水木しげるの憑物百怪 上 (小学館文庫 み 8-2)

著者 :
  • 小学館
3.33
  • (1)
  • (4)
  • (13)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 52
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094047028

作品紹介・あらすじ

多くの妖怪漫画を描き、妖怪研究家としても知られる著者が、「憑物」について考察。日本各地に起こった、古今東西の憑依現象を独自に解釈し、見事に絵画化した。豊かな想像力から紡ぎ出される伸びやかな筆さばきと巧みな語り口が、我々を異界の世界へと誘ってやまない。文庫化にあたって、図版をオールカラーにした決定版。全二巻。上巻は、「青鷺火」から「三味長老」までを収録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • どうやら70歳を超えたあたりから、水木さんはあらたなフェーズに突入したようだ。
    もう「本」ではなく、「水木しげる」自信が面白くなっている。水木万歳!

  • あいうえお順に並んでて便利
     唐沢俊一先生の解説に際したアレが 頭蓋骨がどうたらと言ふなんか面白さうなナニであった。
     妖怪いそがしは、どう見ても著者が苦労してでっち上げてるやうにしか見えん。下巻の解説の小松和彦説での、スティグマとしての妖怪いそがしは、ムー掲載時は「バブルが崩壊したけどまだ景気がなんとかなってる」状態を維持する精霊として秋津島の人についてた筈である。ふう。

  • いろんなものにとり憑かれる女・中村うさぎの本を読んでいたら、無性にこの本が読みたくなった。
    何気なく、自分の本棚をみたら、自分は水木しげるにとり憑かれていることに気付き、愕然。

  • ちょっと変わったところで、「憑物」にこだわった図鑑(?)。

    妖怪と幽霊は区別しにくい。
    幽霊と憑物も区別しにくい。
    当然妖怪と憑物も区別しにくい。
    のですが同じ水木さんの妖怪図鑑系と比べると、妖怪の方が楽しく読めますが、こちらの方がリアルに怖い。

    カラーの図版が美しいこの世ならざるものの図鑑としてぜひ一冊は持っていたい本。

    (2006年05月18日読了)

  • 「憑き物」に限定して、これでもかと言う程に怪異を蒐集した一冊……いや、上下なので、二冊。
    フルカラーにしては値段も安く、個人的には手を出しやすかった。
    ただし、妖怪に興味を示し始めた方にはお勧めできない。
    なぜなら、憑き物に限定されているため、マイナーな表記・怪異が中心であるからだ。
    最初はぜひともわかりやすい本から手にとり、ゆっくりとこちらの世界へ来て頂きたい。のんびりと趣味人であることが、何よりの妖怪を楽しむ上でのコツだと思う。
    憑き物に関して、多く蒐集された情報は価値が高く、もう一歩上を目指す方にはお勧めです。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

1922年(大正11年)生まれ、鳥取県境港市で育つ。太平洋戦争時、ラバウル戦線で左腕を失う。復員後、紙芝居画家を経て貸本漫画を描き始め、1957年『ロケットマン』でデビュー。以後、戦記もの、妖怪ものなど数多くの作品を発表。1965年『テレビくん』で第6回講談社児童漫画賞を受賞。1989年『昭和史』で第13回講談社漫画賞を受賞。1991年紫綬褒章受章、2003年旭日小綬章受章。主な作品に『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』『総員玉砕せよ!』『のんのんばあとオレ』など。2015年11月死去。

「2022年 『水木しげるの大人の塗り絵 あの世紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

水木しげるの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×