天皇になろうとした将軍(小学館文庫): それからの太平記 足利義満のミステリ (小学館文庫 R い- 1-11)
- 小学館 (1998年3月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094023015
作品紹介・あらすじ
足利義満の秘められた野望を明らかにする
なぜ戦乱記を「太平」記と記したのだろうか? 後醍醐天皇の「遺言」に秘められたこととは。金閣寺に塗り込められた足利義満の「野心」。金閣「寺」の命名に秘められた義満「暗殺」の真相。義満暗殺の「実行犯」と「大文字焼き」の秘密…。日本史上かつてないほどの戦乱の世、下克上はびこる南北朝の時代とは現代の写し絵ではないか。"目からウロコ"の井沢流、歴史謎解きの冴えが光る。解説・吉村作治。
感想・レビュー・書評
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小説かと思って読んだら違った
足利義満の野望をクリアにした歴史的検証
さらには義満の祖父尊氏と後醍醐天皇の関係
太平記の大河ドラマは私も見ていたが
尊氏の対応にイライラするところは確かにあった
代表作「逆説の日本史」をはじめ
数々の歴史検証をいつも楽しく読ませてもらっている
その歴史検証作品の最初の一歩となった作品とのこと
ここから現在の井沢元彦が始まったんですね
南北朝の不可解だった部分が一気に解けました詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
論理が明快で、かつ読み易い。これでより一層南北朝時代に興味を持つようになった。
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足利義満
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ミステリーでもなんでもなく、普通に積み上げた歴史的証拠
によって尊氏のとんでもない野望が、時を経て明らかに
なっただけのこと。
ミステリーなんてつけたら、小説みたいじゃないか〜 -
足利義満の陰謀を論理的な推理のもとに描いたもの。リアルだし、おもしろい。歴史って、不思議ですよね、ホントのトコは誰にもわかんないものを推理していく作業ってチョット面白そう。
逆説の日本史で有名な井沢さんの作品。