千里眼トランス・オブ・ウォー 下 小学館文庫

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 257
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094037982

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった
    千里眼シリーズでも最高傑作
    常識外れはこの作家では日常茶飯事
    トランス・オブ・ウォーも同様だが、実際にこのようなことが起きれば世界平和は進むのかな

  • イラクの武装勢力に囚われた岬美由紀。独房の中で瀕死の状態にあった彼女の前に、ディフェンダー・システムに命を狙われたあの男が、身体中に包帯を巻いた姿で現れた。折しも、米大統領選を前に、ホワイトハウスの関心はイラクの戦地に向いていた。大統領はこの機会に現地の武装勢力を一網打尽にせんと画策。トランス・オブ・ウォー=人類の長き歴史にわたり戦争の狂気が続く、その心理の根源はどこにあるのかー究極の平和を求め、再び戦場へ向かった美由紀の運命は?

  • 2015.07.07.読了

  •  アル=ベベイルという部族に囚われはしたものの、徐々にそこの人々ともわかりあえる部分が増えてきていた美由紀。そこで部族の長=ハッサンの召集で集まった他の部族達の前で”トランス・オブ・ウォー”の論理を説いた美由紀だったが・・・。

     国際・政治色が強くなってくるのでなかなか上巻程は読み進まなかった。戦いと共に生きてきた人々に”トランス・オブ・ウォー”を説くことはとても難しく、反感を買っただけではなく暴行・監禁・処刑されてしまう美由紀。味方になってくれる人間がほぼいない中でもこれを皆にわからせることが戦争をなくすことにつながると信じている美由紀は最後、自らの命をなげうつ覚悟である行動に出る。「千里眼の死角」で出てきたディフェンダー・システムに絡む人物が都合よく助けに来たり、アクションもそんなにうまくいくかなぁと思うことが相変わらず多々あるけれど、この美由紀の信念を貫く強さにはやはり感銘を受ける。里佳子とも和解できたようでよかった。上巻に出てきた謎の金髪女が何か絡んでくるのかと思っていたけれど、今作では特に何もなく。次の話で出てくるのかな。

  • 再読なのでかなり流し読み。

    上巻とは違い、イラクで岬美由紀が瀕死の大ピンチをくぐり抜け、トランスオブウォーの理論を説く。

    理論の説明が多いのと、あまりにも突拍子もない理屈、美由紀がいつにも増してスーパーマン過ぎて何だかな、という感じ。

    シリーズ作品の中では今一つかなぁ。
    無駄な争いをなくしたい、というところは良いけど、いかんせん現実離れし過ぎかも。
    米大統領がちゃらんぽらんで腹立たしい良いキャラでした。

    初めてならそれなりに面白かったかも。

  • 戦いにおいては理性的であるべきである。

    実にすばらしい。

  • 米軍と武装集団の狂気の戦闘を美由紀が救う
    誰のための戦いなのか。米軍F16とイラク武装集団との戦場を目指して、岬美由紀はたった独りで、旧式のプロペラ機で飛び立つ。この臨床心理士はいかにして狂気のトランス状態から兵士たちを救い出そうというのか。

  • <内容>
    イラクの武装勢力に囚われた岬美由紀。独房の中で瀕死の状態にあった彼女の前に、ディフェンダー・システムに命を狙われたあの男が、身体中に包帯を巻いた姿で現れた。折しも、米大統領選を前に、ホワイトハウスの関心はイラクの戦地に向いていた。大統領はこの機会に現地の武装勢力を一網打尽にせんと画策。トランス・オブ・ウォー=人類の長き歴史にわたり戦争の狂気が続く、その心理の根源はどこにあるのか―究極の平和を求め、再び戦場へ向かった美由紀の運命は?岬美由紀が驚愕の集団心理を明かす冒険ミステリー・千里眼シリーズ最長の大作下巻。

  • これだけひろげた大風呂敷をどうやって収拾させるのかハラハラしながら読みました。ここまでやっちゃってよかったんでしょうか?まだイラクの現実が追いついていないような。。。こうなってくれるといいんですがね。<BR>
    今回ちょっとだけ登場のマインドシーク・コーポレーションあたりは、次回作悪役の予告でしょうかねぇ。<BR>
    2005/12/2

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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