- Amazon.co.jp ・本 (484ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094060188
感想・レビュー・書評
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夏川草介のペンネームが面白い。
夏は夏目漱石、川は川端康成、介は芥川龍之介で、草は漱石の「草枕」からだそうですね。医師であり小説家でもある。
※(本文から抜粋)
利便とは時間を測定する働きであり、風情とは時間の測定を辞める働きである。
両者の両立はできぬ以上、どこかでバランスをとらなければならないのに、利便にばかり突き進むのが今の世の中だ。いずれこの世は物差しばかりが敷き詰められた、まことに四角い世界へと変ずることであろう。
※(抜粋終り)
この小説は、解答を出すためにあるのではないと思う。
問題を投げかけ、読者に問うているのでしょう。
その前提条件は、人生には解答がなく、それでも何かを選ばなければ、すべてが始まらないと云うことです。深いですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やっと3読んだよ-。
一部完結ってことでイチさんはここからまた新たなステージへって感じですかね。
砂山先生と進藤先生と栗原先生の旧友トリオの絡み(というかホモ関係の噂のある2人の絡み)が地味に好きだったので次からは減るのかと思うと寂しいですけども。
あ!小幡先生なんか嫌な人だなって思ったけど、後半で好きになった!かっこいい女医さんです。
実写化されたら誰がやるのだろうか。
あ…あとジャン・クリストフ読みたくなった。難しそうだけど。 -
久しぶりに神様のカルテ。1、2巻からずいぶん間があいてしまったけど、すんなり栗原ワールドへ。
物語全体に、人生を前に進むための応援メッセージがちりばめられていて、元気づけられました。
「あせってはいけません。ただ、牛のように、図々しく進んで行くのが大事です」 -
久しぶりの続編で前読んだときの印象あんまり覚えてなくって、嵐の桜井君と、宮崎あおいの印象が頭に刷り込まれてて困った。映画観てないのに何故?今回はファンタジー色がほとんどなくなって医療エンタテイメントの要素が強くなったように思う。白い巨塔のようにBGMもない緊迫したシーンが結構あった。ストーリー展開や登場人物の挙動がすごく丁寧でロジカル。うるっとくるとこもあるし、よくできた物語と思う。
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心地良い読後感。日本的な表現の多様さを軽やかに愉しめる。それぞれの理想像を真っ直ぐに追い求めている人々のそれぞれに胸を打たれる。
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3も期待通り!良いお話です。
医者って大変なんだけど、医療の現場って過酷なんだけど、主人公の感性と素敵すぎる夫婦の描写、もう色々と好きな作品!-
2014/05/21
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2014/08/10
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医者にとって1番大切な事は 続けること。
栗原先生が医者として頑張れるのは細君の暖かく細かな支えがあるからこそなんだろなと感じました。
このシリーズの中で3が1番好きな作品 -
みんな自分の仕事に対して真摯に向き合っている。
その結果として家族や同僚、患者といった結果的には人と向かい合うことになる。
そういう人だから信用できるのかもしれない。