ネコはなぜ夜中に集会をひらくか―イヌとネコの行動学入門 (小学館文庫 R お- 3-1)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094020717

作品紹介・あらすじ

人間のもっとも古い友だちであり、もっとも身近な動物・ネコとイヌ。今や人の心のケアにまで大きな働きをしている彼らの、知られざるプライバシーを、やさしく解明した本。

感想・レビュー・書評

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  • 地域猫がたまに夜に集会をしている理由が知りたくて、古本屋で見つけて読んでみた一冊。結果としてはイマイチだったかな~、生態についての文章なら日高先生の方が断然上だし、ネコへの愛情なら山下さんの書き方の方が伝わってくる。「思う」とか、「○○なのだろう」とか説明をするべきところで言い切らないのも知的好奇心がいまいち満たされない感じを受けました。まぁ、そんな本もありますよね。

  • 借りたのは単行本のほう。父親が『ツルはなぜ一本足で眠るのか』という本を持っていたが、その本と同じ著者らしい。つまらなくはないけど、参考になりそうなことは書いてなかった。

  • (2007.06.19読了)(2005.05.20購入)
    副題「ネコとイヌの行動学入門」
    表題は、猫の本のようですが、副題が「ネコとイヌの行動学入門」ですので、ネコとイヌの本です。前半が「ネコ世界へのアプローチ」、後半が「イヌの世界の解剖学」です。
    1項目3頁から5頁ぐらいで具体的な事例を挙げながら説明しているので読みやすくなっています。

    ●体内時計(66頁)
    動物には、自然に時間の経過などがわかる「体内時計」という仕組みがある。他内時計によるネコの時間感覚には、実に鋭いものがあり、それは毎朝、目覚まし時計のなる少し前に、鼻をこすり付けるなどして、主人を起こすネコがいることからもわかるだろう。
    ●高い場所が好き(72頁)
    自然界にいる山猫の場合、木の上で、獲物を待ち伏せするのがごく普通の生活だ。
    加えて山猫は、犬の仲間などに襲われたりすれば、直ちに木に登って、安全な場所に避難してしまう。
    さらにもうひとつの理由として、高いところにいさえすれば、自分が大きく見えて、優位にたてる。
    ●草の葉を食べる(82頁)
    細葉の草を食べる一番直接的な理由は、便通を調えることにあるように思われる。
    ●ネコは人間の言葉がわかるのか(127頁)
    注意深いネコには、人間の気持ちや発する音が、やや詳細にわかるというのが、本当のところではないだろうか。
    ●爪とぎ(135頁)
    ネコの爪とぎは、つめを鋭くするための行動ではないのである。古くなった爪のサヤを落とし、新しい爪を出すための行動なのだ。

    著者 小原 秀雄(おばら ひでお)
    1927年 東京生まれ
    動物比較生態学者
    女子栄養大学名誉教授
    (2007年7月3日・記)
    ☆関連図書(既読)
    「ネコたちをめぐる世界」日高敏隆著、小学館ライブラリー、1993.04.20
    「猫のなるほど不思議学」岩崎るりは著、ブルーバックス、2006.03.20
    (「BOOK」データベースより)amazon
    人間のもっとも古い友だちであり、もっとも身近な動物・ネコとイヌ。今や人の心のケアにまで大きな働きをしている彼らの、知られざるプライバシーを、やさしく解明した本。

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著者プロフィール

1927年、東京生まれ。国立科学博物館助手を経て、1969年、女子栄養大学教授(生物学)に。1998年、定年退職。同大学名誉教授。専門領域は、哺乳類論(動物学)、人間学、環境科学(自然保護論)ほか。国際哺乳類学会、国際自然保護連合(IUCN)、世界自然保護基金日本委員会(WWF-J)等の国際関係役員、総理府動物保護審議会委員等を務め、現在、NPO法人野生生物保全論研究会会長、総合人間学会副会長、共生社会システム学会会長、日本環境会議代表理事、ヒトと動物の関係学会顧問、日本自然保護協会顧問など。世界野生生物基金(WWF-I)の保護功労賞(1982年)、国連環境計画(UNEP)のグローバル500賞(1988年)、毎日出版文化賞(1966年)、産経児童出版文化賞(2003年)など受賞歴多数。最近の著書に、『現代ホモ・サピエンスの変貌』(朝日新聞社、2000年)、『都市動物の逆襲』(東京書籍、2001年)、『ゾウの歩んできた道』(岩波書店、2002年)、『人類は絶滅を選択するのか』(明石書店、2005年)、『小原秀雄著作集』〈1〉〈2〉〈3〉〈4〉(明石書店、2006〜2007年)などがある。

「2009年 『「弱肉強食」論 動物からヒト、人間まで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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