、佐藤さんならではの視点にも注目してください。

感想・レビュー・書評

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  • 色んなことにピシャッと言い切るのが気持ちいい。

  • 今は95歳?

  • 自分にはない考えを持った方だった。

  • なんだかとても共感できる内容で。
    わたしは90超え出来るかどうか甚だ怪しいけども。

  • 著者の、現代への喝を受け取れた本。
    人生は、シンプルで単純なもの。ややこしくしているのは現代の便利さと心の弱さ。
    著者の ”自分の弱さと戦う!戦わないで嘆いているのは甘ったれだ!駄目だと思うならその駄目さを駄目でなくすればいい。” この一行を読んで、なんだかはっ!としたと同時にそうか、なんて単純なんだろうと思えてきた。自分が自分の弱さと言い訳でがんじがらめにされすぎてややこしくなってしまっていた。
    前だけ見て今この瞬間だけに集中して考えていけばいいんだ。
    人生の先輩は、やっぱり言葉の重みがあるなーと思えたエッセイ集。

  • 90歳、というと世間の人はめでたく思うことが多いが、実際は老いることで、日常生活の中で困難に感じることも多い。世間の目と90歳の目線とのギャップを描いたエッセー。

  • 平成ベストセラーシリーズ
    平成29年(2017年)
    ・1/6 ドナルド・トランプが第45代アメリカ合衆国大統領に就任
    ・9/9 桐生祥秀が100m走で日本初の9秒台 (9.98秒)を達成
    ・9/20 安室奈美恵が2018年をもって歌手活動引退を発表

    平成29年のベストセラー年間売上1位は佐藤愛子著『九十歳。何がめでたい』(トーハン調べ)

    この本を手に取って初めて佐藤愛子さんという人を知りました。刊行当時92歳、大阪出身の小説家。怒りが元気の源というだけあって本の中でもプリプリカリカリお怒り。
    いわばご年配のマツコ・デラックスが世相のあらゆる事象を斬るエッセイ集といった感じです。
    見るもの触れるものに怒り散らして騒々しいお人だな、というのが読み始めの感想でしたが、徐々にその怒りがクセになります。

    印象的だったものを数点ご紹介。
    ●来るか?日本人総アホ時代
    「文明の進歩」は暮らしを豊かにしたのと引き替えに、我々の中にあった謙虚さや感謝や我慢などの精神力を摩滅させていく、というお考えは常々考える#便利が人をダメにする をうまく言語化していただきました。
    ●一億論評時代
    いくつになってもマンガで大笑いできる「幸せを心に持っている人」でありたいと思いました。
    ●グチャグチャ飯
    それまでとテイストの違う内容でウルッ。遠く実家で暮らす猫たちが死んだら…と思うと余計に心にくるものがあります。

    全く関心のなかった新聞の人生相談欄ですが、これからは機会があれば覗いてみることにします。

  • サラッと読みやすい本でした。
    無知で佐藤愛子さんを存じあげていませんでしたが、昭和生まれの私には、子供の頃を思い出し、人を許す気持ちや、そんなに深く考えなくていいんじゃないと教えてもらったようで、気持ちがとても楽になりました。
    上手くいかない時や、考え込んでしまっている時に、また、読んでみたいな。

  • これ面白い!みなさんぜひ読んでみて!

  • 変な理屈なんて考えなくていいんだなと。楽しかったです。
    祖母がこれくらいの年齢なので、話していることと繋がって、改めてこう感じながら過ごしているんだなと思いました。
    祖母もこの本を読んで面白がっていました。
    人生100年時代と言われているこれから、難しいこと考える前にこれ読むといいんじゃないかと思います。

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著者プロフィール

佐藤 愛子(さとう あいこ)
1923(大正12)年、大阪に生まれる。甲南高女卒。
1969(昭和44)年、『戦いすんで日が暮れて』で第61回直木賞、1979(昭和54)年、『幸福の絵』で第18回女流文学賞、2000(平成12)年、『血脈』で第48回菊池寛賞、2015(平成27)年、『晩鐘』で第25回紫式部文学賞を受賞。2017(平成29)年、旭日小綬章を授賞。ユーモアあふれる世相風刺と人生の哀歓を描く小説およびエッセイは多くの読者の心をつかむ。
著書に『九十歳。何がめでたい』(小学館)、『私の遺言』(新潮文庫)、『晩鐘』『血脈』『わが孫育て』『我が老後』シリーズ――『我が老後』『なんでこうなるの』『だからこうなるの』『そして、こうなった』『それからどうなる』『まだ生きている』(以上、文春文庫)、『ああ面白かったと言って死にたい――佐藤愛子の箴言集』『幸福とは何ぞや―佐藤愛子の箴言』『そもそもこの世を生きるとは―佐藤愛子の箴言集2』(以上、海竜社)ほか、著書多数。

「2019年 『ガムシャラ人間の心得』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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