朝日新聞の正義(小学館文庫) (小学館文庫 R い- 1-13)

  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094023039

作品紹介・あらすじ

日本を代表するメディアである「朝日新聞」。その「護憲」「平和」「人権」思想は、戦後日本にどのような影響をもたらしたのか。なぜ朝日は尊大でいられるのか、まるで「人権真理教」の新聞ではないか、朝日の民主主義ほど怪しいものはないなど、「新・ゴーマニズム宣言」の漫画家・小林よしのり氏と「逆説の日本史」の作家・井沢元彦が徹底討論、その問題点を浮き彫りにしていく。史上最強の論客の初顔合わせでペロリッ!化けの皮を剥いでやる。

感想・レビュー・書評

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  • 読んで良かった

    正しい歴史認識が必要
    今回のコロナ禍で、世の中におかしい流れがあること、やっと私も気づけました

    昔から愛国心を持つようなこと、日本国旗を玄関に掲げたら、何か少し後ろめたいような感じがした
    そう思った自分に泣けてくる

    日本人として愛国心を持つのは当たり前
    従軍慰安婦に対しての知識は、さらに増やしていき自分の中で確固たる信念を持ちたいと思った

  • 【本の内容】
    日本を代表するメディアである「朝日新聞」。

    その「護憲」「平和」「人権」思想は、戦後日本にどのような影響をもたらしたのか。

    なぜ朝日は尊大でいられるのか、まるで「人権真理教」の新聞ではないか、朝日の民主主義ほど怪しいものはないなど、「新・ゴーマニズム宣言」の漫画家・小林よしのり氏と「逆説の日本史」の作家・井沢元彦が徹底討論、その問題点を浮き彫りにしていく。

    史上最強の論客の初顔合わせでペロリッ!化けの皮を剥いでやる。

    [ 目次 ]
    まえがき 「凶悪なおせっかい」宣言
    第1章 ワシらも「朝日少年」だった
    第2章 これは「人権真理教」の新聞なんよ
    第3章 なぜ朝日は尊大でいられるの?
    第4章 朝日の民主主義ほど怪しいものはない
    第5章 「ショッカー」から「善人」への挑戦状
    あとがき 冷静な「情報の提供者」たれ!

    [ POP ]


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    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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    [ 参考となる書評 ]

  • まあまあ

  • よしりんVS.朝日新聞擁護派の対談だと思い込んで買ってしまった。同じ想いを持つ者同士だと話が極端になりがちですね。思い違いだったとはいえ、違った思想を持つもの同士のやりとりが読みたかったなと思います。私はよしりんは大好きだけどすぐに「彼こそ神だ」などと言う単純な思考には疑問を感じます。朝日についてはお二人と同感ですが、要は何事に対しても客観性が必要ってことだと思う。自分で考えよう!

  • 朝日新聞は反日新聞だった。

  • 同志的な二人の対談なだけに了解事項は端折ったのかな。歴史観も朝日の謀略も単純になっちゃった。よしりんはわかり易く朝日を戯画化するけれど、それに抗おうとする二人も滑稽に感じた。ただし、彼らの警告は留意したい。言論機関の権威たろうとすることと経営を維持していくことの両立を探るなかで、朝日は自己を欺瞞してるんだろうなとは思った。朝日も悪いのだと思うんだけど、批判するならもっと頑張れよ。

  •  朝日新聞の正義? 本屋の平積み本のタイトルが目に飛び込んできた。マスコミの堕落腐敗有害性が近年とくにネットを中心に指摘されているが、そのこともあり手にとって見ることにした。

     本書は最初から最後まで小林氏と井沢氏の対談形式で纏められている。主な内容は題名の通り、朝日新聞を中心としたメディアに関する捏造・すり替え・取材された方々の発言の悪意の改ざん(部分的に取り上げることで発言意図が改変されて読み取れるようにする)・データの恣意的な引用(読者が期待したとおりの誤解をすることを予定したような構成等)・印象操作、等等、例を挙げればきりが無いが様々な指摘が実例(おもに体験)を引用して対談中になされている。

     また本書は問題点の指摘・列挙だけに留まらずジャーナリズム一般、日本人一般の話にも及ぶ内容となっている。以下に2,3とくに目に付いた事項の概略を述べたい。

     特に目についた指摘の一つに、朝日の主張する「護憲」の内容に関してのものがある。井沢氏によれば、「護憲」の内実は憲法9条と憲法前文の「平和主義」の護持であるという。もし「護憲」を文字通り受け取れば憲法1条で天皇の位置づけが明記されており、相応の敬意を払うことが「護憲」に該当する態度である。しかし、共産党が参議院開会式(天皇陛下が出席)には欠席することを言わなければおかしいが、それをしない(都合の悪いことは無視する)態度を決め込んでると指摘している。

