大江戸化物図譜 (小学館文庫 R か- 9-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094046915

感想・レビュー・書評

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  •  これまで自分の目に触れた江戸時代の浮世絵は上澄みというか、名人上手の仕事だったのか。何せ「画図百鬼夜行全画集」を鑑賞した後だけに、見劣りすること甚だしい。草双紙の下絵なら、私がタイムスリップしても描けそうだ。
     しかし、埋もれがちな仕事を掘り起こし、テーマ別に並べてくれたのは有難い。それを外国人研究者がやってくれた。
     アダム・カバットが電車内で多田克己と繰り広げたという「豆腐小僧」論争、是非とも拝聴したかった。

  • 江戸時代の絵入り本「草双紙」に登場する妖怪たちを、豊富な図版と共に紹介する本。宝暦12年(1763年)から天保4年(1833年)の間に出版された計74冊の草双紙から、「豆腐小僧」・「大頭」・「ろくろ首」・「河童」・「鬼娘」の五種類の妖怪をピックアップしている。
    本書の魅力は、何と言ってもその豊富な図版である。草双紙に描かれた種々様々な妖怪の姿は見ているだけでも楽しく、また江戸期における「キャラクター化した妖怪」の姿に直に触れることが出来る。図版についている解説文が少し簡略な点はあるが、サッと読めるという点ではこれもある意味良い。
    江戸期の滑稽な妖怪たちの姿を知りたいという方にお勧めの一冊。

  • 教科書の副本です。

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著者プロフィール

1954年、米ニューヨーク州生まれ。1981年に来日。1985年、東京大学大学院総合文化研究科修士過程修了、博士課程に進む。1988年より武蔵大学の教壇に立ち、現在、同大学教授。近世・近代日本文学、比較文学専攻。主要著書に『美女の図像学』(共著、思文閣出版)、『「甘え」で文学を解く』(共著、新曜社)。翻訳に『思い出トランプ』(向田邦子)、『家族八景』(筒井康隆)など。

「2015年 『江戸化物草紙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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