日本の戦争 (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 82
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (584ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094050028

作品紹介・あらすじ

少年時代に敗戦を体験した著者が、長年にわたって抱き続けてきた疑問-。日本はなぜ、世界を敵にまわし、「負ける戦争」を始めてしまったのか。明治維新で国家を建設し、西欧を懸命に追いかけてきた日本は、はたして何に成功し、何を、どの時点で失敗したのか?長年の疑問に著者自らが正面から取り組み、「富国強兵」「五族協和」など七つのキーワードをもとに、日清・日露戦争、満州事変、そして「大東亜戦争」へと突き進んでいった近代日本の謎を解き明かす。今、新たな岐路に立つ日本人が振り返るべき分岐点を、鮮やかに照らし出す著者渾身の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 明治維新~太平洋戦争まで、日本がいかにして戦争に突っ走っていったのかを総括。
    興味深いのは二二六事件の背景として、今までよく大不況や農民層の疲弊が原因と言われていたが、実はそうではなかったのではないか、という提言。 それから、統帥権という化け物。近衛文麿という戦争直前の首相であるが、首相としての資質がまったく欠如していたのではないかと思われること。
    んんん、勉強になった。
    終戦記念日にもういちど戦争を振り返るための良書。

  • [ 内容 ]
    少年時代に敗戦を体験した著者が、長年にわたって抱き続けてきた疑問―。
    日本はなぜ、世界を敵にまわし、「負ける戦争」を始めてしまったのか。
    明治維新で国家を建設し、西欧を懸命に追いかけてきた日本は、はたして何に成功し、何を、どの時点で失敗したのか?
    長年の疑問に著者自らが正面から取り組み、「富国強兵」「五族協和」など七つのキーワードをもとに、日清・日露戦争、満州事変、そして「大東亜戦争」へと突き進んでいった近代日本の謎を解き明かす。
    今、新たな岐路に立つ日本人が振り返るべき分岐点を、鮮やかに照らし出す著者渾身の一冊。

    [ 目次 ]
    第1章 富国強兵―「強兵」はいつから「富国」に優先されたか
    第2章 和魂洋才―大和魂とはそもそも「もののあはれを知る心」だった
    第3章 自由民権―なぜ明治の日本から「自由」が消えていったか
    第4章 帝国主義―「日清・日露戦争」「日韓併合」は「侵略」だったのか
    第5章 昭和維新―暴走したのは本当に「軍」だけだったか
    第6章 五族協和―「日本の軍事力でアジアを解放」は本気だった?
    第7章 八紘一宇―日本を「大東亜戦争」に引きずり込んだのは誰か

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 田原総一郎氏( @namatahara )が国民学校(現小学校)5年生の時に、終戦した第二次世界大戦までの長い戦争。

    なんでそんな負けるとわかっている戦争を起こしたのかというのが本書。
    軍部が暴走したやら、アメリカ陰謀説やらありますが、それら諸々を江戸・明治・大正・昭和と4つの時代にまたがりまとめたのが本書。

    世界の流れの中で、支配するものか、支配されるものか、の2択しかなく、日本が支配する側を目指さなければ、ただ単に欧米露に支配されて終わってただけ…
    そう考えると、難しいけど、反省し繰り返してはいけないけど、しょうがないのかと。
    その流れを断ち切る力はないだろうし。
    ただ、まだ100年も経ってないんですよね。世界にその流れがあった時代から。
    その流れを日本人としては知っとくべきで、本書は読まれるべき本だと思います。

    気になった部分だけ引用。
    ・今も昔も日本人は事なかれ主義。
    ・自分たちの言葉に酔うだけの青年将校
    ・日本はゴロツキを韓国へ、英国は尊敬すべき人間をインドへ。
    ・国際連盟離脱はそんなに問題じゃない。
    ・決定的な情報格差。
    ・三国同盟の先の四国同盟…
    ・海軍の国益よりも予算拡充。

    田原総一郎さんのことは、TVでしか知らないけどただの口が回るだけのおじさんかと思いきや、粘り強いインタビュアーでもあり、丁寧なライターでもあったんですね。脱帽。
    600ページ弱の文庫ですが是非。

  • 『ぼくらの頭脳の鍛え方』
    文庫&新書百冊(佐藤優選)135
    戦争・歴史・天皇

  • 「なぜ日本は負けるとわかっている戦争をしたのか」を追求した本。
    内容に賛否はあるかもしれないが、「開戦」についていろいろな側面から検証し、ここまで詳細に書かれた本はないと思う。
    必読書。

  • 戦争責任の所在を明確にするために、著者は当時の状況を克明に記す。責任者は戦争をする決断をした者と断定できないのが苦しいかぎりだ。満州事変から日本の悲劇が始まる。日中戦争、太平洋戦争は周辺国からも、侵略戦争として位置づけられる。

    勝てない戦争になぜ参戦しなければいけなかったのだろう。興味深いことに当時の新聞論調も参戦賛成とすると部数が増え、反戦を記事にすると新聞は売れなかったのだそうだ。日清、日露戦争の勝利が日本国民の目を暗くし、現実を誰もが直視できなくなってしまった。

  • ・特定の史観に頼ることをせずなぜ日本は先の戦争に突入したかを探る大変興味深い一冊。この特定の史観に頼らない、ということがどれだけ難しいか読んでみてよく分かる。
    ・歴史は本当に面白い。面白いまでに全てが繋がっている。本書に取り上げられたどの場面でも何か一つが違えば先の戦争もなかった気もするし、それでもやっぱりあったような気もする。かと言って維新以来の必然だったと断言するつもりもないし、そのように本書は述べてもいない。個人的には否定したい史実の解釈も含んでいるけれども、非常にバランス感覚に優れた内容だと言える。
    ・「富国強兵」「和魂洋才」「八紘一宇」などの言葉を一体誰が最初に言ったのか、という所から探るアプローチも非常にわかりやすい。著者自身謙虚に史実を拾い上げようとする姿勢が非常に好ましく思えた。田原総一朗と言うとテレビに出ている姿しか知らなかったので驚いた。
    ・戦前は軍人に選挙権が無かったという重要な事実を本書を読むまでは知りもしなかった。良書。

  • 学校でさらっと流される近代史。「何で大国アメリカに挑んだんだろう」といった様々な疑問がだいぶ解決されます。

    • su-marchさん
      学校でさらっと流される近代史。
      「何で大国アメリカに挑んだんだろう」といった様々な疑問がだいぶ解決されます。
      学校でさらっと流される近代史。
      「何で大国アメリカに挑んだんだろう」といった様々な疑問がだいぶ解決されます。
      2008/11/12
  • 以下のページで感想かいてます。http://blog.livedoor.jp/subekaraku/archives/50041976.html

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著者プロフィール

1934年、滋賀県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、岩波映画製作所入社。東京12チャンネル(現テレビ東京)を経て、77年よりフリーに。『朝まで生テレビ!』の司会をはじめ、活字と放送、ネットなど幅広いメディアで活躍。次世代リーダーを養成する「大隈塾」の塾頭も務める。近著に『トランプ大統領で「戦後」は終わる 』(角川新書)、『平成の重大事件』(猪瀬直樹氏との共著、朝日新書)など。

「2018年 『AIで私の仕事はなくなりますか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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