讃歌―中上健次選集 8 (小学館文庫 R な- 2-8 中上健次選集 8)
- 小学館 (1999年10月1日発売)
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感想 : 5件
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- Amazon.co.jp ・本 (473ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094026184
感想・レビュー・書評
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清純な人には奨められないかも…とにかくエネルギッシュなエロスほとばしる作品。最後まで一気に読みました。
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バブル期の東京、女ばかりでなく男までもを虜にしてしまう「性のサイボーグ」を自称する高級ジゴロのイーブ。身体は抱いても恋などはぜず、仕事のパートナーである韓国人のチョン子と共に裏街をゆく彼だが、ふとしたことから「過去」が街の片隅から現れた時、彼は本当の自分を思い出すようになる…。
煌びやかな東京に渦巻く淫靡な感情、過去を封印しながらも蘇る故郷への想い。これが書かれた時代はエロスが人の命を動かすエネルギーであったようにも感じる。自らを貶めながら生きつつも、希望をどこかで信じたいこと。帰る場所がないとわかっていても、そこに戻りたいと思いながら生きること。うまく言えないが、そんなことを感じた。 -
『讃歌』が書かれるまで 池澤夏樹
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続・日輪の翼。高尚なポルノ。こんな圧倒的な男っているのでしょうか。
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