     また、井沢氏は平和論を唱える人がいるから「部落差別」がなくならないと指摘する。この観点の指摘は初めて見たので大変驚いたが、かなりはしょった説明ではあったが、納得のいくものであった。平和論=部落差別の根拠として述べられている内容を誤解を恐れず超簡単にいうと、日本人は昔から”穢れ”を嫌うという信仰がある。という指摘に始まり、この穢れというのは「血の穢れ」「死の穢れ」であり、これが何を意味するかというと、軍事、警察、皮革を作る業者、死体を扱う業者等への差別に繋がった事。平安時代中期に常備軍が廃止された歴史があるが、軍がいなくなれば当然治安の悪化が発生したのであるが、その結果「けがらわしい」仕事(警察業務や死刑執行等必要な仕事)を貴族からみた下の人々(部落差別の起源)にやらせて、自分たちは手を汚さないですませた経緯があるのである。これは後に自衛集団としての武士が各地に登場する遠因となった。
     
     さらに、井沢氏の指摘になるが「戦前は空想的軍国主義」「戦後は空想的平和主義」どちらも本質的に似ていることを指摘している。国家の意思決定の観点から、戦前は軍部の独走、戦後は各省庁の勝手な行動が象徴的に指摘されている。また紙面で軍国・平和人権それぞれを戦前・戦後において常に主導してきたのが朝日新聞をはじめとした大手メディアなのも皮肉だろうか。

     ジャーナリストはイデオロギー以前に「事実」を国民に伝えるべきことを井沢氏は本誌で主張されているが、朝日新聞は自らが考える「正義」のためには国民を善導するためには脚色捏造も許されると理解しているようだということを再三指摘している。これでは戦前の大本営発表の二の舞である。「事実」を正確に国民に伝えたうえで国民が判断することこそが一番大切であることを指摘している。

     本書の内容は一般読者の視点からみると(特に批判的に見る読者)、どこまでが事実に即した内容になっているのか?作り話混ぜてるんじゃないか?と考えることは可能であろうし、私もどこまでが真実か計りようがない(調査して裏を取ろうという読者はまずいないだろう)。しかし、内容は読者一人一人が多方面からの情報や資料を総合して信用に値する内容かどうか判断していけばいいことであろう。

     本書は10年前のものであるが、10年前の時点ですでにメディアのいかがわしさをこれだけ指摘していたのかと驚くばかりであった。495円とお手軽な価格でもあるので、メディアの真相に興味のある方は、その入門知識導入の観点からもお手頃であると思う。

  • 井沢元彦さんと小林よしのりさんの対談。

    いや〜痛快ですね〜。『社会の木鐸』と標榜して憚らない朝日新聞の傍若無人ぶり、鉄面皮ぶりを徹底的にこき下ろしてます。

    朝日新聞の蛮行は、最近でこそちらほら聞くようになってきましたが、いまだに『クオリティーペーパー』だと信じている人たちの多いこと。

    先入観なしに客観的に読めば、朝日の主張っていうのは一貫性もなく、ご都合主義で、話し合い絶対主義で(話し合いができない相手がいるという現実を決して受け入れないんだよなぁ〜。)、一国平和主義で、アナクロで、理想主義・・・そういったものばかりだということに気が付くはずです。(実際問題、自衛隊がダメだというなら、もし北朝鮮が日本に向けてミサイルを撃ってきたら、もしくはアメリカを狙ったミサイルが日本の上空をとんでいったとしたらどうするのか?という答えを、朝日新聞はいまだにだせていませんよね。)

    朝日新聞が、

    戦前は軍国主義を礼賛していたのを知っていますか?

    北朝鮮は夢の国だと喧伝し、たくさんの日本人妻が北朝鮮に行く一因となったことを知っていますか?

    文化大革命を礼賛していたのを知っていますか?

    カンボジアに虐殺はないと主張していたことを知っていますか?

    北朝鮮による拉致はない、日本の妄言だと主張していたことを知っていますか?

    ねつ造、歪曲・・・ジャーナリストとして最も最低の行為をしておきながら、そのことに対する謝罪をしてこず、今ではその事実に頬かむりしていることを知っていますか?

