小説 銀の匙 Silver Spoon (小学館文庫 も 3-17)

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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094060232

作品紹介・あらすじ

酪農青春グラフィティ、映画版ノベライズ

大自然に囲まれた北海道の大蝦夷農業高校(通称:エゾノー)に入学した八軒勇吾。「寮があるから実家を出られる」というだけの理由で札幌の進学校からエゾノーに入った八軒だが、他の生徒たちが明確な”将来の夢”を持っている中、自分には何も夢がないことに焦りを覚える。
朝5時起きでの実習、クラスメイト・御影アキの家でのひと夏のアルバイト、アキに誘われて入部した馬術部・・・。”豚丼”と名付けた仔豚の世話をする八軒は豚肉を食べることに抵抗を覚えるが、仲間や家畜たちと一緒に奮闘する日々の中で、”命を食べる”ことの意味を少しずつ受け入れ、成長していく。
『鋼の錬金術師』の荒川弘が描く、累計1200万部突破の国民的コミックの映画版を完全ノベライズ。汗と涙と土にまみれた酪農青春グラフィティ!

感想・レビュー・書評

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  • 進学校の私立中学から農業高校に入学した男の子のお話

    マンガ原作を映画化したノベライズ
    映画は視聴済み
    ある程度は原作の通り
    ストーリーとしては、入学、豚丼、御影の家でバイト、蝦夷農祭で輓馬をするまで+1年後のちょっと
    原作のエピソードも結構カットしている部分がある
    映画の中で描写されていない原作の要素が、ノベライズでは補完されている

    映画は映画で物語のエッセンスがギュッとまとまっているので、手っ取り早く雰囲気を楽しみたいならオススメ
    ガッツリと楽しみたいなら原作を読むのが一番なので
    このノベライズってどういう人を対象としてるんでしょうね?

    そういえば、映画では吉野が岸井ゆきのだったのはちょっと嬉しい

  • 映画版のノベライズ

    原作の漫画も、映画も見たことがないので
    純粋に小説として読んだ。

    受験戦争から逃げて農業高校へ進学した八軒が、
    実習やクラスメイトとの触れ合いを通して
    成長していく話…

    って書くととたんに月並みな感じだけど、
    実際は涙あり、ニヤニヤあり、
    爽やかな感動ありで、
    すっごく面白かった!

    ぜひ、中高校生に読んでもらいたい

    特に育てた子豚との別れには涙

    いいお話(^^)

    漫画も読んでみたいし、
    映画も観ようって思ったよ

  • 映画は未見。
    恐らく映画に忠実に書かれているのだと思う。
    淡々と映画の中で起きる出来事がそのまま描かれているという感じで
    構成や描写など特筆するところが無く
    小説としての面白さはあまり感じられない。

    脚本がそうなのだと思うが、非常に浅く薄い内容。
    原作が原作なだけに全てを書ききることが出来ないのは仕方ないが
    相川など重要なキャラクターも端折られていたり
    たまこの魅力が無くただの冷たい印象になっていたり
    原作の深みや琴線に触れる数々のエピソードが
    端折られているだけでなく薄い別物になってしまっているのは非常に残念だと思った。

  • マンガ「銀の匙」の小説。原作は荒川弘だけど、作者は別の方。映画かドラマ用にノベライズ化されたもので、コミックの1〜10巻あたりのダイジェストみたいな内容。コミックが面白いだけに、ドラマのために体裁を整えた感が拭えない。

    ただ、特筆すべきは、原作と同じく、農業高校の生き生きとした生活が、そこに溶け込もうとする主人公によってさらに生き生きと描かれている点は原作と共に魅力的。

    この「エゾノー生」たち、悩んだり、楽しんだり、本当に生き生きしてる。コミックとの併読がオススメ。これを読んで、先が気になる方は、コミックを続けて読んで見て!!

  • あの時の自分は、こうだったろうなと思い出す

  • 映画版ノベライズ。原作ほど躍動感がない印象。(この場合マンガ)
    この文庫サイズに収めるには描かれない部分もあるので、少々無理があるのか…。

  • 普段普通に食べてるものは元は生きていたんだと思い、命をいただいているありがたみを学べる小説です。
    夢がない人もこの小説を読めば自信が持てると思います。
    笑いあり、涙ありのストーリー!!
    中島健人、広瀬アリスなどの豪華なキャストで映画も公開中!!

  • 最後に父親の虚勢を見たかったな.
    それでもきっと褒めたりは出来ないだろうから.

    鶏を追いかけたり,牛に蹴られたり,豚を失血させたり…
    情景がまざまざと目に浮かび楽しかった.

  • コミックの映画版ノベライズ。
    なので、映画準拠と思われる。

    学園祭までの展開は原作のダイジェスト版。
    要点をおさえて登場人物も絞っている。

    後半は原作のエピソードを収束させるために
    予定調和な展開に持っていった感じ。
    大きなテーマやキャラクターの変更もなく無難。

    ただ、映画や小説だけを見ても
    「結局なんで銀の匙がタイトルなの?」って
    感じたまま終わってしまう気がする。

    「農家の子は銀の匙を持っている」という
    八軒の解釈だけではしっくり来ない。

    やはり原作ありきのメディア化だと感じる。

  • 原作のがよかったな。
    でも、映像で見たい気がする~

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著者プロフィール

作家・ライター。主な作品に『DOG SIGNAL ひよっこドッグトレーナーはじめます!』『世界はとつぜん変わってしまう? もし、「あたりまえ」の毎日が、ある日とつぜんうしなわれたら?をかんがえる本。』『レシピにたくした料理人の夢 難病で日を使えない少年』(すべて角川つばさ文庫)など。

「2023年 『日本植物学の父 牧野富太郎 「好き」を追い続けたぼくの話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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