童話集 春(小学館文庫): 新撰クラシックス (小学館文庫 R C- 12 新撰クラシックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 76
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094042122

作品紹介・あらすじ

美人画の夢二が、子供のために遺した唯一の童話集

センチメンタルな画風の「夢二式美人」によって画家として広く知られる竹久夢二。しかし彼が、子供向けの雑誌に挿絵を描き、童謡や詩を発表するなど、「子供のための仕事」も数多く遺していることはあまり知られていない。『童話集 春』は、自身による豊富な挿絵も可愛らしい、全19篇を収載した夢二唯一の童話集。美と愛への憧憬に生きた夢二の、少年のように純粋な気持ちと幼なき者を愛する心が溢れ出る、大正ロマンの香り漂う1冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 大正時代の子供の雰囲気が伝わる童話集。ストーリーというよりスケッチ風。夢二童話の子供は庶民の子というより良い家の坊っちゃん嬢ちゃんという感じがした。

  • 可愛い!!!!!

  • 童話も書いてたんですね竹久夢二。金沢で夢二記念館行ったので買って読んでみました。夢二の描く世界は、まだ近代化途上の日本、中央集権と産業化で都市/農村が切り離されていった時代。大正デモクラシーらしく、名も無き弱き個人への視座というものがあり、近代的都市への憧れと拭い去れぬ前近代があり、当時の空気というものが的確に落とし込まれているのではと感じました。お話としては、オスカーワイルドの童話を彷彿とさせるかんじ。うつくしくて、脆くて。なんだかとてもかなしくなった。イノセンスへの慈しみっていつもいつもどうしてこんな風にしかなれないんだろう。

  • 春はあったかくていいね。心とおんなじで。

  • たまたまBook Offで竹久夢二の名前を見かけ、
    手にとって見た。
    美人画や宵待草で有名であるが、子供向けの童話集を
    著していたのは、はじめて知った。

    本自体はやはり大正ロマンを感じるものの、
    あまりかわいげはない童謡かな。
    ただ、挿絵も自分で書かれてるようで、雰囲気は楽しめます

    ここではタグが使えないみたいで、大正ロマンに浸りたい方は、
    プロフィールに記載しているブログの方からどうぞ。

  • もっと幼い頃に出会っていたかった。金沢へ行くとき電車の中で読んだ思い出の本。

  • 大正ロマンの香りあふれる装丁と、自身の挿絵によるセンチメンタルな童話集。

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著者プロフィール

(たけひさ・ゆめじ)画家・詩人・デザイナー・作家。1884年岡山県生まれ(本名・茂次郎)。1901年に上京し、翌年、早稲田実業学校に入学。1905年、平民社の機関誌「直言」にコマ絵を発表、その後「平民新聞」にも絵や文章を発表する。翌年には「東京日日新聞」、「女学世界」、「文章世界」などからも依頼を受けるようになり、早稲田実業学校を中退。1909年に初の画集『夢二画集 春の巻』(洛陽堂)を刊行。1914年、日本橋に自身がデザインした小物などを売る「港屋」を開業。以降、画家、詩人、グラフィックデザイナー、翻訳家、小説家として幅広い活躍を続ける。1931年から33年にかけて欧米各国を訪問。1934年、49 歳で逝去。小説作品に、「岬」(1923)、「秘薬紫雪」(1924)、「風のように」(同)、「出帆」(1927)などがある。

「2022年 『秘薬紫雪/風のように』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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