- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094027167
作品紹介・あらすじ
「古代の天皇は韓国人だった」「日本海は韓国海だった」「Koreaという国名は日本の陰謀」「高天原は韓国にあった」「『くだらない』は『百済ない』だった」「法隆寺の金堂壁画の作者は韓国人」「万葉集は韓国語で書かれた」…。"最大の反日国にして最大の親日国"の韓国で一般に伝わる日本史の常識の中には、歪曲され、意図的に捏造された「偽史」が多くみられる。韓国TVにレギュラー出演し、「最も有名な日本人」として人気を博す大学講師の著者が、韓国人の日本に対する優越思想がいかに歴史を歪めてきたかをユーモラスに紹介する。韓国人が信じたい「日本史」に、日本人はただア然。
感想・レビュー・書評
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2001年の歴史教科書検定問題に端を発しての日韓史本。
僕なんかは
「あー、歴史教科書問題ってあったなー」
くらいに懐かしく感じてしまったけれど、それじゃあいけないんだろうなあ。
そういえば、このくらいの時っていわゆる「嫌韓ブーム」みたいなんがあった頃だったかも。
野平さんは韓国のテレビ番組にコメンテータとして出演する日本人という珍しい立場らしい。今はどうかわかりませんが。
当然ながら、中身はタイトルにあるようなことで。
たとえば「ワッショイの語源が韓国語ってのはウソだよ」とか
「日本海が元々『韓国海』だったなんてウソだよ」とか書いているわけです。
ところが、思うに本書にとってそういった内容なんてのはどうでもいいわけで。
そんなことよりも、そもそもなぜそのような「偽史」が生まれるに至ったのか、ということが大切なわけですな。
そのような、ともすると鳥瞰的とも言える見方を教えてくれる本です。
つまるところ、お互いが一方的に「あれがダメだ」「そんなのアリエナイ」とか言うのではなく、もっと根本からの見直し(歴史に限らず、互いの存在・関係を)するべきなのかと。
そのときの風潮というのがあったから、たまたま本書のテーマが韓国なだけで、実はそれ以外の国やあるいは他人との交流に関してもこういう見方って大切だと思うとります。
【目次】
まえがき
第1章 韓国人による文化伝達偽史と侵略偽史
第2章 日韓合作による「偽史」
第3章 歴史歪曲の法則
終章 2001年夏の教科書問題に付して
あとがき
解説 四方田犬彦詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
歴史教科書問題で韓国の反日感情が高まった頃に書かれた本。
一般の韓国人は、日本史については韓国と関連あるところだけ、かなり誤解も交えて教わっている。
天皇の多くが韓国人だ、など。
一方、日本人も同じ。韓国の歴史なんてほとんどしない。
どちらも歴史の捏造をしているが、自分がやったら「歴史の再評価」、相手がやったら「歴史の歪曲」という。
事実をよく押さえていると思う。
しかし、著者はこれらの本での正当な主張が、日本よりとバッシングを受けて、
韓国から排除された。残念なことだ。 -
「あ、水野さんの本だ!」と買ってみた本。
私は水野さんに会ったことがある。韓国で活躍する日本人、日韓友好のかけ橋として憧れている。
まだ途中までしか読んでいないが、正直あまり面白くない。