    ・・・こんな例は枚挙に遑がありません。

    『百人切り』、『従軍慰安婦』、『記事ねつ造』等々。今日の歴史認識問題っていうのは朝日を端に発したものがほとんどですよね。これらの根拠は、何の裏付けもなかったり、ねつ造されたものだったりと、ムチャクチャ。それなのに朝日新聞はそれらの杜撰な報道を謝罪するどころか、いまだに論理のすりかえを行いつつ、自分たちの主張が正しいとし、それに反するものを徹底批判。

    他にも朝日には看過できない問題が山積み。この本のように、そういったことをばんばん主張していかないと、朝日の思惑通り、日本は反日日本人に支配され、崩壊してしまうだろう。朝日は獅子身中の虫。あそこまで反体制・反日マスコミは世界でも稀有な例だと思う。

    それにしても、朝日ってのは一体何なんだろう?彼らの主張の根本にあるのは、『中国・北朝鮮は善、日本は悪』、『自分たちの主張に反する者はみな悪』って考えなんだろうな〜。野党と同じなんですよね。とりあえず与党がやることなすこと全て反対を唱えるだけ。対案なんかも一切出さず。自分たちの主張に反することは、検討することもなく、全否定。あまつさえ、そういった主張は悪である、そういったことを主張する人間は右翼である、軍国主義者であると決めつけたり。

    朝日の主張を論理的に、きちんとした裏付けのもと論破すると、とたんに論点をすりかえてのらりくらりとかわし、反省することもなく、また同じ主張を繰り返す。

    アジア諸国に謝罪しろとか、過ちを認めろとか主張するくせに、自らの過ちには頬かむり。決して謝罪はしない。万が一謝罪してもさり気なく言い訳してみたり、他に責任転嫁したり。卑怯なんだよ、やってることが。

    朝日ってのは、なんの根拠も裏付けもない話を、感情論だけで主張するんです。例えば、従軍慰安婦問題。事の発端は吉田清治の著書。これは全くのデマで、すでにフィクションだと証明されたが、それまで朝日は、これが『真実』であるとして、日本軍の凄惨さを書き立てた。あまつさえ、『従軍慰安婦』探しに韓国にまででかけた。そこで『被害者』と言われる人達をひっぱりだしてきて、プロパガンダとして利用。

    この著書が全く根拠のないデマだと証明されたとたん、吉田清治について触れなくなり、今度は自分たちがひっぱり出してきて作り上げた『元慰安婦』たちの証言を裏付けをとることもなく、鵜呑みにして、ばんばん書き立てる。

    自分たちの主張が論破されると、そのことについて謝罪することもなく、その話題に次第に触れなくなるだけで終わらせる。そして手をかえ品をかえ、論理をすりかえて、新たな『事実』をでっちあげてくどくどと妄言を振りまく。いまでは、『従軍慰安婦』を証明する資料は一切ないし、そんなものは存在しなかったと言うことが明白な事実と判明しても、論理をすりかえては『あった』とがなりたてる。

    朝日新聞は、情報操作をしてるんです。巧妙で、狡猾で、陋劣な手段を使って、国民を洗脳してるんです。結論ありきで記事を書くんです(卜部侍従日記なんて、一部分だけをとりあげて報道するなんて明らかにおかしいでしょ?その前後の文脈もわからないままリークするなんてあり得ない。明らかに情報操作)。どんな主張も、自分たちに有利になるようにねじ曲げるんです。

    そういや、週刊朝日が安部首相秘書によって名誉毀損で訴えられてましたよね。あれも『安部憎し』が高じた結果の妄言ですよね。あと、高校野球の特待生問題。高野連と朝日は切っても切れない濃密な関係。だから朝日以外の新聞は高野連批判をしているにもかかわらず、朝日はひたすら擁護。その擁護論を、高野連の理事がその肩書きを隠し、一記者のフリをして、新聞のコラムに書くんだから、倫理観のかけらもないよね。読者をバカにしてるよ。

    日本人というのは、新聞には正しいことが書かれていると暗黙のうちに信じています。確かに本来、新聞というのはそうあるべきなのです。しかし、現実は違います。朝日は決してクオリティーペーパーなんかじゃない。『ジャーナリスト宣言』が聞いて呆れる。

    私たちは朝日新聞に洗脳されないためにも、しっかり自ら学ぶこと、疑問をもつことが必要です。朝日の記事を鵜呑みにして、自ら考えない人間もまた、罪なのです。

  • 発売からかなり時間がたってるからか知らんんけど、すごいクドかった。権力を批判するマスコミが実は一つの権力であり、官僚を批判するマスコミの体制は官僚的だったということですね。要約。

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著者プロフィール

1954年、名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社。報道局在職中の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念。独自の歴史観からテーマに斬り込む作品で多くのファンをつかむ。著書は『逆説の日本史』シリーズ(小学館)、『英傑の日本史』『動乱の日本史』シリーズ、『天皇の日本史』、『お金の日本史 和同開珎から渋沢栄一まで』『お金の日本史 近現代編』(いずれもKADOKAWA)など多数。

「2023年 『絶対に民主化しない中国の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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