西行桜 (小学館文庫)

  • 小学館 (1999年7月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784094035919

作品紹介・あらすじ

「全宗」で注目を浴びる歴史小説の旗手の傑作時代ホラー。

若狭小浜の領主・国枝権太夫の邸で能を舞っていた世阿弥はふりしきる桜から霊気をおぼえ、禁呪の法である"反閇"を踏んだ。領主の奥方が桜谷からこの枝垂れ桜を植え替えて以来、奇病に伏しているという。桜谷を訪れた世阿弥が知った驚くべき事実とは! 呪術にかかった男女を、世阿弥が、闇源氏が、元三大師が解き放っていく。書き下ろし長篇『全宗』で、現在最も注目を浴びている作家の時代ホラー傑作集。

感想・レビュー・書評

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  • ホラー漫画ですね。妖怪は好きなんだけど、その小説となるとちょっと苦手かもです。あとがきで作者が書いているように、当たり前に病院がある現代からは想像が難しいけど、体調不調の原因は魑魅魍魎に求められていた訳で、それが高じて本作のような世界観に至るのも納得。歴史・時代小説ってより、ホラー・SFものとして、どっぷり娯楽に浸れるって意味では優れているかも。何やかや、それなりに楽しめたんですけどね。

  • ホラーとあるけど、そう怖くない。
    主人公は、①世阿弥&道喜、②闇源氏、③元三大師。
    それぞれに、面白い。
    ほとんど、女性が被害者、というか、男の勝手でひどいことになってる。

    ①②は、マンガでそれぞれシリーズ化して、続きが読んでみたい。
    でも、どの話も痴情のモツレ、みたいのや、男女の絡みがあるから、
    そこを強調すると、R指定になっちゃうかなぁ。

  • 3章に分かれており、それぞれ主人公が違います。
    Ⅰは能楽師・世阿弥元清(ぜあみもときよ)がメインの作品が3篇。
    Ⅱは平安京随一の「狩籠師(かりごめし)」(退魔師)の
    源霞(みなもとのかすみ)こと闇源氏がメインの作品が3篇
    Ⅲは比叡山中興の祖といわれる第18代天台座主・慈恵大師良源の話で
    これは他の作品より長めなので中篇になるのかな?

    ホラー小説集となってますけど、怖くはないです。
    夢枕獏さんの陰陽師が大丈夫なら平気です。
    映画の野村萬斎氏の陰陽師を見てるみたいだった。
    雅なゴーストハント(小野不由美)とも言える(○ ̄m ̄)

    能や呪禁道や狩籠師と難しそうだけどサラリと読めます。
    世阿弥と闇源氏の話は是非シリーズ化して欲しいです。

  • 能の大成者、世阿弥。平安末期の皇族の末裔の闇源氏。の陰陽師顔負けの幽玄の世界。
    陰陽道が世に広まる以前の、呪禁道を取り入れたという能。『返ばい』という足踏みの動作が、あるのだが、それに鎮めの意味があることを初めて知った。
    学生時代、筑紫王朝の楽、『筑紫舞』を神社に奉納したりと、やっていたことがあるが、その動作の中に、『へんばい』の動作があった。
    コトバには『言霊』という重要な意味があるが、動作そのものにも、また『意味』がある。奥深い。

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著者プロフィール

作家

「2017年 『左近(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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