手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ) (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 285
レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (117ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094060225

作品紹介・あらすじ

鬼才歌人と異才画家、渾身のコラボ歌集

2001年の刊行時、短歌界の内外にセンセーションを巻き起こした問題の歌集が文庫化。キャバクラ嬢「まみ」と、やっぱりキャバクラ嬢であるその妹の「ゆゆ」、そしてウサギの不思議なトリオの、詩的でほわほわしていて乱れていてストイックな生活と、まみとゆゆを巡る恋人や友達や隣人たち、そして切なくふるえるまみの心、愛、祈り。
手紙魔「まみ」は「ほむほむ」こと歌人穂村弘に大量の手紙を送り、穂村弘はその手紙の中のフレーズを変形させて使ったり、そこからインスパイアされてまったく違う短歌をつくりだしたりしつつ、「手紙魔まみ」という、実在するくせに虚構でもあるあやうい存在を歌集の中に生成する。
装丁・挿画には、センシブルな若い女性に熱烈なファンを持つイラストレーター、タカノ綾(カイカイキキ所属)を起用、ポップでキッチュな部分とはかなさや切なさのあやういバランスを、ビジュアル的にも訴求する。


【編集担当からのおすすめ情報】
穂村弘のエッセイ『世界音痴』『もうおうちへかえりましょう』、短歌入門書『短歌という爆弾 -今すぐ歌人になりたいあなたのためにー』も、小学館文庫から大好評発売中です!

感想・レビュー・書評

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  • 「のぞきこむだけで誰もが引き返すまみの心のみずうみのこと」

    引用した短歌などはとても好きなのだけど、全体としては、うーん…。
    他の穂村作品は好きでも今作だけは苦手という人、その逆の人といるらしいとあとがきに書かれていたが、残念ながら私は前者だったなぁ…。
    下地があったにしても、最終的な作品を見ると、「おじさんが考えた若い女の子」感を、私は強く感じてしまったので。

  • こんなにもふたりで空を見上げてる 生きてることがおいのりになる

  • 「殺虫剤ばんばん浴びて死んだかわ魂の引取り手がないの」
    早く速く生きているうちに愛という言葉を使ってみたい、焦るわ

    これらはここに収録されてた短歌だったんだな~~~

  • 女の子の頭の中から指でつまんで取り出したものをぱちっと写真で撮ったみたいな

  • 夏だからと再読しました。短歌からも挿絵からも狂気を感じる、とても好きな空気です。わたしの中にもきっとまみはいて、その濃度が高まっている気がします。とりあえず、昨日の朝から何も食べてなくて、今晩も食べられないと思います。まみは雪舟えまさんだと目にしましたが、雪舟さんこんな感じだったかな…。

  • 作者本人がどこかで書いていたけど、短歌は「わかる・わからない」の個人差が激しい。
    個人的には、手紙魔マミとその仲間が具体的に登場する歌は好きになれなかった。
    一方で間違いない名歌も点在。お風呂でチャットモンチーでも聴きながら読むといい

  • おそ松アプリでずーっと遊んでししまってしまって本が読めない

    ほむほむがへんたいにみえる(きらいじゃない)

    なかなかいいけど
    そんなにすき‼ってのはないかな

    絵がこれはマズイ(きらいじゃないけど)

  • 33
    可能性。すべての恋は恋の死へ一直線に墜ちてゆくこと

    48
    それはそれは愛しあってた脳たちとラベルに書いて飾ってほしい

    68
    大切なことをひとりで為し遂げにゆくときのための名前があるの

    101
    わからないくらべられないでもたぶんすごく寒くて死ぬひとみたい

    104
    なんという無責任なまみなんだろう この世のすべてが愛しいなんて

  •  不思議。不思議だからちゃんと理解できてない詩がたくさんあると思う。だけど好きだと思う詩がいっぱいだった。まみちゃんの可愛らしさ、妙な色っぽさがあるのだけど、なぜだかずっとどこか寂しい気がしたのはどうしてなのか、今考えても分からない。これからも読み直したい一冊。

  •  短歌という危険物。
     一般的に「自分の心情」を描くことが原則とされる短歌。しかし、逆に「架空の人物の心情」を描いた怪作。
     大塚英志著『キャラクター小説の作り方』で紹介されていたので読んだ。手紙魔まみという架空のキャラクターの心情を描いた短歌集というのは理解できるが、短歌の意味自体は理解できないものが大多数だった。だがこういう詩集は少しでも理解できたり、心に響いたりする作品があれば良いものなのかも知れない。
     詩集に登場するキャラクターまみはかなりの電波少女だ。常人には理解できない感性を持っている。だがそれがいい。

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著者プロフィール

穂村弘(ほむら ひろし)
1962年、北海道生まれの歌人。1990年歌集『シンジケート』でデビュー。その後、短歌のみならず、評論、エッセイ、絵本、翻訳など幅広い分野で活躍中。2008年『短歌の友人』で第19回伊藤整文学賞、『楽しい一日』で第44回短歌研究賞、2017年『鳥肌が』で第33回講談社エッセイ賞、2018年『水中翼船炎上中』で第23回若山牧水賞をそれぞれ受賞。歌集に『ドライ ドライ アイス』、『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』、『ラインマーカーズ』。その他代表作に、『本当はちがうんだ日記』『絶叫委員会』『世界音痴』『整形前夜』『蚊がいる』『短歌ください』『野良猫を尊敬した日』など著書多数。

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