孫正義が吹く (小学館文庫 R い- 15-1)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094043518

作品紹介・あらすじ

日本経済界から異端児扱いされ、冷遇されながらも、自らの思想を貫き通して瞬く間に十兆円企業「ソフトバンク」の頂点を極めた孫正義。時代の流れを確実に読みとり、つねに情報革命の先端をひた走る男は、どんな思想のもとに行動するのか。彼があくまでもインターネットにこだわり続ける理由とは?孫と個人的な交流のあるノンフィクション作家石川好が、「孫正義」という、時代の寵児の核心に迫る。21世紀の情報化社会で成功するためのカギがここにある。ビジネスマン必読の書。

感想・レビュー・書評

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  • いまの時代で、まったくハイウエーを
    走っている事業家、孫正義の応援団
    石川好が、孫正義をカタカナ用語を
    日本語に翻訳し、孫正義が何をしよう
    としているのかを、書く。

    「21世紀のアメリカは、
    通信情報産業を基幹産業とする。
    その結果もたらされた情報インフラが、
    すみずみまで整備された社会をつくる。

    だから、そのような社会で生きるために、
    国民は言葉を使いこなすと同じレベルで、
    インターネットを
    使いこなせる人間になってもらいたい。
    何故なら、未来社会においてインターネットは
    第2の言葉に等しい道具なのだから」
    ビルクリントン 1997年一般教書

    石川好 
    「空間」を商売とした。
    「空間」には、国境がない。

    孫正義  
    場を提供するということに僕の願いがあり、
    そこに僕のエネルギーを集中している。

    石川好  
    インフラとは、「交通網」なんです。

    孫正義  
    従来的な発想を単に積み重ねて、
    人々がわかりやすい説明のつく範囲の、
    非常に足が地に着いたようなことだけ
    やっておったって革命にならない。

    石川好  
    人の理想は孫さんにとってすでに現実なんだ。

    孫正義  
    これだけ変化の激しい時代に、
    そんな何年も先を見ていて、
    わかるかというんです。
    僕は、逆に、これだけ変化が激しい、
    海でいえば、波高し、こうやって船が揺れている、
    だから3メートル先を見て負ったら船酔いをおこすのです。
    だからこそあえて100キロ先、
    300キロ先の遠くをみてみる。
    そうすると、景色はほとんどぶれていない。
    おだやかなんです。

    石川好  
    物書きの世界にもさらに今もっている
    自分の想像力の一番遠いところから、
    未来に向けてかけ、
    という言葉がある。

    孫正義  
    一番重要なのは、志である。
    二番目には、ビジョンですね。
    三番目が戦略です。

    石川好  
    理解された瞬間に、だれかに支配されるのです。

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著者プロフィール

1947 年東京都大島町生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。
89 年『ストロベリー・ロード』で第20回大宅壮一ノンフィクション賞。
新日中友好21世紀委員会委員、
秋田公立美術工芸短期大学学長などを歴任。
主な著書に『60 年代って何?』(岩波書店)、
『中国という難問 生活人新書』(日本放送出版協会)、
『漫画家たちの「8・15」 中国で日本人の戦争体験を語る』
(潮出版社)ほか多数。

「2015年 『漫画家たちのマンガ外交』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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